LIFE is 日々一歩(125)[コラム]インプットとアウトプットはセットで考えよう
── 森 和恵 ──

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こんにちは、森和恵です。残暑が激し過ぎますね。残りじゃなくて、本番並みに暑いのが悔しい。いろんなことがストップしてる今、インプットを増やしたいのだけれど……という私と、同じ思いのあなたにお届けします。

さて、まずは本編を始める前に告知をひとつ。

昨夜、YouTubeライブ放送をしました。日曜深夜にお届けしているウェブ制作を学ぶ授業ですが、いよいよスマホ対応サイトの作り方編に突入です。無料で視聴できますので、ぜひご覧になってみてください。

▼『レスポンシブウェブデザインの仕組みと制作ツール』


……ということで、本題の「学び方」のおすすめ本紹介へ。





●「学び方」を考えるきっかけ

わたしは教える仕事をしているので、自分への知識のインプットが欠かせない作業になります。

ウェブ制作の現場では、常に技術が更新されます。テクニックやルールの追加・削除も激しいので、いま知っていることもすぐに古くなります。

新しいことに挑戦するたび、「誰か、わたしに教えてくれー!!」と叫びたくなります。ほんとにね(切実)。

ありがたいことに、ネット上には「いつか役に立ちそう」な情報が、美味しそうな果実のようにたわわに実っています。

わたしは見つけた情報を「Pocket」に集めていますが、正直、見返さない情報も多くなってきました。

「情報に溺れてるな……」と思っていたときに、ある記事に出会いました。

▼情報過多時代に必要な知識の整理を始めよう:could
https://yasuhisa.com/could/article/my-knowlege-management/


「情報は持っているだけでは意味がなく、知識として自分にインプットしてこそ」といわれますが、問題は「情報過多によるインプットの勘違い」だというのです。

情報収集した後、自分の中で咀嚼し、それを仕事に活かしてこそ意味があるのだというこの記事を読んで、忘れかけてたことを思い出しました。

一読した後に共感して、後でじっくり読もうと思ったままの本が、二冊もあることを。

●一冊目は「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」

ずいぶん前に、ふらっと立ち寄った本屋で偶然に出会った本です。必要があって情報収集しているものの、それを活かせてないなぁと悩んでいたときに「知の整理術」というタイトルにひかれて手に取りました。

カバー裏の「そろそろ本気を出したいあなたへ。」というコピーに、さらに興味がわきました。著者紹介が「超面倒くさがりやが編み出した効率的な学び方」というところに、親近感がわきました。

本を読んでみると、「勉強」を習慣化し、楽しみながら知識を身につけるためのノウハウが書かれていました。

一番インパクトがあったのが「第2章:頭を整理するアウトプットの技術」でした。

そこには、収集した情報を小出しにアウトプットし、集まったら重いアウトプット(仕事の企画を立てたり、書籍を書いたり)に昇華し、最終的に自分の知識に定着させるということが書かれていました。

わたしは、いきなり重いアウトプットをやろうとしていて、それで頓挫していたのだなぁ……と気づかされ、それ以来、いいなと思った情報はSNSに書き込んで、自分の忘備録としています。

SNSでの書き込み一件は小さくても、集めて煮詰めれば完成度の高い情報に生まれ変わります。なにより、読むだけじゃなく手を動かしてアウトプットした経験は、知識の定着に役立つようです。

【人生にゆとりを生み出す 知の整理術 pha著】
http://www.daiwashobo.co.jp/book/b324593.html


●二冊目は「読みたいことを、書けばいい。」

ずっと、文章力の低さを悩んでいて、文書術の本を買いあさっていた時に見つけた本です。

文章術の本をたくさん買ってしまうので積ん読本も多い中、この本は買ってすぐに読み出した本です。

まず驚いたのが、文章が読みやすいことでした。文書術の本といいつつ、読んでみると心に入らずに読みにくいだけの本が多い中、この本はスッと心に呼びかけてきました。

この本は、“対価が発生する随筆を書く人”のための心構えを解いた本です。

読み物としてもステキな本なのですが、心に残ったことがふたつありました。

・著者の随筆の定義は「事象と心象が交わるところに生まれる文章」
・調べる作業が9割以上。情報は一次資料をあたる

文章をきれいに書くテクニックよりも、書こうと思うテーマに対して信頼できる情報をつかみ、それをまとめればいいことを教わりました。

わたしは「文章が下手くそだからダメなんだ」とか、「遠回りしていろんな情報を調べたけど、結局使った情報はほんの少しで効率悪い」とか思い悩んでいましたが、努力の方向性は間違ってなかったんだなと思えた本でした。

【読みたいことを、書けばいい。 田中泰延著】
https://www.diamond.co.jp/book/9784478107225.html


●アウトプットするところまでが、勉強。

関連のなさそうなこの二冊を読むことで、わかったことがあります。

・得た知識は、アウトプットすることで定着する
・文章を書くために一番大事なのは、正しい知識をしっかり収集すること
・良質なアウトプットは、自分の評価も高めてくれる

こうして文章にすると、自然すぎて当たり前のことに思えますが、インプットとアウトプットは、セットで考えれば効率がいいのですね。

インプットばかりだと、のんべんだらりと情報に溺れてしまいますが、アウトプットを伴わせることで終着点が見えて、張り合いも生まれそうです。

このデジクリのコラムは、文章力を養いたくて始めたことなのですが、定期的に締切という強制力のある状態で文章を書くことは、どうやら自分のためになっているようです。

……というわけで、今回はここまで。

お盆休み最終日に「Dreamweaverが激遅になる(Windows版)」というトラブルに巻き込まれて、焦るやら凹むやら……散々な日を過ごしました。

毎日使うソフトですから、情報収集したり、不具合の改善につながりそうなことを試したり……まる三日ぐらいかかって、なんとか回避させることができました。よかった……。

かなりの確率で起こる不具合なこと、適切な改善策にたどり着くのに時間がかかったことがあり、記事にまとめました。

https://note.com/r360studio/n/n3a0bdde51205


情報共有で、わたしのように困った人の救いになればいいなぁと思います。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
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