20**年、近未来の世界ではクルマといえば自動車、つまり、行き先を告げると自動でどこにでも行ってくれるクルマだ。21世紀はじめに出現したそれは、この頃にはすでに大衆的な存在となり、日々進化しているのであった。
小説家の田子ノ浦五郎がクルマに乗って待っていると、派手なワンピースに身を包んだ元妻がやってきた。
「お待たせしちゃってごめんなさい、あなた。まだこのクルマに乗ってるのね」
「まだも何も、そもそも君を今日呼んだのはこのクルマにいっしょに乗ってほしかったからさ」
「あら、このクルマならさんざん乗ったじゃない。何をいまさら」
「いまさら乗ってほしいのさ」
「このクルマはあたしたちが結婚して間もなく買った『自動車』よね。17年前だったかしら。あなたったら喜んで、運転席に運転手の人形を作って置いたでしょ」
「ああ、自分が運転しなくてもいいなんて画期的じゃないか。自分が運転してたら外の景色をゆっくり見ることもできないし、君とキスすることもできない。だが、『自動車』ならそれがかなう。どうせならお抱え運転手に運転してもらっている気分を味わおうと思ってね」
「でも人形はわら人形じゃないほうがよかったわよね。不気味だったし。あら、これもまだあるのね。『降ります』ボタン」
「そうそう、お抱え運転手にも飽きて、次はバスの気分を味わいたくてオプションで付けた。これを押すと『次、とまります』とアナウンスが流れるんだぜ、うふふ。料金箱もあるさ」
「ほんとにあなたったらばかなんだから。でも、ばかでもいいと思ってたんだわ、当時は」
「さびしいこと言うなよ。当時は、なんて。ぼくは今でも君を」
「ばかにも程度があるってもんよ。それに、小説家なんて名ばかり。全然売れないんだから」
「それだよ、それ。確かにぼくは売れない小説家だった。苦労させてすまなかった。なにしろ、マイナーな小説月刊誌『超変』に時たま載せてもらえるだけだった。若いときからのライバル、屯田兵大輔にいつも頭ひとつリードされていた。ぼくがごくたまにしか載せてもらえないとしたら、あいつはふつうにたまに載せてもらっていた」
「なによそのレベルの低いライバル」
「屯田兵にだけは負けたくなかった。あいつより先に老眼鏡をかけたくない。あいつより先にはげたくない。あいつがiPhone6を買うならぼくは絶対iPhone6+」
「これ、近未来の話なんだけど」
「でも、いよいよ屯田兵大輔に追いつき追い越せそうなんだ。ああ、思っただけでほほがゆるむ。笑える。ふはははは。いまに見てろ屯田兵」
「そうなの?」
「ああ、文学のむずかしい話は君には関係なかったね。さあ、とにかく出発しよう」
「どこへ行くの?」
「それがわからないんだ」
「わからないって…」
「以前は行き先を告げると、クルマは正確にそこに行ってくれた」
「あたりまえじゃない。『自動車』なんだから」
「それが、あるときからこのクルマは、勝手に行くようになった。ほら、今もそうだ。何も言わないのにどこかに連れて行ってくれるんだ。不思議だろ」
「ええ?」
「最初は海沿いの小さな町だった。ぼくはおどろいたよ。シートに腰を下ろして、何も言わないうちからするするとクルマは動き出し、着いたところはさびれた食堂や雑貨店が点在し、無愛想な人々が行き来する町だった。赤錆の浮いた標識がぽつんと立っている。潮の香りがする。
なんでこんなところに? と思った。ところがしばらくするとぼくは猛然と小説が書きたくなった。その場所を舞台とする小説だ。そして実際、帰るやいなやパソコンに向かい、一気に書き上げた。あんなに熱中して書けたことはそれまでなかった。いつも全然やる気が出ず、いやいや書いていたんだ」
「やっぱりそうだったの!」
「そしてその次にクルマに乗ったときも、クルマは勝手に動き出し、あるところに来るとぴたっと止まった。それは日本の原風景かと思わせる農村地帯だった。赤とんぼが飛び交い、春の小川が流れ、かあさんが夜なべする」
「いっぺんに無理よ」
「そのときも、いきなりぼくの脳内には奔流のごとく小説の言葉があふれかえったんだ。ぼくはまたしても帰るなり一気に書き上げた。その次は都会の片隅の路地裏にクルマは強引に入って行って、止まった。またしても同じことだった。そして、ぼくは理解したんだ」
「はあ」
「このクルマは、ぼくなんだ」
「意味わかんないし」
「むかしから、年月を経たものは箪笥でも鏡でも魂をもつようになるというじゃないか。このクルマは長い年月いつもぼくとともにあった。そして意志を持つようになった。何も言わなくても、ぼくが心の奥深く、ぼく自身が願っていながら気づいてなかったところに連れて行ってくれるんだ。だから、これはぼくなんだ」
「あなた、むかしからそういうとこあったわよね。思い込みが強いっていうか」
「でないと説明できないじゃないか。あんなにすらすら、何かがとりついたように書けるなんて。それはもともとその小説はぼくの中にあったも同然だからなんだ。クルマがそれを引き出してくれた。
ぼくは自分には、ひょっとしたら才能がないのかと思っていた。絶望的になるときもあった。でも、それは眠っていただけなんだ。ぼくはその気になれば小説なんかあっという間に書けるんだ。ぼくには屯田兵大輔よりずっと、才能があるんだよ!」
「よかったわね。それよりなんだか臭くない?」
田子ノ浦五郎は元妻の言葉を意に介さずしゃべり続けた。
「ぼくはこの体験を大事にしたい。すでに5編。あといくつか書いて、一冊にまとめる」
「それは…早く発表したほうがよくないの?」
「まとめて連作にしたほうがいいと思うんだ。それぞれ単独で読んでもらってもおもしろいはずだが、連作のほうがぼくの意図をよりわかってもらえる。絶対これはものになる。賞がとれるかもしれない。売れるかもしれない。いや、かもしれないどころではない。君にもやっと、ぼくの本当の姿を見てもらうことができる。だから今日はこうやってこのクルマに」
「なんだか黒い煙が出てるみたいなんだけど…」
「煙なんかどうでもいいじゃないか。今日このクルマがどこに向かっているか はわからない。ぼくはクルマに任せるしかない。だがそうみえて、それはぼ くの無意識が、ぼくの文学的才能が命じていることなんだ。どんな場所に行 こうと、そこにはぼくによって書かれるべき素材が、ぼくを待っているんだ」
「音もなんだか変よ」
いまのクルマはほとんど音がしないはずなのにカクカク、カクカク、と小さな音がする。それは次第に大きくなり、ガクガク、ガクガクとなり、さらに異音が交じってガクガク、プスン、パスッ、ボッコン、ガクガク、プスパッタン、ドボリンガボリン、ボコガッタン、ドドドドドガクガク!
「連作集のタイトルは何とつけよう。クルマが書かせた物語、それとも」
「きゃー、火が出てる!」
え、と田子ノ浦五郎が振り向いたと同時にボムッ!と爆発音がしてクルマは跳ね上がり、一回転したと思うと道路脇の標識にぶつかった。
「あわわわわわわわわわわわ」
二人は大破したクルマから転がり出た。炎が上がる。
「ぼぼぼぼぼくのくうまぐわもえてるうう」
田子ノ浦五郎は泣き出した。元妻はあきれたように言った。
「あのさ、言おうかどうしようか迷ってたんだけど」
「なんだよおおおお…」
「あたし、いま屯田兵大輔とつきあってるのよ」
「は?」
「で、彼──大輔が連作書いてて、来月単行本になる予定なの。海沿いの町を 舞台にしたのと、農村を舞台にしたのと、それから都会の片隅の路地裏と… 全部で8編」
「はあ?」
「あなたってほんとにばか。ていうか、何やっても遅いんだから」
そこへ後ろから一台の車がやってきて止まった。中から降りて来たのは自動車メーカーのセールスマンだった。
「あああ、遅かったようですね。申し訳ありません。実はお客様に長年お使い いただいているこの車種に不具合が見つかりまして、回収を進めていたとこ ろでございました。
製造から一定年月を経過すると、運転手の意向にかかわらず勝手に走行する というバグが見つかりまして。それも、行き先が決まっておりまして、海沿 いの町、都会の片隅の路地裏、農村風景そのほか8カ所が無限に繰り返され ます。
プログラム担当者の個人的嗜好などのデータが誤って混入されたようですが、 詳細はまだわかっておりません。本当に申し訳ございません。ただ、15年以 上も乗っておられるお客様がおられたことは私どもにとりましても想定外で して…」
【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/
>
< http://koo-yamashita.main.jp/wp/
>
腰、それも右側が痛むので調べたら、たとえばいつもショルダーバッグを右にさげてるとか、脚の組み方が決まっているとかで、だんだん体がゆがんでくることが原因の、よくあることだとか。
なるほど。そういえば若いときからずーーーーーっとショルダーバッグは右肩に。それで、次の日から左にしてみたら、これがものすごく難しい。
知らず知らずのうちに右肩を上げて歩いていたようで、左だとずるずる落ちる。なんだか気持ち悪い。落ち着かない。肩にかけたままバッグを落とさず財布やカギを取り出すのがこんなに難しかったとは。よほど私の体はゆがんでいたようだ。
前々回の「スナック『リリイ』のママの涙袋」で、一カ所「リリイ」とするべきところが「マーガレット」となっていた。最初「マーガレット」と仮の名前にして後から「リリイ」としたのだが、一か所直し忘れていたようだ。
何人もの読者からご指摘いただいた。おはずかしい。今後はよりいっそう注意いたしますのでご容赦を。指摘してくださった皆様、ありがとうございました。
「お待たせしちゃってごめんなさい、あなた。まだこのクルマに乗ってるのね」
「まだも何も、そもそも君を今日呼んだのはこのクルマにいっしょに乗ってほしかったからさ」
「あら、このクルマならさんざん乗ったじゃない。何をいまさら」
「いまさら乗ってほしいのさ」
「このクルマはあたしたちが結婚して間もなく買った『自動車』よね。17年前だったかしら。あなたったら喜んで、運転席に運転手の人形を作って置いたでしょ」
「ああ、自分が運転しなくてもいいなんて画期的じゃないか。自分が運転してたら外の景色をゆっくり見ることもできないし、君とキスすることもできない。だが、『自動車』ならそれがかなう。どうせならお抱え運転手に運転してもらっている気分を味わおうと思ってね」
「でも人形はわら人形じゃないほうがよかったわよね。不気味だったし。あら、これもまだあるのね。『降ります』ボタン」
「そうそう、お抱え運転手にも飽きて、次はバスの気分を味わいたくてオプションで付けた。これを押すと『次、とまります』とアナウンスが流れるんだぜ、うふふ。料金箱もあるさ」
「ほんとにあなたったらばかなんだから。でも、ばかでもいいと思ってたんだわ、当時は」
「さびしいこと言うなよ。当時は、なんて。ぼくは今でも君を」
「ばかにも程度があるってもんよ。それに、小説家なんて名ばかり。全然売れないんだから」
「それだよ、それ。確かにぼくは売れない小説家だった。苦労させてすまなかった。なにしろ、マイナーな小説月刊誌『超変』に時たま載せてもらえるだけだった。若いときからのライバル、屯田兵大輔にいつも頭ひとつリードされていた。ぼくがごくたまにしか載せてもらえないとしたら、あいつはふつうにたまに載せてもらっていた」
「なによそのレベルの低いライバル」
「屯田兵にだけは負けたくなかった。あいつより先に老眼鏡をかけたくない。あいつより先にはげたくない。あいつがiPhone6を買うならぼくは絶対iPhone6+」
「これ、近未来の話なんだけど」
「でも、いよいよ屯田兵大輔に追いつき追い越せそうなんだ。ああ、思っただけでほほがゆるむ。笑える。ふはははは。いまに見てろ屯田兵」
「そうなの?」
「ああ、文学のむずかしい話は君には関係なかったね。さあ、とにかく出発しよう」
「どこへ行くの?」
「それがわからないんだ」
「わからないって…」
「以前は行き先を告げると、クルマは正確にそこに行ってくれた」
「あたりまえじゃない。『自動車』なんだから」
「それが、あるときからこのクルマは、勝手に行くようになった。ほら、今もそうだ。何も言わないのにどこかに連れて行ってくれるんだ。不思議だろ」
「ええ?」
「最初は海沿いの小さな町だった。ぼくはおどろいたよ。シートに腰を下ろして、何も言わないうちからするするとクルマは動き出し、着いたところはさびれた食堂や雑貨店が点在し、無愛想な人々が行き来する町だった。赤錆の浮いた標識がぽつんと立っている。潮の香りがする。
なんでこんなところに? と思った。ところがしばらくするとぼくは猛然と小説が書きたくなった。その場所を舞台とする小説だ。そして実際、帰るやいなやパソコンに向かい、一気に書き上げた。あんなに熱中して書けたことはそれまでなかった。いつも全然やる気が出ず、いやいや書いていたんだ」
「やっぱりそうだったの!」
「そしてその次にクルマに乗ったときも、クルマは勝手に動き出し、あるところに来るとぴたっと止まった。それは日本の原風景かと思わせる農村地帯だった。赤とんぼが飛び交い、春の小川が流れ、かあさんが夜なべする」
「いっぺんに無理よ」
「そのときも、いきなりぼくの脳内には奔流のごとく小説の言葉があふれかえったんだ。ぼくはまたしても帰るなり一気に書き上げた。その次は都会の片隅の路地裏にクルマは強引に入って行って、止まった。またしても同じことだった。そして、ぼくは理解したんだ」
「はあ」
「このクルマは、ぼくなんだ」
「意味わかんないし」
「むかしから、年月を経たものは箪笥でも鏡でも魂をもつようになるというじゃないか。このクルマは長い年月いつもぼくとともにあった。そして意志を持つようになった。何も言わなくても、ぼくが心の奥深く、ぼく自身が願っていながら気づいてなかったところに連れて行ってくれるんだ。だから、これはぼくなんだ」
「あなた、むかしからそういうとこあったわよね。思い込みが強いっていうか」
「でないと説明できないじゃないか。あんなにすらすら、何かがとりついたように書けるなんて。それはもともとその小説はぼくの中にあったも同然だからなんだ。クルマがそれを引き出してくれた。
ぼくは自分には、ひょっとしたら才能がないのかと思っていた。絶望的になるときもあった。でも、それは眠っていただけなんだ。ぼくはその気になれば小説なんかあっという間に書けるんだ。ぼくには屯田兵大輔よりずっと、才能があるんだよ!」
「よかったわね。それよりなんだか臭くない?」
田子ノ浦五郎は元妻の言葉を意に介さずしゃべり続けた。
「ぼくはこの体験を大事にしたい。すでに5編。あといくつか書いて、一冊にまとめる」
「それは…早く発表したほうがよくないの?」
「まとめて連作にしたほうがいいと思うんだ。それぞれ単独で読んでもらってもおもしろいはずだが、連作のほうがぼくの意図をよりわかってもらえる。絶対これはものになる。賞がとれるかもしれない。売れるかもしれない。いや、かもしれないどころではない。君にもやっと、ぼくの本当の姿を見てもらうことができる。だから今日はこうやってこのクルマに」
「なんだか黒い煙が出てるみたいなんだけど…」
「煙なんかどうでもいいじゃないか。今日このクルマがどこに向かっているか はわからない。ぼくはクルマに任せるしかない。だがそうみえて、それはぼ くの無意識が、ぼくの文学的才能が命じていることなんだ。どんな場所に行 こうと、そこにはぼくによって書かれるべき素材が、ぼくを待っているんだ」
「音もなんだか変よ」
いまのクルマはほとんど音がしないはずなのにカクカク、カクカク、と小さな音がする。それは次第に大きくなり、ガクガク、ガクガクとなり、さらに異音が交じってガクガク、プスン、パスッ、ボッコン、ガクガク、プスパッタン、ドボリンガボリン、ボコガッタン、ドドドドドガクガク!
「連作集のタイトルは何とつけよう。クルマが書かせた物語、それとも」
「きゃー、火が出てる!」
え、と田子ノ浦五郎が振り向いたと同時にボムッ!と爆発音がしてクルマは跳ね上がり、一回転したと思うと道路脇の標識にぶつかった。
「あわわわわわわわわわわわ」
二人は大破したクルマから転がり出た。炎が上がる。
「ぼぼぼぼぼくのくうまぐわもえてるうう」
田子ノ浦五郎は泣き出した。元妻はあきれたように言った。
「あのさ、言おうかどうしようか迷ってたんだけど」
「なんだよおおおお…」
「あたし、いま屯田兵大輔とつきあってるのよ」
「は?」
「で、彼──大輔が連作書いてて、来月単行本になる予定なの。海沿いの町を 舞台にしたのと、農村を舞台にしたのと、それから都会の片隅の路地裏と… 全部で8編」
「はあ?」
「あなたってほんとにばか。ていうか、何やっても遅いんだから」
そこへ後ろから一台の車がやってきて止まった。中から降りて来たのは自動車メーカーのセールスマンだった。
「あああ、遅かったようですね。申し訳ありません。実はお客様に長年お使い いただいているこの車種に不具合が見つかりまして、回収を進めていたとこ ろでございました。
製造から一定年月を経過すると、運転手の意向にかかわらず勝手に走行する というバグが見つかりまして。それも、行き先が決まっておりまして、海沿 いの町、都会の片隅の路地裏、農村風景そのほか8カ所が無限に繰り返され ます。
プログラム担当者の個人的嗜好などのデータが誤って混入されたようですが、 詳細はまだわかっておりません。本当に申し訳ございません。ただ、15年以 上も乗っておられるお客様がおられたことは私どもにとりましても想定外で して…」
【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/
>
< http://koo-yamashita.main.jp/wp/
>
腰、それも右側が痛むので調べたら、たとえばいつもショルダーバッグを右にさげてるとか、脚の組み方が決まっているとかで、だんだん体がゆがんでくることが原因の、よくあることだとか。
なるほど。そういえば若いときからずーーーーーっとショルダーバッグは右肩に。それで、次の日から左にしてみたら、これがものすごく難しい。
知らず知らずのうちに右肩を上げて歩いていたようで、左だとずるずる落ちる。なんだか気持ち悪い。落ち着かない。肩にかけたままバッグを落とさず財布やカギを取り出すのがこんなに難しかったとは。よほど私の体はゆがんでいたようだ。
前々回の「スナック『リリイ』のママの涙袋」で、一カ所「リリイ」とするべきところが「マーガレット」となっていた。最初「マーガレット」と仮の名前にして後から「リリイ」としたのだが、一か所直し忘れていたようだ。
何人もの読者からご指摘いただいた。おはずかしい。今後はよりいっそう注意いたしますのでご容赦を。指摘してくださった皆様、ありがとうございました。