●「MANGAの描き方」全60巻の監修と記事執筆
2007年の10月に、私とマンガ学校の教務課長ジョルジャが作ったエージェンシー・ネコノアシは、名刺とカタログだけが具体的な活動……という状態が長く続いていた。
仕事が降ってわいたのは、エージェンシー開設約一年後の2008年8月のことだった。かつて、MANGAの翻訳の仕事をくれていた編集者、MANGA記者が久しぶりに電話をしてきて、百科事典分冊刊行の出版社デ・アゴスティーニの「MANGAの描き方」の監修を一緒にしないか、と言うのだった。
それは、日本で刊行になったものをスペインのデ・アゴ社が翻訳出版することになったが、その話が流れイタリアで独自に再構成して出版するというものだった。
イタリアの若手を採用して絵を描いてもらい、私はその監修と記事を書くこと。シリーズは60巻の予定で、週刊発売だから、締切りも毎週。一年ちょっときついけどどう? という話だった。考えさせてほしい、というと、「一週間以内に返事をしなくちゃいけないんだ。でないと企画そのものが流れる」
で、受けたわけだ。それしかないでしょ?
2007年の10月に、私とマンガ学校の教務課長ジョルジャが作ったエージェンシー・ネコノアシは、名刺とカタログだけが具体的な活動……という状態が長く続いていた。
仕事が降ってわいたのは、エージェンシー開設約一年後の2008年8月のことだった。かつて、MANGAの翻訳の仕事をくれていた編集者、MANGA記者が久しぶりに電話をしてきて、百科事典分冊刊行の出版社デ・アゴスティーニの「MANGAの描き方」の監修を一緒にしないか、と言うのだった。
それは、日本で刊行になったものをスペインのデ・アゴ社が翻訳出版することになったが、その話が流れイタリアで独自に再構成して出版するというものだった。
イタリアの若手を採用して絵を描いてもらい、私はその監修と記事を書くこと。シリーズは60巻の予定で、週刊発売だから、締切りも毎週。一年ちょっときついけどどう? という話だった。考えさせてほしい、というと、「一週間以内に返事をしなくちゃいけないんだ。でないと企画そのものが流れる」
で、受けたわけだ。それしかないでしょ?
60巻分の講義と読み物のテーマを決めることから始まり、絵描きの推薦もした。「ローマでMANGA 15」で体験留学をした学生のディアナと「日本の新人賞へ応募!」工房に参加したエミリアを推薦して、採用してもらった。私が推薦した絵描きだけでなく、この話を持ってきた編集者が連れてきた絵描きの下書きもチェックする。
学校でのMANGA講義も五年目を迎えているし、アラはよく見えるからあれこれサジェスチョンと、その理由を説明できる。若いイタリア人の漫画描きに、MANGA的な見方で理由を説明できるのが嬉しい。その中のマッシモは、講談社の国際新人漫画賞第二回で最終選考まで残った人だった。
< http://e-morning.jp/mimc/result2/japan.html
>
作品「HERMES」
●サイトもオープン、1月24日に第一号が発売になった
デ・アゴ社から送ってくるのは先になるので、キオスクで三冊買う。一冊は私のため、もう一冊は実家の母に。やっと母に私の仕事の形になったものを送れる。もう一冊は誰にという予定はないけど買った。第一号はいつも安い。今回も1.9ユーロ。220円くらいのもの。おまけをくるんだ合成樹脂のパッケージごと、記念に取っておくかもしれない。
第一号発売に先駆けて、1月20日にサイトもオープンになった。デ・アゴ社では、こうした講義系のものに関してはサイトをオープンして購買者との関係を密にし、さらにはそれによって宣伝をかねるという方法をとっている。コミックスエージェンシー・ネコノアシとして、サイトの監修の仕事も仰せつかった。SNS形式のサイトに登録したメンバーがアップする「MANGA」と、原作の中から数点を選んで、毎週コメントを書く……というのが主な役割だ。
発売から一週間、サイトへの登録者は4000人を超え、二週間めには10,000人を超えた。三巻目が出た今現在の登録者は16,477人。デ・アゴ本社でも、特異のケースとして注目しているそうだ。
MANGAを読むだけではなく、描いてみたい人が、本社を驚かせるくらいいるわけだ。実際は、漫画家になりたい! というよりは、好きなMANGAやアニメのキャラを描きたいというファン志向のメンバーがほとんどで、メンバー同士でほめ合い、どのキャラが好きか、なんていうフォーラムを作って楽しんでいる。
サイトの編集部は、そうした要望に応えるべきだ、言ってきた。というのも、ネコノアシはイタリアでよくあるような、売らんかなのための表面的な受け答えではなく、本当に漫画家になりたい人のための、真のサジェスチョンになることを書こうと決めて、絵のコメントは、キャラの似顔ではなく、コマ割りした原稿のみに留めていたからだった。
経済行為をする企業としてのデ・アゴ社の姿勢もわかるし、ということで、原稿のコメントとお絵描きのコメントの二本立てにすることにした。サイトは二年の予定で、この二年の間に少しでも多くの人に、MANGA言語をちょっとでもかじってもらいたいと思う。
ざっと見たところ、メンバーの一割くらいは本気でMANGAを描きたいと思い、それなりに努力している人が見受けられる。そうした人を知るということだけでも意義があるというものだ。
このメンバー達は、イタリア人が描いたMANGAでもお金を出して買おうとするだろうか? イタリア人が描いたどんなMANGAなら買いたいと思うのだろうか?日本MANGAの二番煎じだろうか?
【みどり】midorigo@mac.com
そういうわけで、毎週本誌とサイトの締め切りに追われるという生活になりました。高校生の息子の成績問題、反抗期などもあって、いやぁ、充実した日々です。それでも、なるべく零時には寝るようにしています。動悸を伴って午前4時や5時に目が覚めて、眠いのに眠れない……ということが続き、ネットで症状から調べてみて「自律神経失調症」ではないかと疑ったのでした。交感神経と副交感神経の働きがおかしくなるという。で、零時に就寝を心がけたら、すっぱりと症状が消えたんです(今、午前2時ですが)。
べちおサマンサさんが、テニス肘について書いてらっしゃいました。実は私も12月からそれだったんです。大水の後、庭を掃除して以来で、「テニス肘」で検索したら「庭のそうじ」も原因の中に入ってました。2月17日の後書きでサポーターとあったので、スポーツ用の肘サポーターを購入して使ってみたら、みごと痛みが半減! ありがとうございました。
イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガ出してます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm
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学校でのMANGA講義も五年目を迎えているし、アラはよく見えるからあれこれサジェスチョンと、その理由を説明できる。若いイタリア人の漫画描きに、MANGA的な見方で理由を説明できるのが嬉しい。その中のマッシモは、講談社の国際新人漫画賞第二回で最終選考まで残った人だった。
< http://e-morning.jp/mimc/result2/japan.html
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作品「HERMES」
●サイトもオープン、1月24日に第一号が発売になった
デ・アゴ社から送ってくるのは先になるので、キオスクで三冊買う。一冊は私のため、もう一冊は実家の母に。やっと母に私の仕事の形になったものを送れる。もう一冊は誰にという予定はないけど買った。第一号はいつも安い。今回も1.9ユーロ。220円くらいのもの。おまけをくるんだ合成樹脂のパッケージごと、記念に取っておくかもしれない。
第一号発売に先駆けて、1月20日にサイトもオープンになった。デ・アゴ社では、こうした講義系のものに関してはサイトをオープンして購買者との関係を密にし、さらにはそれによって宣伝をかねるという方法をとっている。コミックスエージェンシー・ネコノアシとして、サイトの監修の仕事も仰せつかった。SNS形式のサイトに登録したメンバーがアップする「MANGA」と、原作の中から数点を選んで、毎週コメントを書く……というのが主な役割だ。
発売から一週間、サイトへの登録者は4000人を超え、二週間めには10,000人を超えた。三巻目が出た今現在の登録者は16,477人。デ・アゴ本社でも、特異のケースとして注目しているそうだ。
MANGAを読むだけではなく、描いてみたい人が、本社を驚かせるくらいいるわけだ。実際は、漫画家になりたい! というよりは、好きなMANGAやアニメのキャラを描きたいというファン志向のメンバーがほとんどで、メンバー同士でほめ合い、どのキャラが好きか、なんていうフォーラムを作って楽しんでいる。
サイトの編集部は、そうした要望に応えるべきだ、言ってきた。というのも、ネコノアシはイタリアでよくあるような、売らんかなのための表面的な受け答えではなく、本当に漫画家になりたい人のための、真のサジェスチョンになることを書こうと決めて、絵のコメントは、キャラの似顔ではなく、コマ割りした原稿のみに留めていたからだった。
経済行為をする企業としてのデ・アゴ社の姿勢もわかるし、ということで、原稿のコメントとお絵描きのコメントの二本立てにすることにした。サイトは二年の予定で、この二年の間に少しでも多くの人に、MANGA言語をちょっとでもかじってもらいたいと思う。
ざっと見たところ、メンバーの一割くらいは本気でMANGAを描きたいと思い、それなりに努力している人が見受けられる。そうした人を知るということだけでも意義があるというものだ。
このメンバー達は、イタリア人が描いたMANGAでもお金を出して買おうとするだろうか? イタリア人が描いたどんなMANGAなら買いたいと思うのだろうか?日本MANGAの二番煎じだろうか?
【みどり】midorigo@mac.com
そういうわけで、毎週本誌とサイトの締め切りに追われるという生活になりました。高校生の息子の成績問題、反抗期などもあって、いやぁ、充実した日々です。それでも、なるべく零時には寝るようにしています。動悸を伴って午前4時や5時に目が覚めて、眠いのに眠れない……ということが続き、ネットで症状から調べてみて「自律神経失調症」ではないかと疑ったのでした。交感神経と副交感神経の働きがおかしくなるという。で、零時に就寝を心がけたら、すっぱりと症状が消えたんです(今、午前2時ですが)。
べちおサマンサさんが、テニス肘について書いてらっしゃいました。実は私も12月からそれだったんです。大水の後、庭を掃除して以来で、「テニス肘」で検索したら「庭のそうじ」も原因の中に入ってました。2月17日の後書きでサポーターとあったので、スポーツ用の肘サポーターを購入して使ってみたら、みごと痛みが半減! ありがとうございました。
イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガ出してます。
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