装飾山イバラ道[280]「リトルナイトメア2」体験版をプレイしてみた
── 武田瑛夢 ──

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YouTubeのゲーム実況動画を見て知った「リトルナイトメア」というゲーム。最近はゲームを見て楽しむ層も増えていて、私もその一人である。今回、Nintendo Switchでも「リトルナイトメア2」が2月10日に発売されるというのを知って、既に出ている体験版をプレイしてみた。Switch体験版は無料。

※以下はゲームのネタバレを含みますので要注意。

リトルナイトメア2 | バンダイナムコエンターテインメント
https://n6ls.bn-ent.net


「リトルナイトメア」はスウェーデンのゲーム会社Tarsier Studiosが開発し、バンダイナムコエンターテインメントより発売されたゲームソフト。上記サイトのPVをチェックして欲しい。私も記事を書くために初めて見たけれど、さらに発売が楽しみになってきた。

ダークトーンの美しいグラフィックのホラー系アドベンチャーゲームで、背景もかなりリアルに描きこまれている。出てくるキャラクターも、謎に満ちているのに妙に魅力的だ。悪役もものすごくキモかったり、陰湿なんだけれど、造形としてはクールなイメージ。

本国では漫画もあるらしく、キャラクターの関係を考察する動画やサイトも多数存在する。日本でも神ゲーと呼ばれている人気のゲームだ。





●前作概要

とりあえず、前作の「リトルナイトメア」の概要を簡単に書いておく。このバージョンは、私はYouTubeの実況動画を見ただけだ。

謎の場所に囚われた少女シックスが主人公。部屋の内装などから、どうも巨大な船内のようだ。少女は黄色いフードを被っていて顔の表情は見えず、とても小さい。ホラー要素もあり、けっこう残酷な部分も。しかし、何とも言えないムードがある。

ゲーム画面は背景が広くとられ、チョコチョコと主人公が歩き回る。ここがどんな場所なのかは、主人公が歩き回るにつれて解るようになっている。手に持ったライターで照らしながら、やっと周囲が見渡せるような暗さだ。

室内を一人で探検しているうちはいいけれど、化け物みたいな存在がいる場所では気づかれないように進む。気づかれたら走って逃げる。ハラハラドキドキする。実況プレイを見ているだけでもゾクゾクする怖さ。

拾ったアイテムなどを使いながら、恐る恐る進んでいく。自分が主人公になって自由に動けるゲームなので、興味を持った場所に長居したり、スイスイ進んだりは自由だ。この辺はゲーム実況者によって、全く違うスピード感で楽しめる。自分が見たい場所でゆっくり遊んでくれる、ゲーム実況者さんの動画がやはり楽しい。

そして、主人公よりもさらに小さいとんがり帽子の「ノーム」という存在が可愛くて、魅力的。

私は実況動画でラストまで見たけれど、映画を見終わったような独特の感覚があった。複数の実況者さんでリアクションも感想も違うので、見比べてみるのも面白かった。

●「リトルナイトメア2」体験版

そして今回、Nintendo Switchの体験版をダウンロードしてプレイした。ゲームが始まると、森の中で目がさめる。四角い紙袋に目の部分だけ穴が空いているものを被った、主人公モノを操作する。

背景との比率は前作と変わらない感じ。最初は基本的には右へと進んでいきながら、ジャンプや掴まるなどの動作を覚えていく。前作の室内の雰囲気よりは閉塞感はないけれど、土の中の穴をしゃがんで通り抜けたり、身を隠しながら進むのは一緒だ。

実はYouTubeのゲーム実況動画を見た後だったので、「リトルナイトメア2」体験版の展開は知っていた。知っている内容でも自分がプレイするのは初めてなので、操作感に慣れるのが大変だった。

森のあちこちに動物や人間(?)の死体らしきものがあったり、ワナが仕掛けられているのを回避しながら進んでいく。ゲームなのでうっかり死んでしまっても、復活する。ただ、怖いし、痛そうだし、悲しいので、ゲームと言えどもできるだけ死にたくはないものだ。復活の時に体育すわりして膝を抱えて座っている姿も物悲しい。

光と影をうまく使った演出で臨場感も抜群。ハラハラしながら、ようやく体験版を最後までプレイし終えた。実は隠し部屋などもあるらしいけれど、操作テクニックが上級者でないと大変そうで、まだ入れていない。

ゲーム実況動画については、ゲームの魅力を広めることでゲームを買ってプレイする人が増える可能性もある。私もかつて、ゲーム実況で知ったゲームを買ったことが一回ある(ヒューマンフォールフラット)。

しかし、興味を持つ人が増える恩恵もある反面、ただ動画を見るだけの人が増え、ゲームが売れないのもゲームメーカーとしては困ってしまうだろう。動画でストーリーのすべてがわかってしまうわけだから、実況動画とゲームメーカーさんの関係には、色々な意見があるようだ。

「リトルナイトメア」関連ではアプリにもゲームとコミック版があり、2月の「リトルナイトメア2」発売に向けて勢いづいている感じがする。発売が楽しみだ。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


母の家へは保存容器でお弁当のように料理を入れて持って行っている。そんなに離れていないので、温かいまま食べてもらうことも出来る。カレーうどんはスープとうどんを別々にしておいて、母の家で丼に移してレンチンする。冷凍にしておいてバリエーションを増やしたいので、初めて日付シールというのを買った。あんまりマメじゃないので、こういうの使うかなぁ。