ボクの目付きがどうこう、とか審美眼の話ではありません。もちろん視力や老眼(困ってますけど)の話でもありません。
普段外出する時サングラスをかけます。ファッションでも威嚇でもありません。
威嚇してるみたいですが(笑)
目を見られたくないのです。
単純に心理的な意味なのですが、知らない人や通りすがりの人に目を見られるのが怖い。もちろん、ボク自身も通りすがりの人の目を見るのが、怖くてイヤなのです。
根性なしと言われようが、社会人としてどうかと言われようが、怖いものは怖いのです。
「慣れろ」というごもっともな意見もありますが、努力してもやって出来ることと出来ないことがあるのは分かっていただけるでしょう。無理なもんは無理なのです。
ボクが怖がりなのは、以前に書いたので詳細は省きます。ボクの恐怖の対象というのは、本当に留まるところを知らず、全方位から“怖い”に囲まれていると言ってもいいくらいです。
もともと視覚情報には敏感な方です。過敏と言ってもイイかもしれません。もちろん、目だけではなく耳や鼻から入ってくる情報も、大抵の場合強かったりするのですが、やはり目からの情報が一番インパクトが強いと思います。
まず、集団の中にいること自体が怖いのです。もちろん人混みなどはもってのほかで、気になり出すと電車の中ですら怖いんです。これは最近、出向で大阪に京阪で行く時に気が付きました。
今に始まった話ではないのですが、「世の中どんどんややこしくなって、しか
も怖いことが増えている」と思っています。
混んだ電車内でまわりの迷惑も考えず、さも当然とばかりにスマホを触る人たち(年齢性別はまったく関係ない)なんかは気が付いただけで怖いし、あまりに酷い時は恐怖が高じて「よろけたフリして足を踏んだろか」とすら思い、実際やったこともあるんです。
人混みの恐怖は目を逸らす隙すら見当たらない、という極めて物理的な理由により、抑圧感は倍増どころの話ではなくなります。人とすれ違う時に身体が触れるのすらイヤなのです。
後ろから唐突にぶつかって来る馬鹿もいれば、急に斜めに横切る馬鹿もいます。歩きスマホをしている皆さんには、ボク的には論外なので近寄らないように気をつけているのですが、歩きスマホそのものが“でふぉ”になってる雰囲気もあるので、もう逃げ場がありません。
何でもそうだと思いますが、社会的に多数派は常に正義であります。元々、少数派なのですから、多数派が増え続けるともう地獄であります。少数派の中の少数派。超少数派。もしかしたらボクだけかも知らん、とも思い始めました。
まぁ、だから「はぐれ」なんですが。
それはともかく、人混みの中でたまに乳幼児さんに出会うことがあります。この時ばかりはホッとするのです。興味津々でボクを見てくれるケースが多いので、これで救われているところはあります。ほんとにカワイイし。
乳幼児さんは、興味があれば目を思いっきり見てくるので逃げようもないし、こっちも他意がないのは丸分かりだから、安心できるのです。猫とか犬もそうかな? ヤツらは何かと分かりやすい♪
怖いから集団行動などまともにできるはずもなく、大抵浮いた存在になります。浮くことでイジメにあったりするのですが、大抵の場合は放置してくれるので、後は周りと目を合わさないように遠くを見たり目線を伏せたり。この手は小学校時代の常套手段でした。
ただし、ボーッとしてたりビビっている時のボクは、顔が無表情で目がすわっているらしく、メチャメチャ怖いようです。実際は、こっちがビビってるんですがね。
こういう見た目を素直に「危ない」と思ってくれる同級生はボクと距離を取るし、「攻撃的」と思うごく少数はイジメに走る。この辺の事情も前に書いたような気がします。
これは社会人になってほんの少しだけごまかせるようになりましたが、ただごまかしているだけで、怖いのには変わりありません。あくまでもごまかしです。ちなみに今もまったく慣れていません。
ごまかしていても怖いは怖いし、怖い怖いが高じると被害妄想みたいな気分にすらなります。さすがにそれは自分でも、「考えすぎだし自意識過剰にもほどがある」とブレーキをかけますが。
ですから、深い付き合いというのは、ほとんど血縁者に限られます。もっとも、極めて稀ですが普通に会話ができる人もいますが、こういう皆様を友人と呼んでいいものかどうか正直分からないので、「知人」という言い方しかボクにはできません。
ただ気楽に付き合える皆様とは目を合わせて話せますし、彼らなら目を見られても不快な思いはしません。我ながら実に間口の狭い人だと思います。
攻撃的な行動に出る時、というのは大概“怖い”が後押ししているのも白状しておきます。怖さが一定のレベルを超えると、ボクの攻撃性は歯止めが効かなくなるのも事実なのです。
競争における攻撃性というのはほとんど皆無で(とにかく競争そのものがキライだし)、攻撃性を帯びるのはごく一般的な人たち(どんな人たちか分からんけど)にとって、どうでもイイようなコトすら含んでいる領域だったりもするので、けっこう質が悪いのです。歩く地雷原みたいなもんですね。
ボクにとっての目は、恐怖の感情に直結しているのでかなりややこしいんです。せめてもっと穏やかな表情ならまだマシかもしれませんが、上記したように目付きが悪いので、大抵悪い方へ悪い方へと転んでしまいます。
自分でもどうしようもないし、周りの人達にイチイチ断りをいれるのもさすがにどうかと思いますので、放ったらかしにはしています。
こんな人が会社員だの、専門学校の非常勤講師だの、今行っている会社の顧問だの、となるとこれはこれで結構疲れるのですが、このへんは素直に諦めています。直しようがないから諦めるしかないのです。
「社会不適合者」の烙印は、小学生の時にさっさと押されているので諦めるのも早いのです。勝手にそう思ってますし、受け入れた方がむしろ気分的には楽です。だからと言って、タダで済むわけではありません。
大抵ストレスになって、自分の身体に返ってきます。
胃潰瘍なんかはその典型ですし、自律神経失調症もやっぱりそうですし、一時は偏頭痛にも悩まされ、目眩を起こすこともありましたし、最近なんかは手足が痙攣するようになってきました。
一番困るのは、手の指が痙攣することなのです。痙攣といっても、指が震えるわけではありません。逆に筋肉がつったように強ばって、動かなくなります。もちろんめちゃめちゃ痛いんです。
今なんかは痙攣が高じて、右脹ら脛が肉離れを起こしたような状態になっていて、足はテーピングの嵐です。
過呼吸もあるし、もうストレス系の病もどきは腐るほど。就寝前の読書の時ですら、指がつったようになって本を支えられなくなり、諦めて眠るなんてのもあったりするぐらいですから相当なもんでしょう。で、夜中に足がつって目が覚めたりもします。
先にも記しましたが、とにかく集団生活とやらに入るのが遅すぎた上に、ボクの性格も災いしたのでしょう。とにかく出鼻を挫かれたような格好で、そのまま今に至っています。
無理に直す気もなかったし、他にも楽しいコトは沢山ありました。人と関わらなくても楽しめることはあるのですが、こればかりをしていると、ボクのように「はぐれ」になってしまいます。
「成り行き任せ」に関しては以前にも書きましたが、結局のところ、この著しいコミュ障が原因であることも否めません。大体、無理をすると大抵ロクなコトにならないのです。
それでなくても他人様の機嫌を損ねたり、誤解を招くような言動にしかならないのです。進んで集団に突入する方がよほど迷惑ではないか、と思っても仕方ないでしょう。
母集団が小さければ小さいほどまだマシではありますが、それでもダメな時はダメですし、母集団の大きさ故にすくわれるケースもあったりしますから、世の中というのは不思議なものですね。
その一番危険な時期が、やはり関東単身赴任時代だったことは言うまでもありません。東山を越えるともうダメ、となるのです。
そんな人が三年も関東暮らしをするというのは、無茶とか無謀の域を遥かに超えた自殺行為に等しいと言えましょう。
今だからこうしてのんびり書けますが、当時はそれどころではなかったのです。米海軍戦闘機の練習飛行のエンジン音でも随分痛めつけられましたけど、あれなんかは今思うとまだ分かりやすい方だったのかもしれません。
むしろじわじわと効いてくるストレスの方が、身体的にも精神的にもきつかったような気がします。
辻堂なんぞ、都心に比べれば田舎そのものなのですが、それでも駅前には大きなモールがあったし、あの土地にはあの土地ならではなの習慣なり風土なりがあって、それらを全然受け入れられなかったのがきつかったのです。
もちろん、人混みは上賀茂や伏見からすれば、規模が違いすぎます。
それでも、辛うじてまだ世間様と関われるのは、幼少期に可愛がってくれた親類縁者の存在は欠かせないし、何よりもアホな好奇心が旺盛だからでしょう。
ボクのネコ並みの好奇心についても、以前書いたので詳細はじゃんじゃん飛ばしますが、何か気になることがあると、脇目もふれずにずんずんそっちへ進んでいくという奇癖があるんです。
「楽しい」が“怖い”に勝ってしまう稀な例なのですが、こうなった時は周りの雑事など完全にどうでもよくなっていますから、それこそ怖いもんなしであります。
もっとも、ハタと気がついた時は悲惨ですが……。
ひたすら面倒な人であることは自覚してます。イヤ、本当に。
【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
http://yowkow-yoshimi.tumblr.com/
http://blog.livedoor.jp/yowkow_yoshimi/
最近、本業で口に糊できないエカキ。これでエカキと言ってイイのか正直不安になってきている気の弱いぼーず。お仕事させてください…m(_ _)m