もじもじトーク[86]欧文を考える(その1)/関口浩之

投稿:  著者:  読了時間:5分(本文:約2,400文字)



もじもじトークの関口浩之です。

今日のテーマは「欧文」です。結構、マニアックなテーマじゃん、と感じた方が多いのではないでしょうか……。

がぁ、しかし。欧文を見ない日はないですよね?

最近、見かけた欧文のみなさんをご紹介します。じゃーん!
http://bit.ly/2JAsFun

駅構内や街中の案内板では、外国人向けに日本語と英語の併記は必須ですよね。一方、ポスターや商品パッケージにも欧文がよく使われています。そして、スマホやテレビ画面にも欧文が、たくさん表示されます。

日本語は、漢字・ひらがな・カタカナ以外にアルファベットやアラビア数字などを併用する、世界でも珍しい言語なのです。

街中に存在する欧文は、外国人向けに行き先を案内をするサインシステムとしての機能がメインだと思いますが、デザイン性の観点で欧文を使うことも結構あるようです。

ネイティブの外国人が読むことを前提として使用される欧文においては、心地よい欧文組版になっているのが重要になります。

心地よい、つまり歩幅がちょうど良い欧文組版は、来日するネイティブな人に対して、大切なおもてなしになると思います。





●日本語の約物

日本語には括弧や句読点など、約物といわれる記号類があります。

過去のもじもじトークで、日本語の約物について、詳しく解説したことがあります。興味のある方、復習を兼ねて、ぜひ、ご一読くださいねーー。

もじもじトーク[31]「点と丸」について考える(2015年11月26日号)
http://bn.dgcr.com/archives/20151126140100.html

もじもじトーク[32]「括弧」について考える(2015年12月10日号)
http://bn.dgcr.com/archives/20151210140100.html

もじもじトーク[33]「促音・撥音・拗音・長音」について考える
(2016年01月14日号)
http://bn.dgcr.com/archives/20160114140100.html

おおぉ、2年以上前に書いた記事ですが、我ながら「結構、頑張ってるじゃん」と思いました(笑)

みなさん、ビジネス文書やメールを書くとき、文中に丸括弧、鉤括弧や二重括弧を意識的、もしくは無意識に使用してますよね。

僕も、メルマガの中で、結構、約物を使用してます。補足や引用するときだけでなく、ある言葉を強調するときにも鉤括弧を意識的に使っています。

でも、こんなことで、悩んだことありませんか?

・括弧は、半角がいいのか全角がいいのか
・時間を表す「時」と「分」の間のコロンは、全角と半角どっちを使うべきか
・時間帯を表現する際、波ダッシュを使うべきか、ダッシュを使うべきか、ハイフンでもいいのか?

DTPにおける組版ルールは標準化されていますが、通常のビジネス文章(ワードやパワーポイント)やメールテキストにおいて、どこまで厳密に適用すればいいのか、その案配がむずかしいですね。

●欧文の約物

欧文にも約物がたくさんあります。コロンやセミコロン、一重引用符(シングルクォーテーションマーク)や、二重引用符(ダブルクォーテーション)などです。

次回のもじもじトークで、欧文の約物について詳しく書こうと思ってます。

日本語の文章の中で欧文を使用する際には、日本人が読むことを前提とすることが多いので、日本語約物を使用することもあれば、欧文約物を使うこともあると思います。

ただし、欧文だけの文章やポスターの場合、ネイティブの外国人が読むことが前提になるので、欧文約物ルールに従うこと、信頼できる欧文書体を使用すること、欧文圏のマナー(英語、米語)を知ること、読みやすい欧文組版をすることが重要になってきます。

海外旅行中に、日本語の案内板やポスターで、おかしな日本語表現を発見したり、改行位置が明らかにおかしい日本語を見かけたこと、ありますよね。

その逆のことは、避けなければいけません。

欧文組版ルールブックはたくさん出ているので、いつか、ビジネスパーソンとして、『これだけは押さえておきたい日本語、和欧混在、欧文における約物表現ガイドブック』みたいな記事を書きたいと思ってます。

自分の勉強にもなるので、2年かけて完成させたいなぁ……。なんで2年かというと、今週末は、自分の誕生日なのです。58歳になります。おっさんです。パチパチパチーー

2年後は人生の節目なので頑張ろうかなって感じの、軽いノリですけどね。
それまで「もじもじトーク」の連載、がんばろう!

●再来年2020年はオリンピック

僕は東京都江東区に住んでいます。なので、オリンピック会場がわりと近くに点在するエリアに住んでいるんです。

東京オリンピックって、まだまだ、先のことかなと思っていたら、再来年なんですね。開会式は2020年7月24日(金)午後8時からだそうです。

五輪期間中の来場者数は延べ約1,000万人らしい。外国から数百万人も来日することになると思います。

来日する観光客が、電車やバスなどの交通機関、そして、東京都内を観光する際、迷子にならないよう、心地よい環境になるといいですね。

デザイン性が優れ、きちんと情報設計された美しいサインシステムが東京都内に完備されることを期待しています。

では、二週間後に、またお会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。