装飾山イバラ道[234]「買わねば」リストと「買えたら」リスト/武田瑛夢

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私はここで個人的な買い物の話をよくしてきた。私の数年前の記事では、ネット通販では大きな会社を選んでおくと安心のようなことを書いていた。何てざっくりとしていたのだろう(笑)。

最近は個人間取引も増えてきた時代。CtoC(Consumer To Consumer)と言うそうだが、やはり私も個人とのやりとりが増えてきている。





●海外の手作りサイト

探し物をしてWEBにキーワードを入れて、検索して見つけた海外のサイトで、支払いがPayPalなら購入可能だなとすぐに思う。

そういえば、このお店の所在地はどこなのかと見てみると、地名だけではピンと来ない。これも検索してアメリカや中国であることを知る。評価や取引数を見て大丈夫そうなら、購入の候補として残す。最近はこんな買い物の流れだ。

大きなWEBモールの中だとより安心感は強いけれど、最近は個人のクリエイターさんからの購入品も増えた。おそらく一人でショップを運営しているような規模でも、評価が見える形になっていればジャッジすることができる。

今年はポーランドの若いアクセサリーデザイナーの商品を買った。届いたブレスレットの小さな箱には、可愛いカードやキラキラしたビーズやドライフラワーが演出として入れられていた。

ポーランドの人から物を直接購入するのは、もちろん初めてなので、ちょっとドキドキもした。

とても良かったと評価を書いて取引は終了。売上金はきちんとそのクリエイターに届くだろう。

数年前の私は、日本の中で、同じような買い物をしていた。今でも国内の安心感は強いけれど、きちんとチェックすれば他の国の人との取引も、リアルに可能な時代が嬉しい。

地図上の距離を興味が縮めて、信頼のおける決済があるおかげで、決断が早くなっているのだと思う。現代の仕組みのおかげで縮んだ距離、と言えるかもしれない。

●お気に入りリスト

海外の手作りのクリエイターを選ぶ時には、作品一覧やプロフィール、過去の購入者のレビューを見て決めている。日本のヤフオク等と同じように、海外でもレビューは貴重な情報だ。

最近良いなと思うのは、ユーザーのお気に入りのリストが見られるサイトだ。お気に入りに登録しておくと、後で必要になった時にすぐに探すことができる。サムネール画像で似ているものが隣同士に並べば、比較もできて便利だ。

それ以外にも、自分のお気に入り一覧を眺めているだけで楽しい。趣味のものばかりなので、生活感もあまりないからだ。

日本の楽天やAmazonの、私のお気に入りや買い物カゴに入っているのは、生活感満載の「買わねば」のものばかりだ。洗剤などの消耗品や買い替え家電など、いつか買わねばと思ってリストに入れておいたものだ。

海外の「買えたら」いいなのお気に入りリストの方が、見ていて幸せなのは当然かもしれない。喜びの分量が圧倒的に多いのだから。

そして、良い品を出品しているショップオーナーの、公開されたお気に入りリストを見ると、その趣味の良さに驚くことも多い。

オーナーは店を持つだけでなく、他店の商品も数多く買っているのだろうか。信頼のおける人の、お気に入りの商品はとても魅力的なものだ。

ファッション誌で洋服のクローゼットを公開する特集が人気だけれど、お気に入りリストは、その人の未来のクローゼットのようなものだ。

実際に買うか買わないかは関係ないし、彼らが素敵だと思ったものだけを並べてあるリストは、とても見ごたえがあるのだ。ライブ感があって、実はファッション誌よりも面白いかもしれない。

●同じものが気になるという親近感

手作りの一点物などは、お気に入りに入れて購入を迷っているうちに「販売済」の表示が出ることがある。

これを発見すると妙に悲しい。逆に十何人もがお気に入りに入れている商品を購入する時もあるので、お互い様だ。

もうすでに自分の手元に届いた一点物のアイテムを、ずっとお気に入りリストから削除しない人を見つけた時も、何だか嬉しい。

自分の私物の画像を持っている人がいるような、共有された感覚だ。これを嫌って、購入したら画像を削除するサイトもある。モノに対する思いは人それぞれだ。

海外の人が同じアイテムをお気に入りに入れていることを知るだけで、その人に親近感が湧いたりもする。勝手に共感しているような感じだ。住んでいる場所も話している言葉も違うから、よりいっそう共通点が嬉しいのかもしれない。

他人の興味というコンテンツが、無料で公開されてしまっている時代。もちろん「公開」にチェックマークを入れている場合だけだけれど、個性的なお気に入りリストの魅力は価値あるものだ。

結局は、「物を見る目のすごい人」に憧れるのだ。同じ商品が溢れる場所を見ていて、こんなにも素敵なものをピックアップしたこの人は何者? という感じだ。

どんなに長いプロフィールテキストよりも、はっきりと個性がわかったり、才能が垣間見えるのが「お気に入りリスト」なのかもしれない。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

スプラトゥーン2のタコamiiboで話題の「ひれおくん」。私もタコガールとタコボーイとタコのamiibo 3点セットを購入して遊んでいる。人気でタコamiiboの単品が売り切れで買えなかったのだ。

スプラトゥーン2はブキに強さを追加できるギアとして、帽子やメガネなどの頭部のアクセサリーと服と靴が用意されていて、自分で好きなものを着て戦い
に挑むのだ。

最近のブキがオーバーフロッシャーなので、洋服と靴は別のものに変えて、頭部はひれおくんの顔。この顔だと異様に目立つので、狙われやすいという欠点はあるけれど、とにかく楽しい。

オフロなので洋服のギアはサーマルインクが最適。これで隠れている敵も透けて見える。タコガールのamiiboの魔女っぽい服が、サーマルインクなのでちょうどいい。体は魔女なのに顔がひれおなのは、とてもキモくて強いのだ。