AKIRAさんは、のざらし画廊・捨て看板展の後も、管理人兼アトリエとして使っていたA倉庫に関係者を招いて、何度かパーティーを開きました。
これはAKIRAさんがアメリカ放浪中に奨学金をもらった、アンディ・ウォーホルへのオマージュとして、ウォーホルが主宰したファクトリーのような状況を作ろうとしたのかもしれません。
同時に、1997年1月に開催することになる「偽アンディ・ウォーホル展(以下、偽ウォーホル展と記す)の、スタッフを集める目的もあったと思います。
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写真は1996年12月の忘年会の時のもので、偽ウォーホル展に展示するシルクスクリーンが壁に飾られています。
手前が当時大川興業に在籍していたバンビ高橋さん、奥に宝珍さんと武盾一郎さんが写っています。二人は、後に東京大学駒場寮でのサークル「蟻天国」の立ち上げに関わります。
ブラジルの民族楽器ビリンバウを演奏する宝珍さん。
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岡画郎定例会でもそうでしたが、この頃私はパーティーや飲み会でつぶれるまで飲むことが多く、AKIRAさんのパーティーでも、酔い潰れて管理人室に泊めてもらうことがありました。
そして、おそらく最初に管理人室に泊まった時だと思いますが、AKIRAさんにのざらし委員長に任命され、のざらし画廊の名簿の管理と偽ウォーホル展のスタッフをすることになりました。
他にも、捨て看板展の参加者から、偽ウォーホル展のスタッフが何人か選ばれ、打ち合わせや作品の製作に立ち会うために、A倉庫に頻繁に集まることになります。
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今回は、一年前、茨城県北芸術祭を見に行った時に撮影した、袋田の滝の写真を紹介します。
茨城県北芸術祭は、2016年9月にたまたま水戸に行った時、開催することを知りました。
当初は、チラシに紹介されていた、イリア・カバコフ&エミリヤ・カバコフの「落ちてきた空」だけ見て終わらせるつもりだったのですが、instagramの情報で、他にも魅力的な作品が多数展示されていることを知り、通い詰めることになります。
この日は太子町内に展示された作品を一通りみて回った後、会場の一つである袋田の滝に着きました。
作品は袋田の滝の展望台への通路の中に設置されていました。展望台は有料でしたが、茨城県北芸術祭のパスポートを持っていると、入場券と引き換えることができました。
作品と袋田の滝を見学後、次の会場に行くことも考えましたが、午後4時過ぎていたことと、その日、袋田の滝がライトアップされるというので、結局、袋田の滝に留まることにしました。
とは言え、展望台から外に出てしまったので、遊歩道をギリギリ近づける場所まで移動して撮影しました。
この後、自転車で常陸多賀の塙山キャバレーに移動、ネットカフェに一泊しました。
【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔。