LIFE is 日々一歩(85)[ウェブ]Adobe MAX 2018まとめと書籍プレゼント当選結果
── 森 和恵 ──

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こんにちは! 森和恵です。来月は、Adobe MAXが日本で開催! 楽しみです。
今回は、Adobe MAX関連のニュースについてまとめます。

●今週のお知らせ

11月15日22時30分より、Adobe MAX Japan 2018で登壇する前の予習セッションをYouTubeライブ配信で行います。日付は少し先ですが、リマインダー設定などよろしくお願いします。

【予習:Dreamweaverで学ぶBootstrap 4! ~Adobe XDカンプから
レスポンシブWebページを世界最速コーディング~ - YouTube】






●Adobe MAX 2018のまとめ

10月15日から17日にかけて、ロサンゼルスでAdobe MAXが開催されました。
https://max.adobe.com/


本家MAXは、三日間に渡って開催される街を巻き込んだ大イベントです。毎年、世界中からアドビに関心がある方が集まります。

この開催に合わせて各アプリケーションが一斉にバージョンアップされますが、今年も主要なアプリケーションが、前日にCC2019へアップデートされました。

同じ日本人として、今年の目玉は「CSS Nite」を主催されている鷹野さんの、Adobe MAXの登壇だったのではないでしょうか。

【Adobe MAX 2018 セッション 9年ぶりの日本人登壇!鷹野さん講演レポート】
https://blogs.adobe.com/creativestation/dtp-adobe-max-2018-takano_san-session-report


Illustratorのチップスを紹介するセッションで、「Monster Clients / Monster Bosses」と大きく書かれたスライドに会場が大受けだったそうです。国は違えども、クライアントや上司の無理な要求に応える制作者という図は共通のようですね。

鷹野さんをはじめ、日本を代表するIllustrator使いの方々の便利なチップスが、国を超えた向こうでも役に立つのではと思います。

三日間にわたって開催されたAdobe MAXでは、情報量もかなりのボリュームになります。まずは、公式ブログを二つを読めばざっくりと全容の把握できます。

【恒例!Adobe MAX 2018で発表された次世代のCreative Cloudをサクッと確認】
https://blogs.adobe.com/creativestation/general-creativecloud-max-2018-update-list


【刮目して見よ!Adobe の最新技術をチラ見せするMAX SNEAKSを見てきました!】
https://blogs.adobe.com/creativestation/general-adobe-max-2018-sneaks


その中で、個人的に三つのトピックスをあげるなら……

1)Adobe Fonts、使用無制限に

Adobe Typekit改め「Adobe Fonts」となった、Adobe CCの標準料金で利用できるフォントサービスが、使用無制限になりました。

このサービスは、デスクトップとウェブフォントを、クラウド形式で提供するものです。以前は、利用するフォントの数に制限がありましたが、このたび無制限に利用できるようになりました。

サービス開始当初は日本語が少ないものでしたが、現在98書体になっています。モリサワ、フォントワークス、タイプバンクなどからもフォントが加わり、プロベースでも使えるうれしいサービスに成長しています。これが無制限で使えるとは、ホントに驚きました。

【Adobe Fonts 日本語フォント一覧】
https://fonts.adobe.com/fonts?browse_mode=japanese


2)Photoshopで操作の取り消しが「[command]([ctrl])+[Z]キー」、[Shift]を押さなくても比率固定で変形できるように。

以前のPhotoshopでは、一回目の操作の取り消しは「[command]([ctrl])+[Z]キー」ですが、二回目の取り消しは「[option]([Alt])+[command]([ctrl])+[Z]キー」でした。

Microsoft Officeなど一般的なソフトでは「[command]([ctrl])+[Z]キー」で何度でも取り消しできるのに、Photoshopだけが違っていたのです。Photoshop入門の講座では、これを教えるのは必須のことでした。

また、バウンディングボックスを使ったオブジェクトの変形では、四隅のポイントを使えば、比率が保たれたままの変形が一般的になってきているのですが、Photoshopでは[Shift]を押しながらの操作が必要でした。

今回のCC2019から、一般的なソフトに合わせたキー操作で、操作の取り消しができるようになりました。



今年のアドビのテーマは「The Creativity Platform For All(すべての人のプラットフォームになりたい)」ということだそうです。特殊なキー操作をそのままにせず、一般的なソフトに合わせていく方向の姿勢が、この変化で見て取れたような気がします。

3)Premiere Rushのリリース

動画配信が盛んになってきた時勢を踏まえて、初心者向け動画編集アプリ「Rush(ラッシュ)」が正式にリリースされました。ドラッグアンドドロップの操作で、簡単にムービーの編集ができるようになっています。

【Premiere Rush】
https://www.adobe.com/jp/products/premiere-rush.html


私自身、まだ使ってはないのですが、実務レベルで使ってみて、デジクリでレポートしようと思っています。

●書籍プレゼント、ご応募ありがとうございました。

前回募集したプレゼントの当選者が決まり、先程TwitterからDMメッセージをお送りしました。当選されたのは、「(アプリの)使い分けを知りたい」とコメント頂いた方です。

たくさんのご応募、ありがとうございました。

Adobe CCは、デスクトップアプリだけでも20本以上あります。クラウドを用いつつ、アプリを連携させて制作することで、より大きな力を発揮します。

【Adobe Creative Cloudデスクトップアプリ | Adobe Creative Cloud】
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/catalog/desktop.html


個々のアプリケーションが多機能なので、ついついひとつのアプリでなんとかしてしまいがちなのですが、「ビットマップ操作はPhotoshop」「ベクター操作はIllustrator」とアプリの得手を理解して連携できれば、生産性をもっと上げることができます。

なので、「アプリの使い分けを知る」ということは、とても大切なことだと考えています。

今回プレゼントした書籍で私が担当した個所は、アプリケーションを連携したウェブ制作フローを紹介しています。

【世界一わかりやすいIllustrator & Photoshop & XD Webデザインの教科書】
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-297-10032-2

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4297100320/dgcrcom-22/


Youtubeライブ配信にて、書籍紹介&視聴者プレゼントを予定しております。ご興味あるかたは、チャンネル登録をぜひ。
https://www.youtube.com/r360studio


……ということで、今回はここまで。ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)