こんにちは。森和恵です。雪降るの早いよ...今年の冬将軍は、手ごわそうです。すでに負けそう、寒いですね。
さて。この週末は、Web系イベントに参加してきました。マイクロソフトさんのオフィスはとても綺麗でした。飲み放題だったドリンクも、差し入れのバナナも美味しく頂きました(謎)。
CSS Nite in OSAKA, Vol.34
< http://osaka.cssnite.jp/vol34/
>
その中のソーシャルメディア部門のセッションで、Facebookを取り上げた発表がありました。ふむふむと拝聴いたしましたが、プランナーさんの目線で語られるFacebookは......ちっとも魅力的じゃなかったのが悲しかったです。
Facebookを取り巻く現状や、理論的な話をいろいろお聞きしてためになったのですが、マイナス点が目立ちすぎて、テンションが下がってしまいました。そんな状況だったら、Facebookページ運営しないほうがいいのでは? と思うぐらい。
さて。この週末は、Web系イベントに参加してきました。マイクロソフトさんのオフィスはとても綺麗でした。飲み放題だったドリンクも、差し入れのバナナも美味しく頂きました(謎)。
CSS Nite in OSAKA, Vol.34
< http://osaka.cssnite.jp/vol34/
>
その中のソーシャルメディア部門のセッションで、Facebookを取り上げた発表がありました。ふむふむと拝聴いたしましたが、プランナーさんの目線で語られるFacebookは......ちっとも魅力的じゃなかったのが悲しかったです。
Facebookを取り巻く現状や、理論的な話をいろいろお聞きしてためになったのですが、マイナス点が目立ちすぎて、テンションが下がってしまいました。そんな状況だったら、Facebookページ運営しないほうがいいのでは? と思うぐらい。
ビジネス目線で考えたら、ファン数獲得やリーチ数を増やすための手法が大切なのかもしれませんが、Facebookページって、そういう場所じゃない気もして。なんか、世知辛いよね...と思ってしまいました。
もやもやしていたので、改めて考えてみました。そして、Facebookページを「広告媒体」として捉えるから、面白味もうま味も感じられないし、数字やリターンばかりを追いかけるから、疲弊してしまうのではと思いました。
自分なりにたどり着いた結論は、「Facebookページは、ファンとのコミュニケーションの場所」として位置づけよう!ということでした。
実名主義のFacebookでは、相手の顔がある程度見えます。お店でお客さんと対面しているように、直接コミュニケーションを取ることで、数字には表れない利得があるように思います。
今回は、このあたりの思う所を「Facebookページ運営の心構え」的な感じで、まとめてみました。
●Facebookページとは?
公認サイトの Facebook navi によると、「企業や著名人、アーティストやブランド、同好会などが、ユーザーとの交流のために作成・公開したページを「Facebookページ」と呼びます。」のだそうです。
Facebookページとは?─Facebook navi
< http://f-navigation.jp/manual/pages/about.html
>
最近では、企業が宣伝目的でFacebook内にサイトを持つような感覚で作られていることが多いです。「いいね!」を得て、ファンを増やして、広告を配信するために運営されているようです。Facebook navi の現在の人気ランキングを見ると「キットカット ニッポン」が一位を獲得しています。
Facebookページ検索─Facebook navi
< http://f-navigation.jp/pages/
>
このFacebookページは、急上昇ランキングの一位でもあったので、原因を探るためにページを見てみました。なるほど、クリスマスプレゼントキャンペーンをやっていて、そのキャンペーンに参加するためには、「いいね!」を押す必要があるのですね。こんな風に、大企業が宣伝費を使って大量にファンを獲得しているのは、よく見かける方法です。
キットカットサンタからのクリスマスプレゼント キャンペーン
< http://www.facebook.com/kitkat.japan/app_211074635600191
>
キットカット ニッポン Facebookページ
< http://www.facebook.com/kitkat.japan
>
●Facebookページって、効果ない?
キットカットの例のように、プレゼント欲しさにファンになったものの、Facebookページの内容が自分と合わない・面白くない場合は、離れていく時も一瞬です(本当の意味でファンなわけでは、ないですからね)。
大企業なら、プレゼントという餌をなんども出すことができるかもしれませんが、普通はなんどもできる手段ではありません。また、ファンでない人を何人集めても、結局は利益につながるアクションが取れないようで...。「Facebookページを作ってみたものの、効果が得られない」というケースが多数あるようです。
こちらの記事を読んでみてください。記事の後半でFacebookページをみて「その企業の体質を判断」している様子が興味深いです。やる気のある企業とそうでない企業の差は歴然のようで...。
ユーザー目線で、企業のFacebookページはこう使え! |
More Access,More Fun!
< http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=4300
>
この記事をFacebookページの運営者目線で読んでみるとどうでしたか? わかってはいるけど、ダメなページになっていませんか?(かくいう私も...ですが。怠慢でほとんど更新していないし。)
Facebookページは、ただ作って、広告のような投稿を垂れ流しているだけではダメで、ファンを楽しませたり、ファンと交流をすることが大切なのです。
●Appleは、Facebookページがない
最近、Windows8を発売した 日本マイクロソフトのFacebookページは、バラエティに富んでいて、いつも楽しく拝見しています。マイクロソフトの「今」を伝えようとしているのが感じられます。
日本マイクロソフト/ Microsoft Japan
< http://www.facebook.com/microsoftjp
>
ふと、Appleはどうだろう? と思い立ち、検索してみました。Facebookページが見つかりませんでした。なんでだろう? と更に進めると、こんな記事が。
なぜAppleはフェイスブックページを持たないのか。[Change Engagement]
< http://miyamotokent.jp/archives/386
>
「Appleという会社がユーザーの協力をもとめている会社ではない」から、SNSでコミュニケーションを取る必要がないということだそうです。公式見解ではないにせよ、わりと真理をついているのかも? と思いました。確固たるブランドと信念で製品の開発をするので、SNSでユーザーからの意見を必要としないのでしょう。
ちなみに、iTunesは、Facebookページがあります。こちらは、作品を利用するファン同士のコミュニケーションの場として使ってください、ということなのかもしれません。
iTunes(JP)
< http://www.facebook.com/iTunesJP
>
●とあるパン屋さんのお話
どれも大企業の話で、もうちょっと身近な例はないかな...とおもっていると、こんな事例を見つけました。
妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話
< http://junichiito.hateblo.jp/touch/entry/2012/11/30/090253
>
営業日が限られている人気のパン屋さんで、パンの売れ行き情報などをタイムリーにお客さんに届けたい......という要望をFacebookページにリアルタイムで掲載することでカバーしたのだそうです。
ページを拝見すると、店舗販売のため、地域密着型となりファン数も400人と小規模ながらも、いいね! やコメントの数がとても多く感じられました。また、どの記事にもコメントが多い...。比率で考えるとすごいリターン率です。
大々的なプレゼントやイベントなど、特別なことをしなくても「本当にその情報を欲している人に、タイムリーに情報を届け、丁重なコミュニケーションを取っている」という当たり前のことだけど、やろうと思ったら継続がむずかしいことを本気で実践している結果だと思います。
記事のなかでなんども「自分たちには」これがよかったというニュアンスがでてきます。きっと、何が必要で、何が足りないかが、はっきりと見えていたからの選択なのでしょう。
●Facebookページで、コミュニティを作る
今回まとめてみて感じたことは、Facebookページは、確かに役に立つということでした。
・Facebookには、人がたくさんいること
・Facebookページには、コミュニケーションを実行するための機能があること
・Facebookのユーザーは、アクションを起こす敷居が低いこと(いいね! とか慣れてる)
という特徴が見えてきました。
自社サイトで、Facebookと同じ仕組みを作ろうと思ったら......大変なのはわかりますよね。すでに、ツールとしては十二分に揃っているのです。
なので、広告媒体として捉えるのではなく、ファンとの密接なコミュニケーションをするための道具として使ってみたらどうだろうか? と考えます。
そう位置づけると、たくさんの利益を上げなければならず数で攻めざるを得ない大企業より、顧客の質をあげたい中小規模の戦略に向いているのではと思いました。
最後に、「Best Practice Guide Marketing on Facebook」を紹介します。これは、Facebook社が、Facebookをマーケティングに使う時の心得をまとめたガイドラインだそうです。
「計画を立てる・ブランドを確立する・対話する・関係を育む・(ファンから)学び続ける」という5つの基本方針が書かれています。やはり、Facebookページは、ファンとのコミュニケーションを取るためのツールだと言えるなと思いました。
Best Practice Guide Marketing on Facebook
フェイスブックによるソーシャルマーケティングガイドの整理 その1
< http://www.hivelocity.co.jp/blog/852
>
......ということで、今回は終わりです。セミナーを聞いたことが、深く考えるきっかけになったのですが、他者から聞いたことをそのまま捉えるのではなく、いろいろと多面的に判断できる人になりたいなと思いました(パン屋さんの言葉を借りると「自分たちには...」と評価することが大切かなと思います)。
さて、次回は年明けとなります。次回は...未定ということで。(ちょっと先の話なので。)おっと! そうそう。今週13日に、「あなたにおすすめしたい漫画(仮題)」のチャットでも登場します。ではまた!すぐ!(^θ^)
※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
< http://bit.ly/gIHFfu
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【森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜】
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>
同じイベントの別セッションでお聞きしたのですが、「3か月に一度自分のスキルシートを更新する」そうです。結局、仕事に追われて、年の初めに決めたことにまったく手つかずの私。この年末年始は、すこしでも自分のことを見返す時間を取りたいな、と思います。(T_T)