ネタを訪ねて三万歩[188]自然に身についた変則的なマイルール
── 海津ヨシノリ ──

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●めんどくさいこと大好き症候群

コンスタントに扱わなくてはならないソフトが、少しずつ増えてきていることも影響していますが、ときどき操作方法に混乱してしまうことがあります。

そんな場合は、自分のBlogで確認します。あれは以前お話したように、学生からの質問の回答や授業の補助だけでなく、私自身の備忘録でもありますから。

あと、最近はオンライン原稿用になるかもしれないので、アップする前に確認ということになり、原稿になってしまえば当然Blog的には没ということが増えてきました。

素敵な結末ですが、ネタ収拾が今までよりもタイトになってきて少し息切れ。とにかくコンスタントに出かけることがないので、素材だけでなくネタ収集も鈍りがちです。





ちなみに原稿執筆の際は、写真もすべてオリジナルで処理しています。フリー素材は最近クレジット表記が必要だったりと、色々面倒になったことはネタとしましたが、あとあと揉めるのは面倒ですからね。

セミナーなどでも使用画像はすべて自前に切り替えています。セミナーの内容が、クローズな場でムービーとして公開されることがあるので、素材にはかなり神経質になっています。

問題は人物画像。声をかければ教え子たちが協力してくれるのですが、大昔と異なり、モデル料が払えるほど今の原稿執筆は条件が良くないですからね。そのため、セミナーのネタとして使えないものが多いのです。仕方ないですね。

私自身も、デザイン料金はランチでどう? なんてのが本当にあるくらいですからね。もちろん引き受けないですが、実は断り切れず、教育機関係で4年ほど前に、やらざるを得なかったことが二度もありました。でも、ランチのご招待は未だにありません。いや、永遠にないのはわかっています。

さて、そんな話を思い出していたら、私自身のちょっと変な習慣というか、癖も見えてきました。「めんどくさいこと大好き症候群」といったところかも知れません。もちろんそんな症候群はないと思います。あくまでもイメージです。

その症候群筆頭といえば、「カメラ3台持ち撮影」という実態かもしれません。私がスナップ撮影などに出かける場合の、マイルールです。

現在、スナップ撮影あるいはBlogネタ撮影などに使用しているのは、以下の古い機種ばかり8台です。

CASIO EXILIM EX-S10
Panasonic LUMIX DMC-FX700
Panasonic LUMIX DMC-GF2
OLYMPUS PEN Lite E-PL1s(モニターが反応しなくなって現役引退)
OLYMPUS PEN Lite E-PL2
Panasonic LUMIX DMC-G3
Panasonic LUMIX DMC-GF3
SONY α NEX-6
※メーカー発売時期順

意識しての撮影時は、3台を持って行きます。中望遠系レンズ、広角系レンズ、超広角系レンズをそれぞれ固定したままです。レンズ交換の手間を避けたいからです。

なお、3台のうち1台はマニュアルフォーカスレンズを装着しています。ミラーレスなので、筐体が小さいから可能な展開というわけです。

そして、そんなときは3台とも別々のメーカーとしています。つまり、わざと面倒臭い環境を選んでいるわけです。まっ、スピードを求めるような撮影をしないことも幸いしている「へそ曲がり的なルール」です。

白いキーボードでは[かな変換]。黒いキーボードでは[ローマ字変換]という謎のルールと同様で、たぶん脳内で無意識に「そう切り替えろ」的な指示が出ているのかも知れません。

考えてみると、そんな意味不明なルールが私にはいくつかありました。大きな紙をカッターでカットする際、紙は固定したまま、スチール定規を動かしてカッターナイフを左手に持ち替えてカットしたりします。

わたしの利き手は右手です。左手で処理する場合は、当然利き手の時よりも緊張します。この緊張感が大切だと、勝手に思い込んでいるわけです。わざわざ左手用の缶切りを使うのも定番化しています。最近は左手で鉛筆を削ることを本気で練習中です。

15年以上前から、手書きの手帳にこだわっているのもソレですね。デジタルガジェット系に依存してしまうと、なんだかそこから出られなくなってしまうような気がして、少しだけ反目しています。

もちろん、デジタルガジェット類が嫌いということではありません。むしろ大好きです。脳内のどこかに、アナログ的技術を忘れたくない思考が、強く残っているのかも知れません。

ただし、今年は自宅待機状態が長いので、手帳はほとんど白紙状態。いや、悪戯書きだらけの散々な展開です。

外出時にはiPhoneを持って行きますが、できるだけ使わないように、わざわざiPad miniやAndroid Tabletで、WiFiアクセスの可能性を楽しんだりしています。ちなみに都内は、地下鉄が意外と使えますね。地下鉄駅の上にあるビルなら、問題なく地下鉄のWiFiが使えます。

もちろん、メールやSNSの対応程度と割り切ることが大切です。映像系は期待しない方が、ストレスは溜まりません。

でも、色々持ち歩いていると、モバイルバッテリーの確保が最重要課題になります。大容量は「重いので持ち歩きたくないけれど、持ち歩かないと出先で困る」の駆け引きですね。

現在、6年前に買った5400mAhと、3年前に購入した10000mAhで、そろそろ物足りなくなっています。20000mAhぐらいは欲しいですね。これであれば、緊急対処としてデジタルカメラにも対応できますので……。

●えこひいきミュージックと映画

【The Assassin Next Door】 on Directed by Danny Lerner in 2009
(USA、FR、IL)

邦題「ベルベット・アサシン」ですが、日本では劇場未公開作品です。脱走に失敗した娼婦が暗殺者に仕立てられ、最後は組織から狙われるガーリャ役のオルガ・キュリレンコ(Olga Kurylenko)がメチャクチャいいです。

彼女は「007慰めの報酬」、「その女諜報員アレックス」など、アクションが似合いますね。重要な隣人エレノア役は、シンガーでもあるニネット・タイブ(Ninet Tayeb)もいいです。

とにかくオルガ・キュリレンコは、出てくるだけで独特の雰囲気が漂いますね。画面で見る彼女は華奢なイメージですが、身長は177cmだそうです。モデルでもあるので当然ですが、ニネット・タイブと歩くシーンで、その身長差がすごく目立ちました。

なお、同年発売の同名テレビゲームソフトがリリースされていますが、まったくの無関係だそうです。ところでひとつだけ気になったことがあります。

劇中でエレノアが兵役の頃の話をするシーンがあるのですが、その後ガーリャに銃の撃ち方を習うシーンとの整合性が分かりません。イスラエルが舞台の作品ですから、兵役は当然イスラエル軍。銃器の扱いはひととおり学ぶはず。

劇中で使われている銃もベレッタM9のようなので、イスラエル軍で使われているデザートイーグルやジェリコ941と大きな違いはないと思うのですが……。

The Assassin Next Door - Trailer (HD)


Ninet Tayeb - Woodstock (Official Music Video)


【Vacation】 by Connie Francis 1962(USA)

邦題「ヴァケイション」。60年代に日本では色々な歌手がカバーしていますが、当然ながらカバーからこの曲を知った私は、日本人のこぶしを利かせたような雰囲気が相変わらず馴染めず、どちらかというと好きな曲ではなかったのです。

その後、学生のころ音楽にはまり、オリジナルがコニー・フランシスであることを知って、好きになった曲です。60年代当時のカバー曲のイメージが強すぎていたので、オリジナルをはじめて聞いたときは「意外とあっさり」という感じでした。

声量は日本人的に考えるともちろん強いのですが、欧米人として普通で、リキんでいる強さではないですからね。今年の夏は色々と寂しい夏でしたので、せめてイメージだけは夏でいたいとこの曲を選んでみました。

ちなみに、カバー曲をすべて聞いているワケではありませんが、意外にも観月ありさのカバーがいいいかな? と感じています。ドラマは知っていましたが、見ていたわけでありませんし、彼女のファンというわけではないのですが、力まずに素直に歌っている感じが気に入ったのかも。

Connie Francis - Vacation


朝倉いずみ with ナースのお仕事(観月ありさ)- VACATION 2002年



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/お菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
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某大学でお世話になっていた先生が、5月に他界されていることを知って呆然。7〜8年前に体調を崩されて退任されていましたので、気にはなっていましたが71才という年齢は早すぎます。業界に大きな影響を与えた方でしたので、もう少し長生きして、後進の指導にあたって欲しかったと感じています。

しかし、やはり喫煙、飲酒をしている人は短命ですね。中年期に入ると色々な病魔に冒される方が多いようです。喫煙はもはや誰の目にも当然な悪魔ですが、アルコールは適量なら薬とまで言われていましたが、数年前から適量が20gとされるようになりましたね。

それでは20gってどんな量なのか調べて見たら、「ビール中瓶1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」だそうです。

私は月に一度の打ち上げ(ない時もある)で、中ジョッキ2杯と決めているので、量的には700〜1000ml。ところが、アルコール20gに相当する量が、ビール中瓶だと500ml。私は1000mlほど飲んでいるので、完全に過剰摂取でした。もっとも、これは毎日飲んで週に3500mlということらしいので、月に1000mlなら問題外ですね。

ちなみに、誘われなければ飲まないので、コロナで自粛していることにより、2月中旬以降はまったく飲んでいません。まっ、普段の生活に戻っても私は多くても月に1回の飲酒なので、飲まなくても気になりません。

ちなみに、意外と好きなハイボールはビールと同等のアルコール度数だそうです。あっ、一番好きなのは梅酒でした。