もじもじトーク[139]まちもじ探検記~ぺんてるのロゴが可愛い~
── 関口浩之 ──

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

ここ2週間で、すっかり、秋が深まってきましたね。というか、冬が近づいてきたなぁと感じる、今日この頃です。ウィルスが活動しやすい時期になってきたので、引き続き、手洗いとうがいをしっかりやって、外出時のマスク着用を徹底して、健康を維持したいと思います。

前回、「ウォーキング(早歩き散歩、時々、ジョギング)を週5回実施したいと思います」と書きましたが、今のところ、続いています。三日坊主になってないです。一日、5~8kmのウォーキングをしています。すごい!

犬の気持ちが、最近、わかるような気がします。毎日、体が散歩を欲しがるようになりました(笑)




体重は変化していませんが、体脂肪率は1〜2%改善しました。ここ半年間、ほとんど運動していなかったので、この2週間のウォーキングで筋肉が戻ってきたのかなぁ……。

正直いうと、以前も、意識して運動していなかったです。たまにやるテニスは、ストレス発散って感じでしたし……。とはいえ、コロナ前は週5日、朝と夜に満員電車で揺られて足腰を鍛えてましたし、通勤や外出でそこそこの距離を歩いていたのです。通勤時や外出時は、早歩きを心掛けていました。

でも、コロナの4月以降、自宅でテレワークの日々が続き、外出も極力避ける生活が半年間続いていたので、筋力が落ちていたのは間違いないですね。あのままの生活を続けていたら、怪我をしやすい体になっていたかもしれません。

これから寒くなる季節ですが、このウォーキングの習慣がいつまで続くのか、引き続き、レポートしたいと思います。

さて、今日のテーマは、「まちもじ探検記 ~ぺんてるのロゴが可愛い~」です。

●「ぺんてる」のロゴ

ぺんてるという会社、みなさんも知っていますよね。でも、ロゴマークがどんな形をしているかを思い出せる人は少ないと思います。

答えはこちらです。ジャーン!
http://bit.ly/mojimoji139


「ぺ」の半濁点の形が素敵ですよね。コーヒー豆の形に似ているような気もしますが、違いますよ!

ぺんてる公式Twitter情報によると、ルーツは1951年(昭和26年)頃に、社内のデザイナーさんが、江戸文字「勘亭流」の特徴をとり入れて作成したロゴのようです。それをベースに、1971年(昭和46年)に現在の形になったようです。


英文ロゴの変遷も素敵ですね。現在、使われているモダンなロゴになったのは、1971年(昭和46年)とのことなので、50年前です。けっこう昔、半世紀も前に作成したものなのですね。

ぺんてる本社ビルは、日本橋小網町にあります。茅場町駅と水天宮前駅の中間あたりですね。先日、茅場町に用事があり、ぺんてる本社ビルの前を通ったので、ビルの看板ロゴを撮影しました。

●日清製粉「グループ」の看板の濁点と半濁点

ぺんてる本社ビルから、三越前方面に散歩していたら、日清製粉グループの看板に目が止まりました。「グループ」の濁点と半濁点が、カタカナの「ク」と「フ」に食い込んでいる形です。

濁点・半濁点が食い込んでいる形の「グ」と「プ」は、特に珍しいというわけではありません。「グ」や「プ」が、そのような形をしたフォントは、たくさんありますので。

青空を背景に見えるビルの看板を見た後に、ビル入口の自動ドア扉の上の「日清製粉グループ」の横書きの看板を見たのですが、「あれっ、なんか、文字の形が違う」と感じたのです。

では、二つの看板の文字を見比べてみましょう。
http://bit.ly/mojimoji139b


ビル入口の看板では、「グループ」の濁点と半濁点は食い込んでいないのです。あとで、日清製粉グループのウェブサイトを見たら、こちらの形でした。

そっか、横書きだと気にならないけど、縦書きだと看板の幅が制限されるのと、中心線のバランスの関係で、濁点・半濁点の位置調整をしたということなのかもしれないですね。

確認したわけではないので、本当の理由はわかりませんが、それくらいしか理由は思いあたりません。他の看板や昔の手書き看板において、濁点・半濁点が入ったカタカナやひらがなの縦書き文字がどのように描かれているか、いつか調べてみたいものです。

●11月開催のFONTPLUS DAYライブのお知らせ

「もじもじトーク」をお読みの方でしたらご存知かと思いますが、「文字とデザイン」をテーマとした2時間のオンラインライブ番組『FONTPLUUS DAYセミナー』を毎月開催しています。

12月は師走で慌ただしいので、11月に2週連続で、ライブ放送を開催することにしました。

来週水曜開催の『FONTPLUS DAY Vol. 29』のゲストは、ライター・編集者の雪朱里さんをお招きします。その翌週の『FONTPLUS DAY Vol. 30』のゲストは、ナール・ゴナの中村征宏さんです。

文字や活字に詳しい人なら、ゲストのお二方、知っている人は多いのではないでしょうか。過去に大学等で講演をされることはあっても、オンラインのライブ放送の出演は初めてです。

雪朱里さん、中村征宏さんのお話を、直接聞ける機会は貴重だと思います。もじもじトークの読者のみなさま、ご都合が合えば、ぜひ、ご視聴ください。

下記から申し込みすると、放送時間までに視聴方法の案内メールが届きます。

FONTPLUS DAYセミナー Vol. 29
『時代をひらく書体をつくる。』出版記念座談会
― 雪朱里さんとフォントおじさんのオンラインライブ対談 ―
https://fontplus.connpass.com/event/193325/


FONTPLUS DAYセミナー Vol. 30
ナール・ゴナの中村征宏さんをお招きして
― 中村征宏さんとフォントおじさんのオンラインライブ対談 ―
https://fontplus.connpass.com/event/193616/


では、また、お会いしましょう。


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関口浩之(フォントおじさん)

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1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現SBテクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この25年間、数々の新規事業に従事。現在、活字や文字の楽しさを伝えるフォント伝道師(エバンジェリスト)、フォントおじさんとして活動。