LIFE is 日々一歩(135)[ウェブ]相手の立場になって考えてコンテンツを作ろう
── 森 和恵 ──

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こんにちは、森和恵です。年度末の慌ただしさの中ですが、日に日に暖かくなったりして春を感じると気分がウキウキしますね。

今回は、ウェブコンテンツでの『説明責任』を語ろうかと思います。

先日のahamoでspモードが利用できない騒動と、わたしがネットでチョコを買った時に受けた仕打ちが似ていて、このテーマで書くことにしました。

コンテンツが説明不足だと、お互いに悲しみの連鎖が生まれるだけです。ほんとにね。





●ライブ授業『WordPressの組み込み方 2021年版』スタート

本編に入る前に、ライブ授業の告知をさせてください。

3月から『WordPressの組み込み方 2021年版』という新シリーズをスタートしました。

ブロックエディタ(Gutenberg)導入後の、WordPressのイマドキの組み込み方をお伝えしていきます。

そろそろWordPressを学び直したいなという方、ぜひご覧ください。

第1回アーカイブ・環境構築と初期設定


第2回アーカイブ・ブロックエディタ基礎


●『読んだ、読んでない』の通販トラブル

〈バレンタイン ピエールマルコリーニ 遅延〉で検索すると、今年の2月中頃の記事がたくさん出てきます。

何か月も前に日付指定でネット予約したチョコレートが、バレンタインに届かないというクレームが頻発し、現在はネットショップが開店休業状態となっているようです。

この騒動を横目でみながら、わたしは「やっぱりなぁ。あのショップ、対応ヤバかったもんな」と思っておりました。

というのも、この騒動の一か月前に、同じショップで嫌な思いをしたばかりだったからです。

わたしは、最短の配送日で注文したため商品はすぐ届きました。ですが、注文したものと違う味の商品でした。

間違って配送されたのかと問い合わせると、ショップ側から『時期により中のフレーバーの種類に変更があることは購入ページに記載しております。ご了承ください。』とそっけない返事がありました。

ページをよく見なおすと、商品画像の隅の方に小さな文字でそのことが記載がされていました。

当時のこのショップとのやりとりを、一連の流れでツイートしています。



但し書きを見逃したわたしも不注意でしたが、ショップ側も注意事項を購入前に確実に伝える義務があるのではないかと、憤りを感じました。

購入後に「お届けした商品はいががでしたか?」というリマインダーメールが届いたので、次のような意見メールを返信しておきました。

「画像内の文字にのみ記載されている注意事項で、ユーザーに届くのか?

この商品は、注文前のフォームで、かなりたくさんの注意事項の記載と確認の入力項目があります。『商品の味が違うことがある』ということについては、ここに掲載すべきことではないですか?

3000円で6個の商品で、味がひとつ違うということは、500円の商品が希望に添わないということです。有名ブランドのショコラティエとして、そういうスタンスで、ユーザーは納得するでしょうか?」

●「購入前の注意」をアナウンスするむずかしさ

ドコモの新サービスahamoは「spモード コンテンツ決済サービス」に対応していないのですが、そのことが申し込み予定のユーザーに周知されていなかったようで、先日ちょっとした騒動になっていました。

事の発端は、ある方の「THE YELLOW MONKEYファンクラブの注意事項を読んで、初めてahamoがspモードに対応しないことを知った。」というツイートがバズったことです。

ツイートされた方は、ahamoの公式サイトを読んでもわからなかったことを問題にしていました。気になったので「ahamo spモード」で検索してみると、spモード決済を利用するサービスから、同様の注意喚起が配信されていました。

THE YELLOW MONKEYからのお知らせ
https://theyellowmonkeysuper.jp/news/detail/11584


EXILE mobileからのお知らせ
https://m.ex-m.jp/news/detail?news_id=32014


続けて、ahamo公式ページにはどんなアナウンスかと調べてみると、トップページでは「ahamoではキャリアメールの利用ができません。」と記載があるのみで、spモード決済の利用ができないことについては触れられていませんでした。

https://web.archive.org/web/20210303030750/https://ahamo.com/

※私が調べた当時のahamoのトップページのアーカイブ

この騒動を受けて、現在のトップページでは注意事項が書き換わっています。

「ahamoではキャリアメール等一部ご利用できないサービスがあります。詳細はこちら」とし、プラン変更後に利用できなくなるサービスを説明するページへ誘導しています。

https://ahamo.com/


ユーザーが乗り換えた後で発覚せず、事前に必要な情報を周知できたことで、大きなトラブルにならずによかったと思います。

「サービスを乗り換えた利用者がどうなるか?」を、もうすこし具体的に想像していれば、騒動が起きる前に最初からこの形でアナウンスできたのかもしれません。

利用者に対して、どこまでの情報をどのタイミングで提供するのかは、むずかしいなと感じました。

●『相手の立場になって考える』=みんなが幸せ

販売する商品やサービスを売り込むコンテンツでは、マイナス面をできるだけ目立たせたくない、書きたくないという気持ちは理解できます。

ですが、説明が不十分だったときに発生するマイナスは、もっと大きく企業にのしかかります。

利用する相手の立場になって、必要なことを想像し、十分にしっかりと伝えることの大切さをしみじみと感じました。

このことはコンテンツ制作に限らず、他者と共存していくために大切なスキルだと思います。

それを面倒がらずに実行している人を心から尊敬しますし、わたしもそうあるように努力したいです。

というわけで、今回はこの辺で。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター】
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