装飾山イバラ道[137]アメアイロス/武田瑛夢

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今年のアメリカン・アイドルシーズン13も優勝者が決まった。今年はすごくお気に入りという人はとくにいなかったけれど、女性のジーナ・アイリーンの歌声が独特で好きだった。決勝でケイレブ・ジョンソンと戦って、負けてしまったのでちょっと残念。

優勝者のケイレブ・ジョンソンは大柄な男性ロック歌手で、歌は確かに上手かった。22歳のまだやんちゃでわんぱくな感じが残る容姿だったけれど、声の伸びが素晴らしくて、パワフルなパフォーマンスでいつも観客を沸かせていた。今後も売上げランキングとかプレッシャーは続きそうだけれど、彼なら楽しむだろうなという器の大きさが感じられる人だ。

・アメリカン・アイドル シーズン13 | FOX
< http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1826 >

今年の審査員はジェニファー・ロペス、キース・アーバン、ハリー・コニックJr.の三人。初めて参加したハリー・コニックJr.も途中までは厳しい口調だったのが、最後はだいぶやわらかくなっていた。審査が進むにつれなかなか尖ったことが言えなくなるのは、審査員から良くないと言われた候補者の全米投票の数に影響を与えそうだからだと思う。




厳しいコメントのおかげで得票数が伸びないのか、実際に視聴者が感じた評価が厳しかったのかは定かではない。しかし、落ちた原因を探る時に審査員に言われていた厳しい評価を思い出してしまいがちなのは確かだ。本当のところ、落ちた原因は単純な人気とか、候補者の出身州の規模とか、別のところにあるのかもしれないのに。

●やっぱりフィリップ・フィリップス

最終回(フィナーレ)の日には、有名スターや番組由来の歌手が集まるお祭り騒ぎで、シーズン11の優勝者のフィリップ・フィリップスも来て歌ってくれた。フィリップ・フィリップスはここ最近のアメアイ優勝者の中ではとても売れているそうだ。

2年経っていっそう風格を増していたけれど、いつもと変わらない飾り気のなさもまたかっこ良くて、声も音楽もやっぱり最高。自分で音楽を作る力がないと、なかなかアメリカでヒットするのは難しい時代のようで、フィリップ・フィリップスはその中でも独自性があって受け入れられたのだと思う。

フィリップ・フィリップスのRaging Fireを、ゴジラのセットで歌っている最新のPV映像を見ると、使う楽器の種類の多さや演奏者との自然なからみがとてもかっこいい。この曲はステージ上でもとても盛り上がるし、やっぱりフィリップ・フィリップスだ。

どの曲にも簡単に覚えられるような、繰り返しのメロディが入っているのも彼らしさがある。それにしても、このゴジラセットの日本語の部分は日本人から見るとやっぱり変(笑)なのだけれど、とても良い映像なのでまぁいいか。

・Phillip Phillips - Raging Fire (One Take at the Godzilla Set)
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●いろんなロスがある

いつもその年のアメアイの番組が終わってしまうと、さみしくてちょっとした喪失感に陥る。

最終回の番組番号は39。39回もやる番組って、日本だと大河ドラマで49回くらいなので、それに近い感覚かな。朝ドラだと150回超えというから、確かにあまちゃん終了をさみしがる「あまロス」のような人がいてもおかしくない。私の場合はアメアイが終わってさみしいので「アメアイロス」だなと思った。

そんな人もきっと多いのではと思い、Googleで「アメアイロス」で検索したらノーヒットだったのが(笑)さらにさみしい。

アメリカでは乱立するオーディション番組や、若者のテレビ離れの影響でアメリカン・アイドルの視聴率もだいぶ下がったらしいけれど、音楽に触れる方法は昔とは変わって来ているので、ずっと同じスタイルのテレビ番組ではいられないのはしょうがないのかもしれない。

そんなことを思っていたら、今朝のサッカーワールドカップブラジル開会式に、ジェニファー・ロペス姉さんが出て来てちょっと嬉しかった。出られないとか出るとかギリギリまで言われていたようだけれど、あの開会式ってジェニロペ姉さんが出なかったら、どこが山場なのかわかりにくかったような気がする。いろいろな人がすごくホッとした瞬間でもあったのでは? と思う。

開会式はたくさんのダンサーが踊って可愛いショーだったんだけれど、いったいどこ見たらいいのー? と思っていたところに、ジェニロペ姉さんドーン! ってせり上がって来る感じにとっても救われた。

姉さんとか言っといて、私の方が年上なのはこのさいどうでもいい。ジェニロペを見ているとやっぱり華があるって素晴らしいし、人の目の集まる中心にいようとする度胸とサービス精神にホレボレした。

アメアイが終わったら、いつの間にかたまってしまった「ロケみつ」の録画の蓄積を消化しなければならない。旅はとっくに終わって、番組も終わってしまったので急いで見なければ。

見終わればまた「ロケみつロス」になるのかもと思い、「ロケみつロス」で検索してみたらこの言葉はヒットした。やはり日本の番組の場合にだけ当てはまるのかな。しかしながら、録画を蓄積しておいてロスとか言う権利は、私にはきっとないと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

毎年衣替えもめんどくさいけれど、布団を夏仕様にするのが大変。冷たい塩マットを出して除湿機や布団乾燥機をスタンバイ。湿気が人の快適さを決めるのはなんでなんだろう。