ツナLIFE[004]「想定外」だった2020年
── みなみまいこ ──

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2020年も師走に入った。covid19が世界中で猛威をふるった2020年であったが、私にとってはそれどころではない事態がおきた。

まず、2月頃。アレッ? と思っていたら、妊娠していることがわかった。順調すぎるほど順調であった妊娠期間であったのが、突如、出産予定日の7日前の深夜に破水が起き、そのまま慌ただしく入院となってしまった。

人生初の入院だったり、破水しても陣痛が来なかったこともあり、やや高めのテンションで深夜の病院に到着したのも相まって、さほど不安でもなかったのだが、それから陣痛を待って2日。

他の妊婦さんは次々と分娩台に上がり、叫び声を上げながら出産していく。陣痛の苦しそうな声を隣で聴きながら、私もいよいよか……と不安と期待が込み上げて、未だ来ない陣痛に気ばかりが焦っていく。





3日目の朝、来ない陣痛に、医師から陣痛促進剤を使う旨を説明され、半日、これが陣痛かという激痛に苛まれる。が、まだまだ産めるような状態にはならず、続きは明日……ということになった。

上手くゆけば、このまま夜中もお産が進み、分娩台で出産ができるらしい。「なんでもいいから、早く終われ…!!」そんな気持ちで痛みに耐えていたが、そこから約一日。次の日の昼過ぎになっても、遅々として進まず。

午前中に医師の診察でもう少しだけ促進剤を使用していくという判断に、ついに心が折れて「もう痛みで体が限界だから早く帝王切開にしてくれ」と泣いてしまったが、そんな訴えはなんのその、経膣分娩が出来そうならばできるだけ帝王切開は避けるらしい。

結局、午後になっても産まれる気配なく、14時の診察で、帝王切開が決まった(だから午前中、あれだけ言ったじゃないか!)。色んな気持ちになったが、とりあえずはこの地獄の陣痛から解放されるのが嬉しくて、さっさとやってくれ! という気持ちが大きかった。

そこからはあれよあれよと手術の準備が進み、麻酔が打ち込まれ、ふわふわとしているうちに手術は無事に成功、出産となった。

しかし、羊水に血が混ざっていたり、胎盤が剥がれかけていたりと、終わってみればなかなか危ない状況だった。(だから午前中、あれほど…… 以下略!)

今は、子どもはNICU、私は個室で帝王切開後の傷の痛みと戦っている。私は12月半ばには退院できそうだが、子どもはまだ未定だ。一緒に退院ができれば、ひとまずはこの上ない幸運。

待ちに待っていた年末のビッグイベントだったが、こんなに想定外なことになるとは思っておらず、早くも一人の人生の始まりに期待感が増していく。

これから、どんな『想定外』を子どもと体験できるだろう。今年は、私にとって仕事でも、私生活でも思いもよらない事だらけの一年であった。

来年もなにとぞよろしくお願いします。


【みなみ まいこ】
漫画家
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