はぐれDEATH[109]怪しい記憶と怪しい知識だけの九州めぐり vol.4 強烈だった「阿蘇ショック」
── 藤原ヨウコウ ──

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ずっと県を境にやってきたのですが、ここに来ていきなり阿蘇山(笑)

所在は熊本県らしいのですが、熊本・福岡・大分にまたがっているような印象があるので、あえて阿蘇山に限定してみました。




●阿蘇山といえば噴火

再三説明したように、記憶力に難アリのボクには珍しく阿蘇山の印象がやたらと強いのは、修学旅行の時に目の当たりにした凄まじい偉容。あたり前の話なのですが、外輪山の中に火山(正式には中央火口丘群)ってホンマにスゴい。火口丘群ですよ。要するにたくさん火口があるということ。有名なのは中岳ですが、根子岳、高岳、烏帽子岳、杵島岳もあります。

しかも山裾から外輪山にかけて地面は緑に覆われていて、めちゃめちゃキレイ。中岳は目一杯活動中なので、未見の方は安全そうな時にぜひ一度、遠くからでいいので肉眼で見て頂きたい。ちょーお奨め。

富士山は新幹線で通過する時に見ただけで、まだきちんと肉眼で見たことがないのです。それでも肝を潰したのですが(ぜひ一度じっくり眺めてみたい。登山はしないけど)、阿蘇は肉眼で目一杯じっと見たので、今のところ個人的にはトップです。琵琶湖ですら「ふぅ〜ん」で済ませた人が、ここまで驚いたのだ。さすがにミシガン湖には驚きましたが。

どうも阿蘇カルデラは日本最大と思われているらしいのですが、日本最大は屈斜路カルデラ(長径約26km、短径約20km)です。阿蘇カルデラは国内2位(長径25km、短径18km)。ちなみに世界最大は世界最大のカルデラは、インドネシアのトバカルデラ(長径約100km、短径約30km)。共に湖になっているのが惜しい(何を見てるんや)。

阿蘇は水の出口が色々なところにあるので、水が貯まっていないだけの話。色々と言っても、目に見えるところだけではないので要注意。おかげでカルデラの中に人も動物も住める。どうも縄文時代から住み着いていたらしい。古墳まである(確認されてるだけで約90基)。

カルデラといえば、個人的には箱根も見逃せないのですが(ここもカルデラです。念のため。もっともこちらは複合カルデラです)、端折る。箱根は成り立ちがややこしすぎるから。

阿蘇は噴火の種類の多さも世界的に有名で、プリニー式噴火、マグマ水蒸気噴火、サブプリニー式噴火、ブルカノ式噴火、ストロンボリ式噴火など、とにかく色々な噴火がある。ちなみに現在活動中の中岳は、主に灰噴火。

阿蘇カルデラは、27万年前から9万年前に起きたAso-1・Aso-2・Aso-3・Aso-4の、4つの火砕流の噴出に伴う活動で形成されているそうだ。

Aso-1 : 約26.6万年前、噴出量 32DREkm3
Aso-2 : 約14.1万年前、噴出量 32DREkm3
Aso-3 : 約13万年前[10]、噴出量 96DREkm3
Aso-4 : 約9万年前、噴出量 384DREkm3

DRE(Dense Rock Equivalent)は換算マグマ噴出量らしいのだが、正直まったくピンと来ない。km3は立法キロメートル。テキスト表示上こうなるのはご容赦願いたい。ちなみに噴出堆積物の量はこれよりもはるかに多いので、ちょっと想像を絶するような凄まじい噴火なのでしょう。

中でも特筆すべきなのは最新の(?)Aso-4の384DREkm3で、多量の火砕物を放出し、火砕流は当時陸続きだった秋吉台(山口県)まで流れ出し(!)その距離は160kmにもなるようだ(本当はもっと遠くまで行っていたらしい)。

ちなみに、有名な秋吉台はAso-4の噴火による火砕流台地。この秋吉台の鍾乳洞には一度行ってみたくて、実は修学旅行に期待をかけていたのですが、見事にコースから外れた。未だに行けていない。

ちょっと分かりづらいがWikipediaから図を拝借しておく。この図の前後には、阿蘇山関係の美しい画像がいくつも出てくる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E8%98%87%E5%B1%B1#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Aso-4_tephra_90-85ka.svg


このAso-1〜Aso-4の影響を露骨に受けているのが熊本平野(であってるのか?)で、以前に少し触れた熊本の天然地下水貯蔵層は、この時の火砕流堆積物の地層の中にある。

これ以上ボクが怪しい説明をするのも何なので、詳細は怪しい(!)Wikipediaに譲る。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E8%98%87%E5%B1%B1


このWikipediaの記述にもあるように、邪馬台国=高天原=阿蘇カルデラ説なるものがあるそうだが、これまたボクは眉唾物と見ている。『北史倭国伝』まで引っ張り出して、それっぽくはなっているし、九州で火山と言えば阿蘇と言ってもいいくらいだが、雲仙岳も忘れてはいけないし、九州に限定しなければ火山は国内にいくらでもある。

ボクは東シナ海から日本海の沿岸で若干内陸部に入ったところなら、どこでも該当しそうな気がしている。高天原ですら。渡来人の作った国がベースになっているとは思うが、ボクが断定できるのはこの程度。専門家じゃないからね。

神武の東征を引き合いに出して西日本から、というのが定説なようだが、正直これすら怪しいと思っている。日本海側から瀬戸内海に入るもよし、日本海沿岸に沿って船で移動して一気に陸上を南下するのだってありだと思っている。伊勢志摩あたりから、紀伊半島を西に迂回して上陸する手もあるしね。

大陸・半島の史書に出てくる日本の古代史の主な舞台が、九州であることは間違いないだろう。矛盾しているかもしれないが、再三書いているように、大陸・半島との往来が容易いのは日本でも最西部にあたる九州なのだから、当然と言えば当然である。ボクに言わせれば、畿内はむしろ後方の部類になる。

こんなアホな区切り方をするのは、先史時代の黒曜石の輸出に関する史料を読んでしまったからだ。詳細は省くが、先史時代には日本は黒曜石の産出地として有名で、大陸や半島で当時のものと思われる遺物が多く発見されている。炭素年代分析と成分分析から、日本産であることは証明されている。

●とにかく「壮大」の一言

話を阿蘇に戻すが、ここからはボクの主観全開なので、眉唾度は「記紀」以上と思って頂いて大丈夫!

初見は中学の修学旅行だったのだが、幸運なことに素晴らしい好天で、中央火口丘群を挟んで外輪山が教科書通りにほぼ丸見え状態で確認できた。高校の修学旅行の時も好天だったので印象が強い。もちろん、写真とは迫力がまるっきり違う。

人間の目というのは本当によくできているもんで(?)、個人差もあるだろうが、一望できる範囲は恐ろしく広い(と思う)。写真の画角と比較すればすぐに分かる。二回とも北側の外輪山の上から(多分、大観峰展望所だと思う)見たのだが、とにかく「壮大」の一言に尽きる。

重複するが(申し訳ないがとにかく印象が強すぎて)、まずは外輪山である。教科書に出てくるような典型的な形で(教科書が阿蘇カルデラを専ら引用しているという意見はあるにしてもだ)、きれいにグルリと囲む風景はすごい。

加えて、中に向かう斜面の美しさだ。カルデラの成り立ち上、ごっそり内側が削れるような斜面になっているのだが、大きすぎるせいか、差ほど険しいという印象はない。実際は外輪山の際はしっかり結構な崖になっていて、内に向かって徐々になだらかになってます。

ちょっと不思議だったのは、「なんで木が生えてないんじゃろう? 草原やん?」だった。普通に考えれば森林になってもおかしくなさそうなのに、一面の草原。外輪山の外側は木が生えてますからね。いくら火口丘群があってまだ活動してるとはいえ、不思議すぎる。

まぁ、おかげで邪魔するモノがなく見渡せるわけなんですが、これは野焼きをしているからだそうだ。一説によると、縄文時代から野焼きが行われていた可能性があるらしいのだが(地層が見つかってる)、どういう理由で野焼きを行っていたかに関しては、確たる物証はないようだ。

縄文時代の野焼きは耕地のためではなく、狩猟のためだったようだ。「障害物がない方が色々楽でしょ」らしいのだが、真偽のほどは分からない。火で獲物を追い立てていたのかもしれない。ちなみに現在の野焼きは、この辺に生えるススキの繁殖を促すためらしい。

ススキは、いってしまえば雑草だが、阿蘇の内輪部は場所によっては土地が極端に痩せているところもあるようで、土壌改良のためにススキを刈って土に混ぜ、土地を肥沃にしたのが始まりとされる。ちなみに、今もこの作業は行われているどころか、阿蘇のススキは全国の茅葺き屋根の、葺き替えのために用いられているという。

京都の美山に茅葺き集落があるのだが、ここの茅葺き屋根も阿蘇産のススキだというから驚きである。「美山なんだから周辺でどないかせいよ」と思うのだが、必要量が自生していないんでしょうね。

●凄まじ過ぎた外輪山のスケール

正直に白状するが、阿蘇に向かう時、バスの車窓から外輪山を外側から眺めた時は「また期待はずれじゃないか?」と疑っていたのだが、見事に裏切ってくれた。外輪山の外側はあくまでもボクの印象だが、規模は大きいけどなだらかな部類に入る。だから「言うほど大したことないのでは?」と疑ったのだが、外から眺めるのと、中を眺めるのでここまで差があるとは。

本当に、最初見た時は言葉にもならなかったのだ。同級生は盛んに嬌声を上げていたが、ボクにはそんな余裕すらなかった。幸い残っていないが、あの時の表情を写真に撮られていたら、さぞや間抜けな顔をしていただろう。文字通り目を見開いて、口をポカ〜ンと開けていたと思う。「驚き」よりも「ショック」の方が正確なのかもしれない。

離れてはいるが、北九州の山を眺め慣れていただけに(あっちがショボ過ぎたのだ)、「こんなもんが、こんなすぐ近く(?)にあったんか」という現実が受け入れられなかったのだ。

呆然としたまま、いつの間にかバスで内側に入り、中岳(だと思う)の中腹辺りまで移動して、内側から外輪山を再び見たあたりで、記憶が完全に飛んでいる。これは中学の時の話。

高校の修学旅行の際は、それなりに心構えが出来ていたのでもう少し(!)記憶はある。とは言え、やはりボクの記憶のメインは、外輪山のすさまじいスケールである。本来なら、この外輪山を生み出した火山本体にいきそうなもんだが、悲しいぐらい気が小さいので、そっちをじっくり眺められるような余裕はなかったのだ。

以前も触れたが、桜島の記憶がまったくないのは、このショックの大きさである。修学旅行の道程上、阿蘇から鹿児島にならざるを得ないのだが、阿蘇を見てからの桜島はボク的には「修学」どころの余裕はない。

鹿児島市内の見物すら、ロクにしてないと思う。集合写真にはしっかりおさまっているが、正直いつどこでどう撮ったのか、さっぱり記憶にないのだ。もちろん、阿蘇の集合写真もあるのだが、これまたどういう状況で撮ったのかまったく憶えていない。

高校の修学旅行では九州をほぼ一周しているのだが(中学の時は北半分だけ)、正気に戻ったのは有明海の波に振り回された時である。面白がってたけど。もっともこの後、同級生の介抱と長崎に気を取られすぎて(これまた二回目なのに)、後の記憶がこれまたない。

だからボクの中高の修学旅行の主な記憶は、阿蘇山の外輪山と長崎市だけしかない。熊本城ですら怪しいのだ。かすかに石垣の凄まじさを憶えているが、それ以外はほとんど憶えていない。確か水前寺公園にも行ったはずなのだが、まったく記憶にない。

●改めて阿蘇ショック

修学旅行時の「阿蘇ショック」は相当大きかったとみえて、その後何度か阿蘇が噴火していたのも、ほとんど頭の中に入ってきていない。見たり聞いたりはしているんですよ。ただ「あの規模なら、そんなに驚くようなもんじゃないやろう」で片付けてしまったのだ。

いつだったか忘れたが、改めて阿蘇にショックを受けたのは、Aso-4の規模を本格的に知ってからである。Aso-4はプリニー式噴火と呼ばれる噴火で(古代ローマ時代に埋没したポンペイの噴火もこれだったようだ)、少し上記したがその規模は凄まじい。

地下のマグマ溜まりに蓄えられていたマグマが、火道を伝って火口へ押し上げられる際、圧力の減少に伴って発泡し、膨大な量のテフラ(火山灰・軽石・スコリア・火砕流堆積物・火砕サージ堆積物などの総称)を垂直に噴出する。これら噴石や火山灰、火山ガスを主体として構成された噴煙柱の高さは通常でも10,000m、時には成層圏(!)に達し、50,000m(成層圏界面)を越えることもある。

一日から場合によれば数日、数か月の長きに渡り周囲を暗闇に包む。やがて巨大な噴煙柱は、自らの重みに耐え切れずに崩れ落ち、火砕流となって四方八方に流れ下り、時には周囲100kmの距離を瞬時に(!)埋没させるというすさまじい噴火である。Aso-4は秋吉台の例でも分かるように、160km地点に余裕で到達しているので、規模としては最大級に分類されそうだ。

九州では北端を阿蘇山として南西に走る霧島火山帯があり、桜島もこの火山帯に含まれる。この霧島火山帯が生んだ火砕流堆積帯というのが、更に話をややこしくするので、ここではパス。というか、煩雑すぎてボクの手には負えん。

ボクが義務教育時代に習った、霧島火山帯をはじめとする日本の火山帯は、地名をベースにしているが、近年のプレートテクニクス理論によると、東日本火山帯と西日本火山帯になるらしい。

現在は地名を用いた火山帯名称は使われておらず、この二つの火山帯の名称になっているそうなのだが、ボクが習った時はがっつり霧島火山帯をはじめとする7つの火山帯で区分されていたので、個人的には霧島火山帯の方がしっくりくる。鹿児島県の沖にある鬼界カルデラも、この火山帯に入るのかな?

ちなみに、西日本火山帯は環太平洋火山帯とも連動しているので(フィリピン海プレートのせいだ)、近年注目を集めている南海トラフ大地震が、西日本大地震にまで規模を広げたのも、この研究がきっかけだろう。調べてないので詳細は知らない。

何度も書いているが、日本は4つのプレートがせめぎ合うところである。九州はユーラシアプレートとフィリピン海プレートに引っ張られて一年に1cmくらい伸びているらしい。すごいエネルギーである。ちなみに、伊豆半島がフィリピン海プレートにのって南から移動し、本州にぶつかったという説まであるらしい。ここまでくると、西日本大地震だろうが、日本が沈没しようが、何が起きても驚かない。

●尺度の基本はボク自身の視線

鉄屋の末裔としては、やはり鉄にも少し触れておく。

阿蘇谷の狩尾地区からは、阿蘇リモナイトと呼ばれる褐鉄鉱の一種の湖沼鉄が産出する。戦時中はこの阿蘇リモナイトが八幡製鐵所に送られ、製鉄の原料にされたそうだ。現在でも露天掘りの鉱床があり、阿蘇リモナイトを採っている。だが、鉄器時代に阿蘇で製鉄が行われていた遺構は、今のところ見つかっていないようだ。

ちなみにリモナイト(褐鉄鉱)は天然の錆。阿蘇リモナイトと言われてもピンと来る人は少ないと思う。阿蘇黄土ともいうのですが、こっちも無理だろうな。現在も阿蘇で産出しているのは、クレヨンの原料と下水道処理場の消臭剤の原料としてである。クレヨンの黄土色はそのまんまの命名なので、これならピンと来やすいと思う。

要は土の中から錆を見つけて、酸化した部分を取り除かないと鉄の原料にならないのだが、相当厄介そうである。何しろ、阿蘇リモナイトが製鉄の原料になっていたのは戦時中である。恐らく外国からの輸入がストップしたためだろう。他の時期は、八幡製鐵所に限って言えばちゃんと輸入している。

ちなみに、阿蘇の古墳群でも鉄器は見つかっているが、成分分析によると大陸や朝鮮半島のもので、阿蘇由来のものとは違うらしい。実際に鉄器になって輸入されたのか、原料だけを輸入していたのかは定かでない。砂鉄は中国地方が有名だが、これが九州に流れていた形跡もなさそうだ。

鉄鋼石となるとますます西日本は不利で、国内で有名なのは釜石鉱山ですね。古くは出雲でも産出してたようですが。火山が多い割に日本で鉄鋼石の産出量が少ないというのも、不思議な気がするのだが(元々、鉄の成分はマグマの中にあり、噴火で地表にあらわれて、化学変化を起こす)、プレートの関係かなぁ? よう分からん。

製鉄関連に関していえば、親父の方が圧倒的に知識量が多いはずなのだが、歴史となるとどうだろう? あの人は専門馬鹿みたいところがあるから当てにならんなぁ。というワケで、さっさと鉄からは撤退だ(笑)

ボクの価値観の基本は、「目に見える範囲、もしくは実際に見たことがあるもの」に限定される。それと比較してどうかということはもちろん考えるが、それでも尺度の基本はボク自身の視線である。そのキッカケになたのは東大寺の金剛力士像であり、とどめを刺したのは阿蘇山だったと言うだけの話。

こんな人が阿蘇山を「眺める」で終わったのは、やはりそのスケールと壮大さに完全にやられてしまったからだ。見るタイミングも、運ももちろんあったと思う。2回の阿蘇眺めが共に好天だったのは本当に運がよかった。高校の時はその後、荒天に見舞われているのだ。

同年代の人と比較すれば、恐らくこの手の幼稚な感動指数は高い方だと思うが、中高の頃に比べればさすがに衰えている。あの頃がやはりピークと見るべきだろう。いい時に見られたと思いますよ、本当に。

4回に渡った九州編はこれでお終い。回数的にキリがあんまりよくない気もするのですが、ネタは出し切ったから。総括をするつもりでいたのですが、諸事情によりパス。
※福山市・笠岡市編が発掘されました。次回に掲載予定です(編集部)


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編集後記(10/30)

●読売新聞10/23の記事によれば、「マスク やっぱり効果あり」だという。マスクによる新型コロナウイルスの感染予防と飛散防止の効果を、本物のウイルスを使った実験で初めて確認した。河岡義裕・東京大学教授らのグループが、アメリカの専門誌に発表した。詳しくは以下を参照。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20201023-OYT1T50044/


何度も書くが、マスクなんかきらいだ! と言い続けてきたわたしである。荒川の堤防上の舗装された細い道を自転車で走るときは、週日は殆ど人がいないから、気持ちよくノーマスクだが、土日はパラパラと人がいるからいやいや着マスク。もはや日本中が、「ノーマスクは非国民」である。いま「戦時中」なんだ。どこまで続くぬかるみぞ……。顔見せできない美人さんがお気の毒だな。(柴田)


●編集長がやっとマスクの効用を認めてくれてほっとしたっ。人のいないところで着ける必要はないです。着けて、手洗いしてもうつることはあります。仕方ないです。

が、「なめて」マスクをしない人たちのせいで、お店や会社がストップなんてしたら腹立ちますよ〜! 死活問題ですもん。みんなで気をつけましょう、少しでもリスク減らしましょう、そのためにできることはしましょうって話なだけです。

/甘いですわ、マスク美人なるものもいますのよ。若返って見えますの。おっほっほ。お化粧しなくて済むので楽ですのよ。

/NFCタグシールをAliExpressで買った、の続き。海外通販は、直接・モールで何度か利用したことがあるが、詐欺には遭ったことがない。

AliExpressはメルカリのように、お金をいったん預かり、購入者が到着を知らせない限りは、ストアに入金しない仕組みになっていて、少なくとも商品は届くだろうし、不良品があればそれも仲立ちしてくれるはずだ(でも中国なので信じすぎないほうがいいとは思う。日本の感覚とは違うはず)。

商品の品質については、価格が安いから半分がNGであることを覚悟した。10枚なら5枚が使えたらいい。

似たような商品が様々な価格で売られているので、まずは購入者数が多く、評価の高いストアに絞る。写真つきレビューがあって、ちゃんと届いたという報告が多いものにする。

日本語だと漢字では入力できないらしく、ひらがなだけのレビューを見かける。続く。(hammer.mule)