装飾山イバラ道[219]日本と海外のスクイーズ
── 武田瑛夢 ──

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人気のスクイーズは、日本で企画されたものが海外でも大変人気だということは、以前ここで書いた。スクイーズに限らず、日本のフィギア、ミニチュア関係の作りの精巧さには驚かれているようだ。

ガチャポンにあるような、数百円で買えるものでも遊び心が効いている。一つのシリーズが5〜10種類位で構成されているので、すべてを集めると小さな世界が出来上がるようにもなっていて、コレクター心を刺激するのだ。

効率よく集めるには最初からボックス買いをすると、ほぼダブらない商品もある。数がすごく多いものは、そのルールもなく完全にランダムらしい。

シークレットという、ラインナップには公表されていない隠しキャラが当たる場合もあって、皆の楽しみを増やしている。





●日本の技を詰め込んだ小さな世界

私がボックス買いをしたことがあるのは、株式会社リーメントの「もっちりケーキ屋さん」という小さいスクイーズだ。見た目も本物そっくりの食品サンプルのような出来だし、触り心地も低反発で良い。初めて買った一箱だったけれど、なんとシークレットのカメマカロンが出た。

実はこれは一つのボックスに小箱が10種類入っていて、それ以外に一種類のシークレットがあるという商品。シークレットが出たということは、通常アイテムのどれか一つが入っていないことになり、私の場合はエクレアが入っていなかった。

コンプリートにはこだわっていなかったけれど、もはやエクレア一つがないのも残念なので、エクレアだけを楽天で購入することになって追加出費。

せっかく揃えたので、ダイソーでアクリルのコレクションボックスを買って、写真にあるのように入れてみた。これで綺麗を保てる。写真奥にチーズケーキがあったのが写らなかったけれど、だいたいこんな感じで可愛い。

・株式会社リーメントの「もっちりケーキ屋さん」
http://eimu.com/dgcol/cake01

手前のがシークレットのカメマカロンで、他のどのケーキよりも柔らかくてしっとりしている。黒いチョコのエクレアがなかった時は、ぼんやりしていたのに揃えたら、全体を引き締める効果にもなっているのでよかった。

日本が企画したスクイーズは、ケーキのスポンジ生地の細かい質感もリアルだ。なぜなのかミニチュアや盆栽って、年を重ねるほどに好きになってしまうものかもしれない。

ただ見るだけでなく、触れるというのが私のツボだ。5月には新作のドーナツが出るらしいのが今の小さい悩み。収納場所を考えねば。

●海外ブランドスクイーズ Silly Squishies

日本の「カワイイ」がアメリカで受け入れられて以来、アメリカの「Kawaii」もだいぶ進化している。以前ここでも書いた「Silly Squishies」の購入品が届いたので、いくつか紹介したい。

・Sillysquishies
https://www.sillysquishies.com


・Sillysquishies instagram
https://www.instagram.com/sillysquishies/


「Silly Squishies」がオリジナルにデザインを起こした商品は、華やかな箱
入りで登場した。

・Francy Fries Squishy 箱入り
http://eimu.com/dgcol/pote1

ファストフードのポテトのデザインは、カールしたポテトをヘアスタイルに見立てて、ガーリッシュな顔がついている。ケチャップはリボン型だ。なんともアメリカンでポップなボックスのパッケージデザインが凝っていて、魅力的。これは手間がかかっている。

匂いもポテトっぽくて、ポテト部分の触り心地もムチっと油っぽいしっとり感があって驚く。本当にSillyのスポンジ素材は柔らかくて、低反発で素晴らしい。何をおいても今はここのスポンジ素材が一番好きなので、イチオシなのだ。

instagramの動画で、オリジナル商品を触っているところをチェックできる。Sillyのデザインのほとんどは、食べ物に目と口が付いているのが基本のようだ。ちょっと安易な感じもするけれど、この方式だとどんどん新しいキャラが出せそう。

Sillyでは実はもう二回注文をしていて、これは今回の注文分だ。綺麗なピンク色のダンボール箱に入って届いた。

初めての注文の時にもダンボール箱で届いたので、オリジナルの箱商品を複数購入すると、たいていはダンボールで届くようだ。昔のYoutubeの動画を見るとほとんど大きなビニール袋での発送のようなので、これはありがたい進歩だと思う。

Sillyで届いたものには損傷が見当たらず、品質も良かった。海外から届けてもらうスクイーズというのは、壊れなどの事故が多いので、きちんと届くと(当たり前なのに)嬉しい。

スクイーズ本体に立体ブランドロゴの刻印があるのも良いアイデアだし、すべてにおいて一歩先を行っている印象だ。日本のBLOOMは良いスクイーズ製品のブランドだけれど、今の私はもうSillyのトリコなのだ。

特に今回届いたシナモンロールのスクイーズは、私が持っているスクイーズのなかでも最も良い触り心地だと思う。今のマイフェイバリットのスクイーズはコレ。

シナモンくんは男の子で可愛い。ちょっと前のコレクションのようで、今はセールでおよそ半額の9.99ドルだ。日本への送料が15ドルぐらいかかってしまうのがつらいかな。売り切れるとほぼ作り直すことはないくらい、どんどん新作が出る。

・Little CinnaMan
http://eimu.com/dgcol/cinbox

・シナモンロール本体
http://eimu.com/dgcol/cinna

シナモンロール特有の、白い砂糖のアイシング部分がとにかく柔らかい。香りもシナモンで、全体に溶けるようにソフトなスポンジ。初めて箱に手を入れて取り出す時に、「うわぁ」と驚いてしまった。指がスーっと入っていって、ゆっくり戻る超低反発だ。

●理想と現実

最近の新作を一つ同梱で購入してみたら、なんと箱が付いていなくて透明ビニール袋の上に、穴の空いた厚紙が付いている入れ物に変わっていた。

ウォルマートやハンズなどで、ハンガー形式のおもちゃを壁に下げるように売っているアレだ。透明袋なので中身が遠目でもわかって、売り場では目立つのかもしれない。

ただ、あれだけパッケージ箱に凝っていたブランドが、簡素な統一袋に変わってしまったことはショックだ。レビューでもそれを嘆いている人がいるし、とても残念。

おそらく、パッケージデザインに凝って業界で目立つという目的は果たしたので、これからは違ったターンが始まったのかもしれない。

凝ったパッケージは理想だったけれど、利益を求めると現実的にはビニール袋なのかなと。私としては家でも箱だと積み上げられて便利なので、箱入り製品がやっぱり好きだ。

日本のBLOOMのスクイーズが2000円を超えるのは高いと思っていたけれど、海外のものも20ドル以上は当たり前のようだ。中国企画のものは5ドル以下だったりと安いけれど、当たり外れが多い印象。

どちらも工場は中国が多いようで、季節アイテムの納入の遅れが深刻になっている気がする。なるべくうまく作業を回して、間に合うように出荷して欲しい。中国の正月シーズンも終わったし、遅れを取り戻して欲しいものだ。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


「スプラトゥーン2」のこの夏の新商品や、アップデートがいろいろ発表されましたね。私はとりあえずテンタクルズのアミーボを予約しました。

フィギアにゲームで使えるギアのつくアミーボはゼルダの時に使ったけれど、スプラではまだ買ったことがなかったので。ヒメちゃん+イイダのテンタクルズは見た目も可愛いし、フィギアの出来も良さそう。

最近発売になったスプラトゥーン2のチョコエッグもあちこちで買ったけれど、テンタクルズは出なくて残念ながら持っていません。

「猫来い! 猫来い!」と思いすぎたせいか、ジャッジくん一体とコジャッジくん2体が当たりました。コジャッジくんダブったけど、こうして並べると可愛いので、まぁいいか。

・スプラトゥーン2のチョコエッグ
コジャッジくん+ジャッジくん+コジャッジくん
http://eimu.com/dgcol/spcho