はぐれDEATH[80]脆すぎたはぐれの神経/藤原ヨウコウ

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目先のお金に釣られた副業三昧の日々に、一度ケリをつけることにしました。心身の壊れ方がシャレにならないから。

前に一度、神経をやられて死にかけたことがあったのですが、これは完全にボク自身の問題なのでしゃぁなしです。無駄なやる気と無茶ぶりで、自己崩壊しただけの話。

ところが、あからさまな外因性となると話は別であります。しかも、ほとんど狂気の世界ですし……。

ボクは自分がキチガイであることを公言して憚らない人なので、それなりに気をつけているつもりなのですが(それでも周囲に迷惑を掛けている可能性は高い)、「自分は正しい」と信じて疑わない危ない人がややこしい事件を起こしては、本来無関係なはずの周囲にまで炎上範囲を拡大させる事例を目の当たりにすると、「ヤバい、ヤバい、怖い、怖い」となりますよ。

詳細は省きます。実際まだ現場では進行中の事案ですから。





昨年の副業で両手に腱鞘炎を患いました。幸い本業に支障はありません。ボクは絵を描く時に指を動かさないので(固定するだけ)、腱鞘炎になりようがないのです。

とにかく、びっくりするぐらい右手の指が動かないのですよ。どんくさいにもほどがある。当然、指を細かく動かして絵を描くというような、運動律は成立しません。結果論にすぎないのですが、おかげで色々助かっています。

ですが、本来は左利きです。実際、使っていなかっただけで、少し訓練すれば、大概のことは左手ですぐにできるのですよ。これは前にも書いた気がしますから、飛ばします。ヤバいのはこの左なんです。

3月まで通っていた所で、諸事情があり別の場所に異動になったのですが(雇われている会社は同じ)、異動先の環境が酷すぎました。これまた詳細は省きますが。知人もいるし、変な炎上とか起こしたくないから、話はボク個人に限るのです。

初日から散々な目に遭って疲労困憊、食欲皆無の状態で帰って来るなり布団に潜り込もうとしたら、左足と左手が痙攣(ほとんどつってたなー)を断続的に起こし始めたのです。

身体を動かす職場なので、ストレッチは欠かさずしていたのですが(この日も就労前と帰宅前に、がっつりストレッチをしました)、この体たらくです。

最初は「慣れない環境に身体が拒否反応を起こしているのか?」と軽く考えていました。とにかくつりまくりで痛くて眠れません。しかも、なんの前触れもなく、いきなりくるので質が悪いのです。

とにかくマッサージをして、ツボを押しまくって薬を塗って、どうにかこうにか誤魔化すのに2時間近くかかりました。

手がつるという経験をしたことがある人なら、ご理解いただけると思うのですが、指が外側に反ったっきり戻らなくなるのですよ。痛みをこらえて、無理矢理もとに戻すんですがね。

左利きのボクは、日常生活の何気ないことを結構左手でやっていたりします。これはほとんど無意識です。もちろん右手も使いますが。

本を読む時はほとんど左手で本を持っているのですが(こっちの方が色々楽)、この時に左手がつる。まぁ、持ち方も個人差はあると思うのですが(本を左手でもって、右手でメモするという場面は容易に想像できます)、ボクの場合は本格的に(?)左手で持つのでかなりつらいんです。

問題は翌日です。左の肘から先が痺れている。おまけに、また左側のあちらこちらが変なつりかたするし。

一日おいて再び出勤。この日の朝にはおさまっていたので安心したのですが、帰ってからまたまた左側だけつりまくり事件が勃発。この日は先日の件があって念のため腓返りの薬を買っておいたのですが、これが効かない。正しい用量を無視してやっとおさまった。もちろんセルフ・マッサージとツボ押しの併用です。

ちなみに、買った薬は筋弛緩剤系ではありません。これは怖かったので漢方にしました。今にして思えば、筋弛緩剤系にしておけばよかったのかもしれないのですが、さすがにこっちは専門医の処方が欲しい。

それでも筋弛緩剤で以前、けっこう酷い目に遭っているので(これまた神経をやられてた時に仕方なく)余計に警戒しますよ。だって動けなくなるんですよ。本当にシャレにならないし。

翌日、ついに左半身が麻痺。身動き取れないほどではなかったので、とにかく出社するだけして、事情を説明、話し合った末に退職することになりました。ボクだけで済むならどうでもいいのですが、それこそ二次被害を招きかねないような現場なので、リスク管理という面から辞退した次第です。

原因は、引き継ぎも説明も皆無の状態で現場に出されるという、杜撰で無責任すぎる中間管理職の無能さの招いたストレス。これは断言してもいい。

実際、ボクが辞職した日に担当部署で事故が発生。しかも、事故発生時にすぐ対処ができなかったようです。くどいようですが詳細は省きますが、事故=死に繋がってしまう可能性が非常に高い現場で、ボクの危惧がここまでそっこーで事例として現れるとは……。

まったく分からない職場ではないので、ある程度推察はできるのですが、異動前にやっていた環境でオッケーだったことが、そのまますんなり通ることは普通あり得ません。

それぞれの現場にそれぞれのローカル・ルールがあって当然なのです。このローカル・ルールに関する、引き継ぎなり情報提供なりがまったくない。とにかく「行け」の一言であります。旧大日本帝国軍か …(- -;)

戦争ネタで例えるなら203高地、カミカゼ、インパール作戦に等しい愚挙であります。まさか自分が似たような目に遭うとは、夢にも思わなかったよ。

とにかく神経から来る異変であることは、過去の経験上明白なので、翌日から安静に努めました。

それでも左半身の異常は一週間以上続きました。ちなみに、まだ完全に治ったわけではありません。しっかり後遺症めいたモノはありますよ。

強烈な腓返りの連続で、脹ら脛の筋肉が損傷してるような痛みもあるし。こっちはとりあえず、プロテイン飲んで復旧を目指しましたが、こんなアホなプロテインの使い方は普通ないと思います。

知人からは脳の検査を奨められるわ、奧さんにいたってはCTとか言い出したのには正直ビックリしました。

まぁ、脳が何らかの形で絡んでいるのはボクも否定しません。でも脳梗塞とか、脳溢血の可能性は低いと見ています。いや検査したワケじゃないから、実際はどうか分かんないけど。

とにかく血管系ではない。ほぼ確実に神経である。そう思いこんでいます。

右脳・左脳に関する様々な話はよく聞くし、特に左半身に集中しているのはおかしすぎる。それでも左右どちらかの脳や、それに関わる神経が直接的な原因とは正直思えません。

ボクが疑っているのは脳幹です。多分、異常にバランスが悪い状態がでふぉなのでしょうが、今回の件でキャパをオーバーしたような気がしています。

以前、自律神経の薬が切れた時に見られた、急激な血圧低下状態(仮死レベル)が恐らく本来のボクの姿なのでしょう。要は半分死にかけてる(笑)

元々おかしい神経に、違うストレスが加われば、おかしくなるのはむしろ当然であり、必然ですらあります。「生きている」という状態が、どれほど繊細なバランスの上に成立しているのかを、むしろ再確認した気がします。

で、さすがにお医者さんに行きましたよ。もちろん神経内科。

それでも一応、血液検査もしました。「カリウムが不足すると痙攣しやすい」という症例があるそうです。カリウム不足だけで治るならこれに越したことはないので、サクサク検査していただいただきましたが、驚きの結果に……。

血中カリウム値は基準値よりもむしろ多い。おまけで中性脂肪値は低すぎ。その他の値はキレイに基準値内。いわゆる「成人病」になりそうな気配は、この血液検査からは全く見られなかったのです。

先生は中性脂肪値の異常な低さに驚き、「油ものをもう少し摂るようにしてください」と言い出す始末。普通なら「油ものは控えましょう」なはずですが、どうやらボクにはまったく通用しません。

別に油ものを摂取してないワケじゃないんですよ。それなりに食べるけど、量が少ないんだろうなぁ。

それはともかく、これで神経性の痙攣ということがほぼ確定しました。投薬と安静。予想したとおりの結果であります。

おねえちゃんの大学受験に伴うあれやこれやと、本業不振で始めた副業でしたが、取り敢えず親孝行な(?)おねえちゃんはさくっと片付いてくれたので(!)少しホッとしていますが、これまた引き金になっている可能性を否定できません。それなりに神経は張ってましたし。

実質、何もしていないに等しいのです。こうなると、そもそもエカキになったこと自体意味がなくなります。

「今更?」と思う方も少なくないと思いますが、経済的な事情だけを最優先するなら、会社を辞めるという選択肢はないはずです。実際、今思うとそれなりに恵まれた環境にいたし。あくまでも振り返ると、ですよ。当時はそんなこと思いつきもしませんでした。

とにかく重要なのは今である。後も先も関係ない。

副業だけのせいには正直したくないのですが、それでもかなりの部分で影響をこうむったのは事実ですし、身体のあちらこちらに不必要な故障を起こしたのも事実です。インプットされる情報にロクなもんはないし。

再三書いています、がエカキに必要なのは膨大で無駄な情報であります。とにかく量とバリエーションが欲しい。が、インプットする間もなく、アウトプット・オンリーとなると、これはもう相当ボク的には悲惨なのですよ。実際「干涸らびてもう何も出ません」みたいになってますし。

これじゃ困るのです。今まで何回もアホなコケ方をしてきましたし、自分で首を絞めるようなこともしてきましたが、あくまでも本業上の話です。エカキとして後悔は一切していません。むしろ当然だと思っているぐらいなんです。

誤解のないように断っておきますが、ボクは波瀾万丈を望んでいるわけではありません。基本、臆病なので冒険は避けたいのです。結果、周囲から「思い切ったことを」と思われるようなことを散々しでかしていますが、本人的にはまったく冒険とは思っていません。匙加減が普通よりもおかしいだけの話だと思っています。

いい機会なので、せこい「立て直し」発想を捨てる気でいます。それでなくても長生きし過ぎたのです。残りがどれだけあるのか分からないが、絵で発狂死するならそれはそれで構いません。さすがに体力が落ちているので、どこまで追い込めるかは分かりませんが、このままダラダラ行くのは本意ではない。

「限界を超える」と簡単に言う人がいますが、そんなことは不可能なのですよ。限界と思われている領域まで、心身のキャパを広げているに過ぎません。本当に限界を超えれば生命体は壊れるようになっている。不死身じゃないんだから。人間も例外ではありません。

限界状態をキープするだけでも壊れるのですよ。これは実際ボクがそうなったから自信を持って言えます。それでもお医者さんに言わせれば、「異常に高い限界値」らしいのですが。

本来なら、適度な休息と適度な集中力の繰り返しが必要なのでしょう。が、これがボクに不可能なのはよく分かっています。「不可能」と言い切っている時点で十二分に狂っているのですが(普通は意識しなくても身体がそうなるようになっている)、これは目を背けることもできなければ、なかったことにもできない厳然たる事実であり前提なのです。

知らなかった頃とはまったく異なる状態で、どこまでいけるのか正直分からない。実際、ボク自身が一番怖いしね。

理想を言えば、正気を保った状態で死にたいですよ。ただそれがボクの場合、贅沢すぎる望みであるのも事実なんですが。どれだけボロボロになってもエカキで死ねればそれでいい。周りがどう思うかは知らないけど。

とにかく本業だ。そもそも業績不振が招いたのだ。というワケで、当分は極貧生活の中で試行錯誤することになるでしょう。これはこれでかなり神経がまいるのですが、ことここに至った以上は仕方がありません。

ほんと、これからどうなるんだろう???

編集部注:はぐれDEATHシリーズは、時系列を無視した連載です〜

【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
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