どうも、そろそろ「年末」という、私の語彙に存在しない言葉が飛び交い始めている状況に困惑のフリしてる茂田です。
今回は、Ustreamの話です。
●教授の北米ツアーを古川さん平野さんが中継
先週、「教授」こと坂本龍一さんの北米ツアーを、元マイクロソフト会長で現在慶應大学教授の古川享さん(「ふるかわ・すすむ」さんです念のため)と、革新的なソフトウェアを出し続けるデジタルステージ社長の平野友康さんが、Ustreamで中継した。
日本時間土曜日13時から開始の北米ツアー最終となるロサンゼルス公演は、同時視聴者10,000人を超えた。Ustreamにおいて同時視聴10,000人というのはそう達成できるものではない凄い数字で、いまだ黎明期と言えるソーシャルメディアにおいては大きな出来事であった。
古川さんが坂本龍一さんから「Ustream中継して」と話を振られ、当初は古川さんお一人で実行予定だった。その準備の動きをTwitterで知った平野さんがふと「手伝いたい」と書き込み、本当に突発的に追っかけ渡米してしまうことから実現したのだ。そのやりとりはすべてTwitter上のオープンな状態で行われたので、最初から追っていた人にとってはすごい臨場感だったわけだ。
・「教授のアメリカツアーをUSTするの巻」togetterでのまとめ
< http://togetter.com/li/63567
>
今回は、Ustreamの話です。
●教授の北米ツアーを古川さん平野さんが中継
先週、「教授」こと坂本龍一さんの北米ツアーを、元マイクロソフト会長で現在慶應大学教授の古川享さん(「ふるかわ・すすむ」さんです念のため)と、革新的なソフトウェアを出し続けるデジタルステージ社長の平野友康さんが、Ustreamで中継した。
日本時間土曜日13時から開始の北米ツアー最終となるロサンゼルス公演は、同時視聴者10,000人を超えた。Ustreamにおいて同時視聴10,000人というのはそう達成できるものではない凄い数字で、いまだ黎明期と言えるソーシャルメディアにおいては大きな出来事であった。
古川さんが坂本龍一さんから「Ustream中継して」と話を振られ、当初は古川さんお一人で実行予定だった。その準備の動きをTwitterで知った平野さんがふと「手伝いたい」と書き込み、本当に突発的に追っかけ渡米してしまうことから実現したのだ。そのやりとりはすべてTwitter上のオープンな状態で行われたので、最初から追っていた人にとってはすごい臨場感だったわけだ。
・「教授のアメリカツアーをUSTするの巻」togetterでのまとめ
< http://togetter.com/li/63567
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お二人ともその後の予定があり、本当はシアトルとバンクーバーのみUstream中継の予定で帰路変更不可な航空券にて渡米していたのだが、結局帰国の航空券を破り捨て、サンフランシスコ、ロサンゼルスと回ったのだ。あ、いまはEチケットなので、「航空券を破り捨て」というのはあくまでも言葉的表現っす、念のため。
月曜日の大学講義準備しなきゃという古川さん、会社の引っ越しがありながらスタッフの強力な後押しにより、予定を延長し現地に残った平野さん。この一部始終を知る人は、僕も含めてこの活動の素晴らしさを十分わかっている。
●一番カッコいい人たち
Ustreamによる中継は安価な機材と、とりあえずインターネット回線があれば誰でもできる。TVよりも画質は落ちるが、TVなど旧来のメディアがなし得なかった「双方向性」を実現した市民メディアという点は本当に画期的で、だからこそ価値があるのだ。
一方で、日本の人口からすると10,000人はまだまだ一握りであり、大多数が「それなに?」的に感じるものだというのも、これまた事実。
あるTV関係者の発言で「Ustreamが10,000人集めたところで既存メディアからすると桁違いに小さいから価値はない」というのを聞いたことがある。この発言は、ソーシャルメディアにとって大切な要素を含んでいると思う。
それは、この人の言うことに一理あるというのではなく、社会を動かす側の立場の多くがいまだこうした意識であることは事実で、そこからなかなか動かないという点だ。
2010年の3〜4月のUstreamの盛り上がりは凄い勢いで、このままいくと秋には人気ある中継なら10万人くらいの同時視聴数にいくんじゃないかと、僕も思ったしみんなも思ったはず。しかし実際には、いろいろと素晴らしい展開になっているにも関わらず、そうした桁違いな成長は生まれていない。
ソーシャルメディアは、特に日本において意義深い。なぜなら、日本はTVが既得権化していて、ケーブルTV等の多チャンネル化推進が遅れ、いまだ視聴率の大半を既存地上波が独占する状況だったからだ。この点は、地方局やジャンル別のケーブルTVチャンネルが大量にあり、メジャー局といえども大きな視聴率を稼ぐのは難しいアメリカとは、かなり状況が違う。
金にもならないのにソーシャルメディア活動に必死に取り組んでいる人たちは、日本社会をまっとうな方向に戻し、国際的に孤立しないようにするために重要だという思いがあるから、自分だけでなく全体の底上げがなされてほしいと強く思っている。
一方で、ソーシャルメディアの金銭的価値だけに注目し、アーリーアダプターが得られるメリットをうまくかすめ取ろうという感じの人たちもいる。もちろん、金を稼ぐことは大事だし、なんら恥ずべき点はない。
ただ、TwitterにしてもFacebook/Ustreamにしても、社会を変える力を持ったメディアだ。これを商売に活かすのはもちろんいいことだが、それしか語らない人は、なんだかなあと思うのだ。
一番カッコいいのは、利益度外視、社会的意義だけを追い求めているのに結果的にしっかり稼ぎにもつなげている人たち。
そして一番カッコ悪いのは、僕のように社会的意義を語るとみせかけて実は金儲けを目論み、さらにそれが成功できてない人物だ。と自分でゆって悲しくなったので今週はこのへんで...。
【しげた・かつのり】FileMaker公認トレーナー/FileMaker11認定デベロッパー。株式会社レクレアル代表取締役。FileMakerによる業務効率化のお手伝いを仕事にしており、特に医療関係の情報共用化システムに今後は集中して取り組んで行くつもりな四児の父。FileMakerネタにご興味持っていただけた方は、僕の会社サイトでメルマガ登録をお願い致します。コンサルティングだけ、データベース基本設計だけといったご依頼も大歓迎ですのでよろしくです。
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