LIFE is 日々一歩(129)[ウェブ]オンライン開催!“Adobe MAX Janan 2020”速報レポート
── 森 和恵 ──

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こんにちは、森和恵です。一気に寒くなりましたね。今回は、先週開催された“Adobe MAX Janan 2020”のレポートです。

さて、まずは本編を始める前に近況から。

昨夜のライブ放送では、「フォント&テーブルのレスポンシブ対応」を解説しました。



35分21秒あたりで、リスナーの方にコメントで専門用語の読み方について、指摘をいただくくだりがあります(YouTubeの詳細欄にタイムラインがあり、再生の頭出しができます)。

画面に「vw」と表示されているのに、「ブイエム」と間違って読んでいたのでした。映像では見えませんが、顔を真っ赤にしながら慌てて訂正して事なきを得ました。

毎回、視聴くださっているリスナーの方に、助けられつつ放送をしています。ありがたいことです。

ではでは、続けて“Adobe MAX Janan 2020”の速報レポートです。



●“Adobe MAX Janan 2020”とは

Adobeの年一回のお祭り『Adobe MAX』。世界各国からクリエイターが参加する、クリエイターが主役のイベントです。例年では、先に米国で開催された後に、日本で“Adobe MAX Janan 2020”が開催されていました。

わたしは、2004年(Macromedia MAX 2004 Japan)、2009年、2017年、2018年に、ウェブコーディング+Dreamweaverがらみのセッションで“Adobe MAX Janan”に登壇させていただきました。

昨年は参加者として「徹底的にイベントを楽しむぞ!」と、泊まりがけで東京へ行きました。その時の様子は、去年のデジクリ記事にまとめています。

LIFE is 日々一歩(111)[ウェブ]超堪能! Adobe MAX Janan 2019レポート
https://bn.dgcr.com/archives/20191210110100.html


残念ながら、今年はコロナ禍の影響でリアルイベントでの開催がかなわず、世界同時開催オンラインイベントとして、10月21日から23日に“Adobe MAX”が開催されました。

https://maxjapan.adobe.com/


現在は、一部のセッションをのぞいてオンデマンド視聴ができます。

●自宅でノリノリ参加! オンライン参加の様子

初のオンラインイベントということで心配されましたが、とても順調に配信されたように思います。2日間、たいへん楽しく参加できました。

去年で予算を使い果たしてしまい、地方民の私は今年は欠席のつもりでした。遠方からわざわざ出かけてのイベント参加はコストがかかり、私にとって毎年参加することは厳しいのです。

オンライン参加なら自宅から手軽に参加できるし、米国のセッションだってリアルタイムで視聴できる! と喜び勇んで当日を迎えました。

イベントの皮切りとなる、米国のキーノート(基調講演)は日本時間の深夜からスタートでした。AdobeMAXのパーカーを着て、オリジナルカクテルまで作って、ノリノリで参加しました。


英語のセッションでしたが、UDトークを利用した通訳を読んで、なんとか理解できました。
https://udtalk.jp/


すこし待てば字幕付の日本版の放送もされるのですが、いち早くリアルタイムで視聴する高揚感は半端なかったです。Twitterで海外や国内の方の感想を見ながら、新機能の発表に心躍らせました。

翌日の深夜は、恒例のSneaks(スニーク・盗み見るの意味)が放送されました。

Sneaksでは、現在開発中の機能が、10個近くお目見えします。実際に動いている開発現場が見られるということで、毎年人気のセッションです。

わたしが今年いちばん驚いたのは『Comic Blast』でした。めちゃめちゃ驚きすぎたのが面白くて、その時の様子を動画でツイートしています。


Comic Blastは、漫画制作を補助するツールで、台本(スクリプト)から吹き出しを自動的に作ったり、コマ毎にストーリーの流れを管理したり、コマに動き(アニメーション)をつけたりできるそうです。

https://labs.adobe.com/projects/comic-blast/

日本の伝統的な漫画の描き方には合わないかもしれませんが、最近はやっている漫画を用いたプロモーションに流用すれば、効率化が図られて制作コストが下がるかもしれないと感じました。

どの製品にこの機能が組み込まれるのか、はたまた、新しいソフトが生まれるのかはわかりませんが、数年後に登場するのが楽しみです。

●アーカイブが見られるおすすめセッション

アーカイブがすぐに公開されたので、今年は多くのセッションの視聴が叶いました。いくつか見た中で「これはすごいよかった!」というセッションを、いくつか紹介します。

◇Adobe MAXキーノート(日本)
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/japan-keynote-od5141.html

基調講演。日本版では、日本のアドビスタッフさんが新機能デモをするのも見どころです。

◇MAX Sneaks(日本語字幕付き)
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/sneaks-od5106.html

驚きの10機能が次々と紹介されます。ほんとにできるの? と疑ってしまうこともしばしば。

◇音の困りごとを解決! Auditionの「魔法のような」実践テクニック
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/how-to-tidy-up-your-audio-with-adobe-audition-s9021.html

YouTuberらしく、今年は映像セッションをたくさん視聴しました。雑音除去をテーマにしたこのセッションは秀逸です。

◇Photoshopはついにここまできた!10手を1手にする魔法の使い方
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/the-magic-of-photoshop-and-photoshop-on-the-ipad-s9007.html

CSS Niteでおなじみの鷹野雅弘さん。Photoshop『コンテンツに応じる』だけで、1セッションできるのはすごい知識量です。

◇Deep Dive Adobe XD - コンポーネント編
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/deep-dive-into-adobe-xd-components-s9038.html

Adobe XDユーザーグループでおなじみの湯口りささん。コンポーネントは高機能だけに理解がむずかしいのですが、きめ細やかなセッションで、たいへん勉強になりました。

◇Adobe Colorで始めるUIのカラーユニバーサルデザイン
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/accessible-ui-design-adobe-color-and-color-univers-s9003.html

推しの声優さんが色覚異常だと知り、よりいっそう勉強の必要性を実感したカラーユニバーサルの世界。むずかしめですが、これまで知らなかった細かな知識を得られます。

◇有名YouTubeクリエイターが語る、リッチコンテンツの重要性
https://www.adobe.com/jp/max/2020/sessions/the-importance-of-rich-content-a-story-from-a-succ-s9020.html

幻想的な映像をクリエイトする“だいにぐるーぷ”さんのこれまでを振り返るセッション。映像を作る気構えみたいなものを感じ取ることができました。

このほかにも、紹介しきれなかった良いセッションはたくさんありました。

セッションの検索機能も充実しているので、ぜひご自身の興味のあるものを探して、この機会に勉強してみてください。……なんたって、無料ですから。ありがたくて、素敵なことです。

ということで、今回はここまで。

今年のAdobe MAXが終わって数日。来年はオフラインで参加したいな、と考えてる自分がいます。

ここ数日は朝晩が冷え込んできて、人恋しくなってきたのかもしれません。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
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