子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[124]オークランド日記〜ベイエリアという場所〜
── 茂田カツノリ ──

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カリフォルニア州オークランド市にある顧客先を訪問し、一週間カンヅメ作業をしてきた。

サンフランシスコ湾周辺のいわゆるベイエリアは、IT産業の世界的中心地。およそIT業界に携わるものなら、ぜひここで仕事したいと思うような、いわば聖地だ。イスラム教徒にとってのメッカ、仏教徒にとっての金龍山浅草寺、鋳物屋にとっての川口、オウム信徒にとっての南烏山のようなものだ。

日系企業というわけでもないのに、太平洋を越えてお仕事いただいているのは、とってもうれしい。そしてアメリカの普通の会社と仕事することは好奇心の刺激になり、いろんな点で勉強になった。

なので今回は、そのへん行ってみて感じたことをいろいろと書いてみる。


●ベイエリア地域案内

ケーブルカーで有名なサンフランシスコ市は、観光客の多い街。日本はもちろん世界中に知られていて、飛行機もたくさん乗り入れている。しかし人口規模でいうとサンノゼなどのほうが大きかったりする。

サンフランシスコ市自体は半島になっていて、この周辺地域まで含めた範囲は「ペニンシュラ地区」と呼ばれている。

そしてそこからもうちょっと南に行ったところがいわゆるシリコンバレー。オラクル、アップル、FileMaker、Google、Adobeなどの著名なIT企業が揃っている。地元の人は「サウスベイ」と呼んでいるこの地区は治安の良さが特徴で、殺人事件発生率が日本並みという市もあり、雰囲気もなんだか落ち着いている。

●そしてオークランドというところは...

今回出張したオークランド市は、MLBのオークランド・アスレティックスがあることで知られている街で、サンフランシスコから湾を挟んで対岸に存在する。

「イーストベイ」と呼ばれてるこのエリアは、実は周辺でもちょっと怖いところと認識されている。今回訪問した会社の人も、「オークランドは怖いのでサンフランシスコに宿泊して、BART(地下鉄)で通ってください」「ここから日本まで行くのに一番危険なのが、事務所から駅までの徒歩です」といっていたくらい。

そして印象に残っているのが、17時になると一気に人が帰ってしまうこと。残業割り増しが1.5倍だから、とにかく帰らねばという雰囲気。そしてみんな家族が第一だからといっていたが、その点は僕も性に合いそうな気がする。そのかわり、朝は早い。

●Walnut Creekに見た格差社会

先方社長の奥様に、オークランドから郊外に向かった「Walnut Creek」という街に連れて行ってもらった。ここは結構田舎方面なところなのだが、BARTが通っていて通勤しやすいことから、近年急速に人気の上がっているそうだ。

ここの駅周辺には、アメリカには珍しくたくさんのお店があり、どこも新しくてきれいで、道をゆく人の身なりも良く、そしてホームレスはまったく見あたらなかった。実に高級感がある街で、家族連れて引っ越すならこういうところがいいなと思う反面、凄まじいばかりの格差社会の一面を見た気もした。

・Walnut Creek市のサイト
< http://www.ci.walnut-creek.ca.us/
>

●あっちでお仕事するという選択肢

日本が好きかアメリカが好きかと聞かれたら、僕はもちろん日本が好きと答える。でも、好奇心や向上心という意味からすると、アメリカで仕事し生活するということも、とても魅力を感じる。だから、ちょっと引っ越してみようかなあという思いもあったりするのだった。

特にIT系なお仕事してるなら、あっちで仕事するということも選択肢の一つとして考えてみるべきなんじゃ、と思う。スペシャルな能力が尊重される社会であり、日本語ネイティブというのもスペシャルだと認められるものであるし、ね。

今回、クルマで走っていたら偶然PIXARスタジオの前を通った。ここだって、あるいは他の多くの企業で、仕事したいならいつでも作品を送ってねと門戸を開いているから、チャレンジはぜひすべきだろう。

・PIXARの作品応募要項ページ
< http://www.pixar.com/companyinfo/jobs/howto.html
>

・FileMaker Inc.の人材募集ページ
< http://filemaker.com/company/hr/jobs.html
>

●イベント「FileMaker Fun Night! AppleStore銀座」
11月04日(土)18:00〜19:30(←土曜夕方6時スタートねっ)
< http://www.sevensdoor.com/event.html
>
FileMaker ユーザのためのマンスリーイベント「FileMaker FunNight!」。今回は「リレーションがなくっちゃ始まらない」と題して、FileMaker 7以降大きく変わったテーブル構造とリレーションを取り上げます。

●イベント「ファイルメーカー選手権」
毎日コミュニケーションズ主催で、FileMakerのテンプレートコンテストが開催される。毎月締切があり、その都度審査して月間MVPにはMacBookがもらえるという嬉しい内容。第1回の締切は11月15日だ。こういうのは周知される前のほうが競争率低いというものだから、ぜひ第1回締切を目指して応募しよう。
・ファイルメーカー選手権
< http://fmcontest.jp/
>

●書籍ご案内「FileMaker Pro大全」
< http://www.rutles.net/books/156.html
>
Geoff Coffey & Susan Prosser=共著/小山香織=訳/茂田カツノリ・蜷川晋・今泉みゆき・竹内康二=共訳・技術監修/定価:3,990円(本体3,800円+税5%)

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webコンサルタント/プランナー & FileMakerデータベースデザイナー。
毎月恒例の「FileMaker Fun Night!」で、Skype使ってサンフランシスコから参加したのがウケたのをまだ自慢している41歳3児の父。次回イベントも、ウケ狙いだけの理由でサンフランシスコ行こうかな。ちなみにこの原稿は帰りの機内で書いている。ノースウエストのA330はエコノミーでも23列目まではAC100Vの電源が取れるので、実にありがたい。

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
< http://www.amonita.com/
>
[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
< http://www.recrear.jp/
>
[Max_blog —“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
< http://www.maxwald.co.jp/
>
[mixi —“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
< http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983
>