デジクリトーク 宮下公園ナイキ化について武盾一郎メモ/武 盾一郎

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ツイッターでにわかに話題になってる宮下公園のナイキ化問題ですが、整理も兼ねてざっくりとまとめてみます。

宮下公園に関するツイッターハッシュタグ #miyashita
< http://twitter.com/#search?q=%23miyashita >

宮下公園ナイキ化については、このドキュメントがわかりやすいのでぜひご覧ください。
Our Planet TV『宮下公園 TOKYO/SHIBUYA』
< http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/351 >

2010年3月31日(今日)
『ピーター・バラカンさんから、メッセージをいただきました』
< http://minnanokouenn.blogspot.com/2010/03/blog-post_31.html >

「宮下公園をスポーツ・パークに変えることがいいのかどうか、正直言ってぼくには分かりません。しかし、渋谷区が多くの利用者の意見も聞かずに、勝手に計画を進めようとしていることが明らかで、それが民主主義に反したやり方であることは誰にでも分かると思います。

渋谷界隈に住む人や日ごろ施設を利用する人に広くこの計画のことを知らせ、多くの人たちが納得できる形でなければやるべきではないはずです。市民とメディアが権力を持つ側を看視することがとても重要です。それで初めて本当の民主主義が可能になるものだと思います。(pb)」

『暴走する「宮下ナイキパーク」計画をSTOPさせよう!工事着工なんてさせないよ!3/31緊急デモ』
< http://minnanokouenn.blogspot.com/2010/03/331-41-331-6630-mike-minnanokouenngmail.html >

「『4月1日から工事を始める』と渋谷区公園課は表明しました。民主主義的手続きを踏まず、「改修」という大ウソ。渋谷区とナイキジャパンの行いは、公園の「破壊」、民主主義の「破壊」です。みんなの力でストップさせましょう。そして、こんな計画は完全にRESET!

3月31日、緊急デモを行います。午後6時、渋谷勤労福祉会館に集合、6時30分出発です。NIKEショップ、渋谷区役所、渋谷繁華街をデモして宮下公園前がゴールです。いままでのMIKEデモと同様、手作りサウンドデモです。賑やかなデモにしましょう。
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
minnanokouenn@gmail.com 080-3127-0639」



◇時系列メモ

2008年5月10日『宮下公園がナイキ公園に』ジャストタイムズ渋谷
< http://bit.ly/911e2B >
「...関係者の話によると、桑原区長の支援を受けた大手スポーツ用品メーカーのナイキ社が総事業費11億円を投入しスケートボード場などを建設するほかオープンカフェ出店も計画。さらに宮下公園から「ナイキ公園」に名称を変更するという区との独占的な契約締結がほぼ決定事項だというのだ。区民誰もが憩える公園スペースが、あからさまな商業利用のためにその機能を失いかけている。区議会での審議が一切ないまま、区立公園が一民間企業の収益獲得のためにその姿を変えようとしている。...」

野宿者支援団体「のじれん」の呼びかけで会合が開かれる。

2008年6月13日『第1回目の話し合い』
< http://minnanokouenn.blogspot.com/2008/06/124500030005-ot-k-20s-miyashitariseup.html >

「呼びかけ団体であるのじれんの色ばかりが強く出るのは理想でない。より広範に呼び掛けていく。」とあることから、ナイキ化問題が野宿支援だけではくくれない性質を持ってることがわかる。会の名称もこの段階では決まっていなかったが「MIKE(ミケ)」案の人気があった。結局「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」と決まる。ぱっとしない名称になるのが運動体のイタイところでもある(笑)

渋谷の街を清掃するボランティアNPO法人グリーン・バード
< http://www.greenbird.jp/ >
ストリートカルチャーのサポートを唱うNPO法人コンポジション
< http://komposition.org/ >
某議員、ナイキの関係もこの時点でささやかれている。
グリーンバードのユニフォームにはナイキのロゴマークがある。
< http://www.tokyo-source.com/interview.php?ts=15#5 >
最初のナイキ化プランでは、コンポジションがカフェや壁画の管理を担当する予定だったらしい。

2008年6月20日『ナイキ化を巡って』第7回246表現者会議
< http://kaigi246.exblog.jp/8158422/ >

「宮下公園で展覧会をやったらどうか。」「渋谷川には、うなぎがいたそうだ」「宮下公園もうなぎの寝床みたいで、活用しにくい。宮下公園でうなぎマークをつくるワークショップを」「うなぎとナイキマークは似ているよ」(爆笑)

『ナイキうなぎ JUST DOITE?(ジャストどいて)』ロゴマークが産まれる。
< http://www.scribd.com/doc/18228315/NIKE-NEW >

2008年8月23〜24日『宮下公園夏まつり』
< http://kaigi246.exblog.jp/8577103/ >

2008年10月8日『ふらっと公園に訪れるすべての人々への暴力──宮下公園がナイキ・パークに!?』日刊デジタルクリエイターズ
< http://bn.dgcr.com/archives/20081008140100.html >

2008年10月13日『宮下公園がナイキパークに!?チンドンパレード』
< http://kaigi246.exblog.jp/8769761/ >

2009年8月30〜31日『宮下公園 サマー フェスティバル』
< http://kaigi246.exblog.jp/10120587/ >

2009年9月1日『JUST DOITE』武盾一郎
< http://take-junichiro.tumblr.com/post/177487507/just-doite-180x180cm-2009-09-01 >
宮下公園でビニールシートにナイキうなぎを制作。

公園の設計がアトリエ・ワンとの情報が入る。
< http://www.bow-wow.jp/profile/index.html >

2009年10月9日「宮下NIKEパークについての公開質問状」246表現者会議
< http://kaigi246.exblog.jp/10349071/ >

2009年11月8〜9日お泊まりワークショップと宮下公園のフェンス封鎖阻止『お泊まりワークショップ「ダンボールロケット」報告』
< http://minnanokouenn.blogspot.com/2009/11/blog-post_3535.html >

「渋谷区は11月9日朝にナイキパークに向けて宮下公園のいくつかの出入り口と橋を封鎖するためにフェンスを設置すると告知しました。公園はみんなのものであり、私のものでもあるけど、一企業のものではない。

その前夜8日(日)からダンボールロケットでお泊まりし、夜間飛行するワークショップを開きました。終電が走る頃、渋谷の夜の街を歩いてダンボールを探しにいきました。そして、公園の橋の上でそれぞれ自分のロケットを作りました。

6台のロケット。荒川河川敷からきてくれた人のロケットは、ダンボールを敷きその上で毛布で寝るオープンスタイル。それぞれのロケットで、おやすみー。ビルの上に明るく光る月を見上げ、出発です。それぞれどんな夜間飛行だったでしょうか。

6台のロケットのすぐ横で、246表現者会議の人たち3人も、ダンボールを敷きそこを囲って風をよけ、その中でおしゃべりをしながら夜を明かしました。ロケットに対して、それはUFOみたいでした。」

『【緊告】宮下公園のフェンス封鎖を阻止!?』
< >

「2009年11月9日(月)の朝方に予定されていた、公園出入り口のフェンス設営が中止になりました。「今後、フェンスを設営する予定はたっていない」と、渋谷区から宮下公園ナイキ化計画の撤回を求める人々に連絡が入りました。」

2010年1月21日『アトリエ・ワンへ公開質問状を出す』小川てつオ
< http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/opinion_report/bn/or_001/ >

「アトリエ・ワンが最初に出版した『メイド・イン・トーキョー』に面白いページがあります。この本は、東京を象徴するものとして「ダメ建築」を調査したガイドブックです。彼らのいうダメ建築とは、経済効率などによって、反美学的反歴史的に、様々な機能が即物的に複合された建築のことで、その一例として宮下公園をあげています。宮下公園は、東京オリンピックの2年後に1Fを駐車場に、その屋上を公園に改築しました。「パーク ON パーク」として出ています。

しかし、面白いのは、この本の28P-29Pという見開きの文章において、宮下公園の話(ケヤキがホームレスの天蓋になっている)、スケボーの話(現在の都市スポーツも、身体の動きを通した環境に備わるさまざまな「価値」や「意味」の発見に基づいている)、そしてナイキの話(その別世界で、ジャストドゥイット!)が、それぞれの脈絡もなく偶然載っていることです。アトリエ・ワンの言い方に習えばこの「ダメページ」が10年の時をへて、現実の「ダメ建築」へと姿を変えようとしている。まぁ、これは冗談ですが。

現実は、フラットな観察からは、漏れ落ちていることがたくさんあります。今回の件によって、自らの立ち位置が「権力」寄りになった時に、彼らの手法の限界が露呈するのではないか、と疑念を感じてしまうところがあります。246表現者会議がアトリエ・ワンに公開質問をしたのは、「表現者」を名乗っている彼らに、ストレートに表現について問いたかったからです。」

2010年3月15日〜17日『宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス』
< http://airmiyashitapark.info/wordpress/ >

「今、渋谷区とナイキは、宮下公園を「NIKEパーク」と称してスポーツ施設に改変する工事を始めようとしています。私たちは公共の場でナイキのビジネスに参加することを、受け入れた覚えはない! ナイキが好きとか嫌いとか関係なく、公園はわたしたちみんなのものだ! そこでこの春から、様々なアーティストが宮下公園で滞在制作していきます。展覧会、シンポジウム、ライブ、上映会、ワークショップ、カフェなどを企画し、生きること、遊ぶこと、暮らし、居場所、排除、差別、暴力についてなど、対話の契機を生み出し、みんなの公園を実践していきます。」

『渋谷区の資源です!』武盾一郎
< http://take-junichiro.tumblr.com/post/476634108 >
宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス参加作品

2010年3月29日『山手線 原宿駅→(宮下公園)→渋谷駅』
< http://scr.tw/BRDHSzp >
山手線から見た宮下公園

100年に一度と云われる渋谷大再開発。更なる商業都市を目指すのでしょうが、それはアメ横とか酉の市といった日本の伝統的な商いではなく、グローバル資本化だったりする。

僕はナイキもアトリエ・ワンもコンポジションもグリーン・バードも嫌いってわけじゃない。けど、「根源的な何か」が回収されてしまう感じがして、心もとなくなるんです。原初的な何か、つまりノスタルジーを奪われたくない運動かもしれないと僕は今、思ってます。ノスタルジーとは昭和懐古のように過去にしがみつくことではなく、未来へ、生きてくため、過去の生命的な根源的な何かを見つめるってことなんじゃないのかなあ、と。

公園でのんびり焚き火が出来て、焼き芋なんかが食える方が未来っぽくないですか?

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/個展来てください!】
『Real FantASIA』
< http://take-junichiro.tumblr.com/post/371808706/real-fantasia-press-release >
会期:2010年7月9日(金)〜7月18(日)11:00〜19:00 ※12日(月)休廊
会場:gallery TEN < http://blogs.dion.ne.jp/blogten/ >
take.junichiro@gmail.com
twitter < http://twitter.com/Take_J >
Take Junichiro Art works
< http://take-junichiro.tumblr.com/ >
246表現者会議
< http://kaigi246.exblog.jp/ >