はぐれDEATH[98]ライブは色々おもしろいけど厳しいよ
── 藤原ヨウコウ ──

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前回のびみょおな続き。

編集長から「フジワラさんがアイドルネタかい?」と、不審そうなお問い合わせがあったので、ちょろっと便乗する(笑)

そうとう昔に、アイドル&カワイイについてちょろっと触れたのですが、何を書いたのか正直忘れてしまった。重複するところが出てくるかもしれないが、そうとう昔なので、もう気にせずいつも通り気分に任せてじゃんじゃか書く。
かしくなったら、編集長がストップをかけてくれるでしょう(爆)

カワイイは書いているので端折る(これだけ確認した)。

前回、たこ虹のさきてぃーについて少しだけ書いた。さきてぃーの名場面・珍場面の個人的ベストはこの二つ。







ご覧のように赤い子の歌真似で、芸達者ぶりを披露している。実際上手いしね。ちなみに、まだレパートリーを増やすべく頑張っているらしい。「先輩のマネより自分をどないかせい」というのは無粋であろう。ここは素直に拍手喝采してもイイと思う。



これはもう、さきてぃの可愛さ全開ですね。カワイイし♪

で、肝心要のたこ虹の楽曲に関しては、実を言うとボクはさっぱり知らない。興味がないという理由もあるのですが、ライブ映像を見るとこっちが辛くなるからだ。

この件は前に書いたと思うのだが、ライブ映像を見て痛々しさを感じるのは、たこ虹だけではない。カワイイ子が歌っているのを見るのは本当に鬼門で、ハラハラして仕方がないのだ。

歌にせよ踊りにせよ、どこか無理矢理くさく見えてしまうからだ。もちろん、ライブなので演出はあるだろうが、演出まで加わると痛々しさ倍増である。敢えて痛々しさを強調するようなライブを強行して、無理から伝説を作ろうとするものまであったりする。

ももクロの中野サンプラザ、一日三公演などはその典型であろう。これはもう完全にプロレス的やらせなのだが、大人が寄ってたかってこういう「感動」を作ろうとするところに、ボクが拒否反応をしてるだけなんですがね。

これがアリーナクラスの舞台になると、ボクには完全にお手上げである。ボク自身のライブ体験が、異常に歪なことも関係しているだろう。

本当にただのお客さんとして見に行ったライブで、一番でかいハコは日比谷公園大音楽堂での、山下洋輔トリオ復活祭である。

アリーナと比べれば相当狭いのですが、ボクは「でかっ!」と思った。基本が小さなライブハウスなので、広いのだ。

フリージャズの外国人プレイヤーは、関西では小さなライブハウスでするケースが割と多くて、それこそ触ろうと思えば余裕で触れる距離で爆音を鳴らしてくれる。本当にPAいらずなのだ。坂田明さんのライブは割と小さなライブハウスで見れたりしているから、日比谷公園大音楽堂でもでかく感じるのだ。目一杯聞こえてましたが。

ここに何が起きるか分からないスリルが加わるわけだが、フリー畑の皆様はとにかくレスポンスが早くて高度だったりする。

もちろんこういうアドリブ能力は、アイドルの皆様も持っていることが少なからずあるのですが、ここでボクは躓いてしまう。

可哀想になってしまうからだ。いくら高度な修正・変更能力があるにせよ、年齢による経験値はフリーのおっさん達と比較すれば、天と地ほどの差をボクが感じてしまうからだ。

だからアイドルに関して言えば、滅多なことではライブ映像すら見ない。ももクロだって、ボクはライブ映像はほとんど見ていないのだ。ギリセーフなのがBABYMETAL。「異国でやっている」という段階で、既に無茶なのだが、観客の反応の熱が異質なので割と楽してみられる。



動画はまだ三人組だった頃のもの。レディー・ガガの肝いりで実現したそうだが、堂々としたもんである。実際スゴいと思うし、競演している皆様の手抜き感が皆無なので安心して見られる。ちゃんとレスポンスもしているし。

たぶん、「壊れ物扱い」していないところがイイのだろう。このへんはフリーの皆様と比較しても遜色ないと思う。

ライブに関しての私的な感想だが、ベースに「必ず何らかのアクシデントがある」と思い込んでいるところが、ボクにはある。

アクシデントというのは悪いことばかりじゃなくて、敢えてプレイヤーが無茶なことをして、オーディエンスを驚かすことも含めている。要は濃密なコール&レスポンスを期待しているわけだ。

セットリストはあるけど繋ぎはその時の気分次第とか、一曲で極端に長引かせたり端折ったりも腕次第というわけだ。実際、音楽に限らず落語とかでも見られる風景なのですが、これは相当地力がないと出来ないのですよ。

ワンパターンになってもつまらないので、結局リアルタイムでの対応力にかかってくる。もっと言えば、とんでもないコトでも起こってくれないかなぁという、無責任極まりない期待度が上がってしまう。そして、結局ここでカワイイは脱落するのだ。

可哀想やんか。いや、それだけなんですけどね。

だから音楽方面に関しては、アルバム音源だけで充分だったりする。実際、それしか聴いていないし。別にダンスとか見なくてもいける口なのです。それでも、ももクロはライブ映像を見ている方なのですが(アイドルとしてはです)、オーディエンスのノリについていけない・・・_| ̄|○;

熱狂的なファンの人はいいのでしょうが、ボクはチラ見で満足出来ちゃうので、「ライブの一体感」などハナから求めていないのですよ。

素直にぴよぴよしてて欲しいのだ。ぴよぴよがいじめられるのを見るほど、ボクは性格がねじ曲がっているわけではない。ももち(猫)を眺めるのに、ものすごく似てるのかもしれない。

もっとも、ももちもいつだってぴよぴよしているわけではないのですが。ボクの目の届かないところで、あれやこれやをやらかしている。喧嘩は家の前でもしますが。とにかく強いので「いじめられる」はあり得ない。ももちがイジメてるわけでもないんですがね。

要はほっこりしたいワケだ。のびのびしてて欲しい。このへんはももちがピンポイントで押さえてくれるので、ももちに関しては安心。もっとも奧さんやおねえちゃんには怒られたりしてるみたいだけど。ボクはまず怒らない。おねえちゃんもだけど。

カワイイは安心して眺めるに限る。ハラハラドキドキは不要なのだ。多少の狼狽えは大丈夫。上記したさきてぃーの動画を見れば、「ああ、ハラハラはかけらもないなぁ」と思っていただけると思う。

ちなみに、国会中継はイライラする。慣れてくると、モニターに向かって一人で突っ込みを入れられる。イヤ、向こうにはもちろん聞こえていないんですが、「ああ、今の突っ込みは我ながらイイコト言ったなぁ」と自画自賛できるようになる。

本気で突っ込んだらダメです。本当に腹立ってくるし、下手をするとモニターを殴りつけるぐらいのことをしかねないので。痛い上にお金もかかるので止めましょう。

ライブと言えばボクのLP変遷史が実に興味深い。

友人に薦められて本格的なLPに触れた一枚目は、なんとKISSの『A LIVE II』である。恐らく小学校高学年の頃。その後、Aerosmithの『Live Bootleg』にいきなり行っている。

Aerosmithに関しては今でも憶えているのですが、FM放送で「ライブアルバム特集週間」をたまたまやっていて、そこでたまたま巡り会った。Aerosmithは今でも大のお気に入りです。

最初にライブ・アルバムを聴いてしまうと、なんとなくスタジオ録音が物足りなく感じるもので、その後も相当長い間ライブアルバムしか聴いていなかった。

こうした初期の経験というのは、ボクの場合、相当影響があるみたい。アドリブとか即興方面は、まずこうしたバンドのギター・ソロから始まって、やがてJimi Hendrixに至るのですが、ことごとく後のフリー・ジャズへの傾倒の地ならしになってるのです。

ライブ体験というのは面白いもんで、やはりその時々ならではの味わいというものがある。別に音楽に限った話じゃないのですが(落語は好き)、その場にいて空気を共有するという意味では、やはりスタジオ録音とはまったく違うし、とにかく間近で見たり聴いたりするのはワクワクする。

その分、外れた時のダメージはでかいのですが。もちろん、特にコンディションの問題がなければ「二度と行くまい」にしかならない。まぁほとんどないですけどね。

まさか演奏する方にまわるとは思っていなかったので、初めてライブハウスに出た時は相当ビビった。

ライブハウス初体験は、本当に、今思い返しても結構キツい。

ボクは大半のライブをアルト・サックスで出ているのですが、そもそもサックスでのやり方が屋外でふぉだったので、ライブハウスという密閉空間でいきなり躓いた。音が回りすぎてボクがビックリした。

それに雑音(屋外だと風の音とか自動車のエンジン音とかよく聞こえるのです)が無い(!)。一人でやるケースが初期は多かったので、雑音がないのには本当に閉口した。デタラメにユニットを組みだしてからは、大分マシになったのですが、それでも屋外の開放感はないかなぁ。別の楽しみは増えましたけどね。

プロ志望でも何でもないので、基本「笑い」を「体力だけで取る」ことに専念していたのですが(!)これはこれで難しい。お金をもらうとなると、やはり色々考えてしまうもんです。

大分話が逸れたな……。ももクロまで話を戻す。

ボクはほとんど「ももクロchan dx」という、バラエティー(?)に頼っているのですが、それなりの編集はしているものの、別の意味での「ライブ感」はある。あくまでも、ほとんど女子会とか動物の動画(失礼)を見ているようなもんだが、これくらいがボクにはちょうどイイ。

音楽のライブで女の子となると、やはり今のところはBABYMETALの海外公演が一番気楽ですかね。それでもあんまり見ないけど。

それでも脱退ネタはあったりするので、「やっぱり大変やなぁ」とちょっと心が痛む。YUIMETAL(ユイメタル)が2018年の秋に抜けて、去年から新体制になったのですが、どうやらレギュラーは二人で行うみたい。

負担は掛からないみたいなので(三人目はどうやらサブが回すようだ)、それはそれでいいのですが、YUIMETALの今後も気になる。元ももクロの緑の子みたいな感じかな? 青の子はもう結婚までしちゃったので安心だけど。

なんか尻切れトンボになったけど、今回はここまで! 続きは…多分ないです。


【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
http://yowkow-yoshimi.tumblr.com