装飾山イバラ道[276]「リングフィットアドベンチャー」でおうちで運動開始
── 武田瑛夢 ──

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任天堂のゲーム「リングフィットアドベンチャー」を、ようやく手に入れた。発売から一年経って、気にはなっていたけれど、買いそびれるとなかなか手に入らない(定価では)ので、この時期になってしまった。

任天堂「リングフィットアドベンチャー」
https://www.nintendo.co.jp/ring/


これは輪っかのリングコンと、左腿につけたレッグバンドのJoy-Conで、動きを認識してくれるフィットネスゲーム。

ゲームを始めるのも簡単だ。ミブリさんという見本となる人間キャラクターの、動きをマネすれば良い。運動中は細かいボタン操作はなく、リングコンの押し込みや回転で操作できるようになっている。

ちなみに、この黒いリングコンは航空機などにも使われている「繊維強化プラスチック」でできていて、とても軽いのに丈夫なのだ。





●自分に合わせて楽しめる各種モード

ゲームは敵と戦いながらストーリーを進めていく「アドベンチャー」と、手軽に全身運動ができる「ミニゲーム」、好きな体の部位を鍛えられる「シンプル」のモードがある。記録が残るので、家族と回数を競い合うのも楽しい。

この他に、リズムに合わせてリングコンを押し込んだり、傾けてハイスコアを目指す「リズムゲーム」もある。無料アップデートで追加されたモードだそうだ。これはいわゆる音ゲー。音ゲーをテレビ画面でできるのは楽しくて、これも気に入ったゲームモードのひとつだ。

「アドベンチャー」はゼルダなどのゲームにも似た要素があって、リングコンが相棒の「リング」というキャラクターになっている。この相棒と一緒に、敵と戦う感じだ。

少し進んだら宝箱なども出てきたのも、ゼルダっぽい。敵もだんだん強くなってくる。森や街の景色がきれいで、走っているだけでも楽しい。しかし、一度始めてしまうと、キリがいいところまでやらないといけない。

疲れてしまって、えー、まだまだあるのーっと思う時も。トレーニングなんだから、それぐらいあたり前かもしれない。ストーリーもクリアするのに、数か月かかるようなボリュームがあるらしい。

「ミニゲーム」には「モグラたたき」や、的当ての「ボックスブレイク」など、短くて楽しいゲームが沢山ある。ルールも簡単で直感的にわかるのがラクチン。動作の判定も繊細で、上達すればどんどん成績が上がるのでやりがいがある。

むかし、まだ世の中のゲームのコントローラーの精度が低かった頃は、判定も甘くて単純で、結局すぐに飽きてしまった。これはそんなことがなくて、しっかりと動きを受け止めてくれる。

リングコンはプレイヤーが基本姿勢に入ったこともすぐに認識してくれるし、ゲームを始めてからの誤作動もほとんどなく楽しめる。ふたつのコントローラーだけで、様々な運動ができるのがすごい。

自分がしたい調整はできて、面倒な調整がいらないという絶妙なバランスだと思う。最初の設定ばかりに時間を取られる時代は、もう終わったのかもしれない。

●マンション等の騒音対策

マンションでの使用や静かに運動したい時は、「サイレントモード」が選べる。スクワットで膝を曲げる程度の動きで、画面のキャラクターが走り出してくれる。これなら振動や騒音を気にしないで大丈夫だ。

腕に持ったリングコンは、しっかりと押し込んだり引っ張ったりして操作する。リングコンは音が出ないので、はしゃぎすぎて大声を出さないようにすれば、近所迷惑にはならないと思う。

そして周囲の物にぶつからないように、腕をのばしても何もあたらないような広い場所でやれば問題ない。

アドベンチャーのゲームは、いくつかのフィットスキルという運動の種類から、やりたいものを選んで戦うことができる。ヨガマットを敷いて、座った姿勢で行う運動も選べるし、今日はヨガマット敷くのは面倒だと思えば、立った姿勢でできる運動だけを選べばよい。

●気に入った「ツイストバッティング」

やはり私はミニゲーム派。今日もまずちょっとだけミニゲームをやってから、アドベンチャーのストーリーを進めようかなと思いながら、電源をいれている感じだ。

これが、遊びたい欲望を運動習慣に結びつける作戦ならば、まんまとしてやられているワケだ。全然いいけど(笑)。

まだまだやったことのないゲームもあるので、好奇心だけでも10日間以上続くのではないかと思う。任天堂のWEBにミニゲーム一覧があるので、興味のある方はそちらをチェックしてほしい。

友達や家族と遊ぶ時には、もう一つのお楽しみとして「人がやっているのを見る」というのがある。

任天堂WEBの新垣結衣ちゃんのTVCM集を見ていたら、ついつい全部見てしまった。彼女が可愛いからなのもあるけれど、それだけが理由ではなくて、人が必死になっているのを見るのは面白いのだ。

モグラたたき編を見てみたら、最後に「Perfect」の文字が。完璧にプレイするとそうなるんだ。私はまだどのゲームでも「Perfect」を出していないので知らなかった。

このミニゲーム類、私は初見でプレイした時は「C」の判定になることがほとんどだった。しかし、いくつかのミニゲームでは初めてやったのに「B」が出た。なんだか手応えがあったので、もう一度頑張ったら「A」の判定。ちょっとは得意なものがあるのを見つけられた感じがして、とても嬉しい。

「ろくろ回し」なんていうものもある。スクワットしながらリングコンを押し込んで、見本通りに粘土のツボを作るという渋いゲーム。二つの動作を連動させるっていうのが、なかなか手強い。

個人的に特に気に入ったのが、「ツイストバッティング」というウエストをひねりながらバットを振り、前から出てくる敵のロボットを叩き落とすというもの。

今までウエストのひねりで敵を倒したことなんてなかったので(笑)、面白くてハマってしまった。ロボットは手に盾を持っているタイプもいて、盾を右側に持っていたら、持っていない側からひねって叩き落とす必要がある。

このちょっとした変化を見間違わないようにしながら、バンバン倒していく。進んでいくとロボットの数も増えてきて白熱する。心拍数も上がって汗もかく。これも今のところ「A」だ。「S」を目指してがんばりたい。

夫にも勧めてみたらなかなか私の前ではやらなかったのに、一人でこっそり遊んで結果を報告しにきた。けっこう楽しかったようで、私の成績も褒めてくれた。家族のスコアは表示されているので、はげみにもプレッシャーにもなる。

夫は私がミニゲームをしているのを見て楽しむくせに、自分は私が見ていない時にやりがちだ。こっそり勝とうと思っているに違いない(笑)。

●上級者も沢山いる

Youtubeで「S」ランクの上級者の動画を見てみたら、すごく激しくて驚いた。今は初級なので上級、超上級もあると思うと、道のりは長い(笑)。

今日やってみた「リズムゲーム」では、最初のプレイで初級モード「S-」が出た。確かにミスもあったので、小さくマイナスがついたのだろう。出てくるマークで動きを変えるので、脳トレ的な要素もある。このゲームは、慣れればノーミスが出せそうな予感がする。

画面に合わせて運動できるのが、ゲーム系エクササイズの良さだ。目の前の小さな目標をクリアしていく楽しみを、数多く用意してくれているのがありがたいい。運動って、回数を数えるだけではなかなか続かないものだ。

運動の習慣をつけるための、アラーム機能などの工夫も色々。細かな機能は書ききれないほどで、使いこなしたらまた紹介したい。

普通のゲームなら30分なんてすぐに過ぎるけれど、リングフィットアドベンチャーで30分やるのはすごく疲れるし、汗も出る。これはやっぱり運動なのだ。ずっと遊べるゲームのように時間を食ってしまうものでないのも、良いところかもしれない。クールダウンもしっかりと用意されている。

運動した記録を残すことができるので、バーチャルなジムの世界を持ったようで楽しい。家ですごす時間を楽しくしてくれるので、購入して良かったと思う。濱村さんにもぜひオススメ(笑)。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


ハンコを使う機会が減っていく。宅配や郵便の受け取りには、必要でない時と、求められる時があるので、やっぱり玄関にはハンコを置いておく必要がある。どんなにたまにでも、使うならなくせないものだ。