デジクリ読者の皆さん、こんにちは。studio H.M代表のディレクター/デザイナーの杏珠(あんじゅ)です。
今回は、みなさんにとって身近な存在の「文房具」についてのお話です。文房具の思い出から、自分は文房具が本当に好きなんだと思わせてくれた場所、使い方やハックの話を交えてみようかと思います。
今回は、みなさんにとって身近な存在の「文房具」についてのお話です。文房具の思い出から、自分は文房具が本当に好きなんだと思わせてくれた場所、使い方やハックの話を交えてみようかと思います。
●文房具として使っていなかった「BOXYのボールペン」
先日、知人となぜか懐かしいビックリマンチョコの話で盛り上がり、スーパーカー消しゴムの話題に発展しました。小学校の時に、スーパーカーの形をした消しゴムが流行していて、主に2つの遊びをしていました。机の上でぶつけ合って落とす相撲のような遊び。廊下でコースを作って、誰が一番になるか競走するレースなど、当時、クラスのみんなが夢中になっていました。
で、名前はスーパーカーなのですが、モノは消しゴムなので、それを動かすのに道具が必要でした。その道具というのがノック式のボールペンで、ノック機能のボタンを押して戻る反動を使って消しゴムを飛ばしていました。そこで不思議なのが、みんなが「BOXY」シリーズのボールペンを使っていたこと。ノック式のボールペンならなんでもいいんですが......多分、遊ぶために使いやすかったからなんでしょうね。
当時の自分は、みんなが同じものを持っていたとしても「BOXY」のボールペンで、なおかつ本体の色が黒と心に決めていたことが、自分にとっての「ステータス」だったんだと思います(かわいいプライドですね・笑)。そのボールペンを文房具として使っていたかというと......使っていませんでした(笑)。これが、小学校の一番の文房具の思い出です。
「書くための道具」という文房具が、まったく違うことに使われていたこと。それも毎日熱狂的に遊ぶための道具になっているということ。これってすごくないですか? もしかしたら、身の回りの「使っていないもの」とか「普段何気なく使っているもの」が、違う使い方や組み合わせによって、そのモノが生き生きとするなら、これほど嬉しい事はないよなぁ...と思ったんです。
・BOXY限定復刻版ボールペン:「昭和レトロ倶楽部」
< http://retro-club.com/boxy-ball.html
>
・スーパーカー消しゴム - Wikipedia
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=30868221
>
●文房具に目覚めた聖地「銀座伊東屋」との出会い
ふと、ある変化に気がつきました。キャラクター入りのふでばこをメッシュのペンケースに変えた時や、鉛筆をシャーペンに変えた時など、文房具を変えると、なぜか大人になった気分になりました。今考えると、背伸びしている感じがして、とてもほほえましいのですが...(笑)そのまま時は流れ、20歳を過ぎた時に、自分にとって文房具に対して衝撃的なことがありました。それは「銀座伊東屋」との出会いでした。
ここが、社会人になって文房具のおもしろさを知った場所です。ビル全体がほぼ、文房具の売り場という「銀座伊東屋」で「デザイン、存在、機能......すべてにおいて、文房具はワクワクするもの」と感じて、自分は文房具が好きなんだなぁ、と思いました。
それを機に、大きな街に買い物に出かけるときは大抵「LOFT」「東急ハンズ」「世界堂」の各文房具コーナーに行き、自分が大好きな家電量販店に行くのと同じぐらいワクワクしています。もちろん我が事務所のある地元、練馬の文具屋さんにもちょくちょく顔を出して、いろいろ物色している自分がいます。「これはどんな時に使うといいんだろう?」「アレと組み合わせてみたらどうだろう?」など、妄想力が爆発しています(笑)
・GINZA ITO-YA
< http://www.ito-ya.co.jp/
>
●オススメな文房具と活用事例
1)スケジュールファイル
1日から31日まで、日毎にインデックスついているクリアファイルです。昨年暮れから2ヶ月分のファイルで運用していますが、とてもいい感じです。ペラのクリアファイルに必要書類を入れて、それをこのスケジュールファイルに挟み込むという使い方です。クリアファイルの色を変えることで、重要度の判別も可能になります。
これを使う前は、佐藤可士和さんの本「佐藤可士和の超整理術」でも紹介されていた「フェローズ バンカーズボックス」というA4サイズの用紙が入る段ボール箱に、下敷きで仕切りをして、GTD(Getting Things Done)という仕事術で解説されている「43Folders」という仕組みで管理していました。
ただ、取り出すのに面倒ということと、直下のスケジュールをすばやく確認したいと常々思っていて、今はスケジュールファイルを併用しています。もうすこし使ってみて、使い方のルールがハッキリすれば、スケジュールファイルを増やして行こうかと思います。
ちなみに、書類などの整理方法は「超整理法」の押し出しファイリング形式をつかって整理をしています。「超整理法」で使用されていたのは封筒なのですが、ウチの事務所ではクリアファイル使って整理しています。理由は取り出さなくても、すぐに内容の確認ができるからです。アスクルなどで100枚入りで550円程度で販売しているので、大量に購入して整理しています。
・スケジュールファイル/リヒトラブのAvanti スケジュールファイル
< http://www.lihit-lab.com/
>
・佐藤可士和の超整理術─佐藤可士和 日本経済新聞出版社
< http://www.nikkeibook.com/book_detail/16594/
>
・フェローズ ジャパン バンカーズボックス
< http://www.fellowes.co.jp/Products/BankersBox.html
>
・はじめてのGTD ストレスフリーの整理術:デビッド・アレン/田口元
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4576082116/dgcrcom-22/
>
・Getting Things Done(a.k.a. GTD)part(3) Lifehacking.jp
< http://lifehacking.jp/2005/05/getting-things-done-aka-gtd-part-3/
>
・アスクル スタンダードクリアーホルダー 業務用パック 1パック100枚入
< http://askul.jp/product/detail?pid=596223
>
2)はってはがせるノリ
「ポスト・イット」で有名な3M社から出ているこのノリがあれば、大抵の紙がポストイットになります。仮止めや、何度も貼り直しをする場合に重宝します。このタイプの他社のノリも試しましたが、やはり接着具合はこの「はってはがせるノリ」が自分には一番しっくりきました。
これは、確定申告などのために、領収書をまとめている方にオススメのアイテムです。市販のリングファイルに、Macを使われている方であれば、スケジュール管理アプリケーションの「iCal」を使い、「日別表示」でその月の1か月分をプリントします。月末にまとめて1か月分出力すれば、そんな手間はかかりませんし、用紙の初日にインデックスシールを貼れば、検索もラクです。
この用紙にリング穴を開けてファイリングし、このノリで領収書を貼り、気がついたことは紙に直接書いておきます。領収書が新たに見つかって、追加で貼るときや、別の日に移動するときにも簡単にはがせて、また貼り直せます。
・3M はってはがせるスティックのり
< http://www.mmm.co.jp/office/adhesive/gr.html
>
文房具は使い方によって、本当に用途が広がってきます。今回は長くなるので触れていませんが、手帳のカスタマイズといったら私の考えもおよばないような、すごい使い方をされている方も数多くいらっしゃいます。そういったブログや本を読むのも、またワクワクして面白いですよ。
そして、世の中のデジタル化が進む中、こういう時代だからこそ、デジタルとアナログのいい所を組み合わせることで、よりクリエイティブでワクワクすることができると思っています(たとえば、手書きのメモをScanSnapでスキャンしてEvernoteに取り込む、お気に入りの書き味の違うボールペンやシャーペンでアイデアスケッチをしてみる......など)。
オリジナルの使い方を見つけることで、その文具により愛着が湧く。そしてその使い方で、仕事やプライベートにもいいスパイラルが必ず生まれますから、ぜひ、文房具のすばらしい世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
【あんじゅ】ask@happy-montblanc.com
東京都出身。デザイン事務所「studio H.M」代表。エディトリアルを中心にデザイン業を営んでます。愛車のSKYWAVE250にPSPのマップラスナビをつけていろんな所に出没しています。大手コンビニエンスストアと某家電量販店でオーディオビジュアル機器(カーナビ、衛星放送機器、テレコ)の販売経験を持つ、妙な経歴の持ち主のディレクター/デザイナー。
『みんなが幸せになれることはないか?』をモットーに、日々自分が気になることを追求し、業種、仕事にとどまらず多方面で物事を追求し、答えを求めている天国思考な人物です。最近はモチベーションを上げるためにはどうしたらいいか? という事もよく考えるようになったので自分で勝手に『モチベーションクリエイター』という肩書を作りました(笑)
機械モノ(PCとかガジェットとか。iPhoneは2台持ち)が大好きで、小学校低学年からの生粋ゲーマー、料理(食べ物)が大好物です。業種、仕事の内容、もちろん仕事でなくとも『ピンっ!』と何かを感じてくれましたら、いつでもコンタクトいただければ嬉しい限りです。
Design × Lifehack × CrossOver Lab(ほぼ毎日更新中!):
< http://happy-montblanc.com/blog/
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