前回、部屋から発掘したミニコミ「居候ライフ」を、とりあえず番号順に整理してみました。その結果、欠番はあるものの、全体としては大部分が手元に残っていることは確認しました。
今回は、その中でも、1号から15号までをまとめた「居候ライフ大全」を読んでみて思い出すことを書いてみます。
「居候ライフ大全」は1998年4月26日発行とあり、小川てつオくんのお兄さんの小川恭平くんがまとめたものではないかと思います。
後に、恭平くんはキョートット出版という小さな出版社を立ち上げました。
http://kyototto.com/archives/168
「居候ライフ大全」の頒価は500円で、おそらく私はてつオくんから購入したと思います。
改めて「居候ライフ大全」を読むと、色々思い違いをしていたことに気づきました。まず、ミニコミ「居候ライフ」の9号くらいまではてつオくん単独ではなく、恭平くんとの共同制作でした。
各号の片面がてつオくんの編集、もう片面が恭平くんの編集で、意外にも?てつオくんは原稿をワープロで活字にしていました。
1997年1月に発行された1号を読むと、以下のことがわかりました。そもそも、居候生活をはじめたのはてつオくんより恭平くんの方が早かったようです。恭平くんは1995年に、京都大学の旧人類館を「きんじハウス」と名付けて占拠したことがありました。
http://www.apa-apa.net/kok/news/kok051.htm
きんじハウスを追い出された後、恭平くんは居候生活を始めることになります。一方、てつオくんは前回書いた通り、1996年9月に同居していた女性のアパートが取り壊された後、1996年12月から居候生活を始めたということでした。
ミニコミ「居候ライフ」も、小川恭平・てつオ兄弟がともに居候生活を始めたことにより、創刊されたようです。
「居候ライフ」1号にも告知があるのですが、てつオくんは1997年2月16日に吉祥寺にあったフリースペース「ヘーゼルナッツ」で、たこ八郎「たこでーす」の読書会を企画しました。
読書会には、私も参加しました。写真は撮りませんでした。
てつオくんはそこで「迷惑かけてありがとう」という言葉を引き合いに出して、居候ライフの正当性を主張しました。
しかし、読書会に参加していた山下陽光くんは、てつオくんの主張に対して否定的であったことを覚えています。山下陽光くんは当時、岡画郎に出入りしていましたが、受け入れた居候とトラブルになったことがあったようです。
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今まで仕事先で写真のネガスキャンを行なっていましたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、仕事先がテレワークに移行する関係で、しばらくの間新規のネガスキャンが出来なくなるかもしれません。
今回は2003年10月5日に、六本木にあった旧三河台中学校の体育館で行われたライブイベントの写真を紹介します。
記憶に間違いなければ、このイベントはGreat YEar Soundingsというレーベルの主催で、出演者には、写真に写っているクリストフ・シャルルさん、足立智美さんがいました。
もともと、アートブックOBSCUREに音響で参加した関係で、goboujinくんの企画「指標ゼロ」というイベントに参加したことがありました。
https://shzero.exblog.jp/i12/
ただし、その時の演奏は不本意な出来で、それ以降演奏には呼ばれなくなったのですが、「指標ゼロ」の写真を撮っていたことから、いくつかの音楽イベントの記録を依頼されました。
これはそういったイベントの一つで、その他にも、2004年、2005年に原美術館で行われたイベントの写真も撮影しました。
【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://sekinema.com/photos
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔