昨年の10月に買って、35センチ大の葉っぱが3枚だけついていたうちのモンステラ。暖かくなったら葉も増えるかなと思っていたけれど、モンステラの成長は私の知らないところで着々と進んでいた。
・届いた頃のモンステラ
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水をやるタイミングはインジケーターが知らせてくれるけれど、さすがにこれだけ大きい葉だと蒸散や乾燥も激しいので、水を葉に直接スプレーでふきかけても良いらしい。部屋の温度は冷え性の私向きに暖かめなので、観葉植物には合っているみたいだ。
モンステラはサトイモ科の植物で、土から出ている部分がボコボコとしている。そこから枝のように垂れ下がっているのは気根(きこん)というもので、本来生えているジャングルのような場所では、そばにある大きな木などにからんで安定させるためにあるようだ。鉢植えの場合は、そのまま放置しておいても良いみたいで、独特のワイルドな雰囲気はこの部分のおかげでもある。
・届いた頃のモンステラ
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水をやるタイミングはインジケーターが知らせてくれるけれど、さすがにこれだけ大きい葉だと蒸散や乾燥も激しいので、水を葉に直接スプレーでふきかけても良いらしい。部屋の温度は冷え性の私向きに暖かめなので、観葉植物には合っているみたいだ。
モンステラはサトイモ科の植物で、土から出ている部分がボコボコとしている。そこから枝のように垂れ下がっているのは気根(きこん)というもので、本来生えているジャングルのような場所では、そばにある大きな木などにからんで安定させるためにあるようだ。鉢植えの場合は、そのまま放置しておいても良いみたいで、独特のワイルドな雰囲気はこの部分のおかげでもある。
ある時、一番上の葉が出ている茎の根元に新しい気根が出始めているのに気づいた。このモンステラが来てからの、はじめての大きな変化だったのでうれしくて写真を撮った。水をやってからだいぶ時間も経つのに、インジケーターの色に変化はない。鉢に残る水とわずかな肥料だけを栄養に、新しい気根はグングンのびて私たちを驚かせた。
・気根の成長
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別の日にふと鉢の向きを変えようとしていると、今度は新しい茎らしいものが上に生えているのをみつけた。しかもただの茎ではなくて、茎の先に巻き込まれた葉のようなものが堂々と頭のようについている。葉そのものがもう既に大きい。はじめて新葉の存在に気づいたにしては、大きすぎるその姿にびっくりした。正直「なんだこれ!」と。一番上の葉の茎の中から出てくる感じで、先が細くとがっていて緑色もフレッシュ。支え棒やワイヤーなどにまぎれて気が付かなかったのだ。
・新しい葉
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まるでエイリアンの卵をみつけてしまった時のような、なんだか底知れぬ生命力に恐る恐る観察する。私は、モンステラの葉はもっと小さいハート型の葉が出てきて、光を受けながら大きく育つと思っていた。どうもそれは小さい鉢サイズ用の種類の違うモンステラの場合で、うちの「モンステラ・デリシオーサ」は大型なので成長が豪快みたい。葉のサイズが大きいのに、巻きの太さは細いので、ちゃんと中で葉として成長できているのだろうかと不思議でならない。
巻いた葉の長さは既に20センチはある。これはきっと、蝶がサナギの中で立派な羽根を作るようなものらしい。私たちが気根の成長に気をとられていた時に、新しい葉も作っていたなんてすごい生命力。
こんな折り畳み傘のような葉が、どんな風に開くのか楽しみになってくる。モンステラは下から順に葉がつくので、一番上の葉は一番若いお兄ちゃんの葉ということになる。きっと新葉はこの高さを超えてくるだろう。待つまでもなく、あっという間に一番高いところに葉が出るくらいになった。自然の環境なら風が吹いたりして、重なりに変化があるだろうけれど、リビングは無風で上の葉につっかえていたので、私が葉を上にひっぱり出してやることにした。
・とうとう一番上に顔を出した新葉
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最初にみつけてから、ここまで数週間しか経っていない。こうなると葉そのものを成長させても問題ないらしく、葉が開き始めた。蝶のように数時間ではなく、何日もかけてだんだんと巻きが広がっていくのがかわいい。
・巻きがほどけてきた新葉
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年が明けてすっかり葉も安定して緑色が濃くなり、やわらかかった質感も少しはハリがでてきた。縦の長さが30センチ以上はある。それにしてもこれだけの大きさの葉がちょっと前にはなかったとは信じられない。
・すっかり広がった新葉
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まだまだ他のお兄ちゃんの葉のような威厳はないけれど、きっとすぐに立派になる。この新葉にももう既に気根が出てきたので、次の新葉が出てくる時は見逃さないようにしなければ。茎に巻き込まれるようにして抱かれている、葉の元となるものがあるのでまだまだ増えるだろう。
元々は中南米原産で鹿児島育ちのモンステラが、東京の我が家のリビングで着々と育つのはなんとも不思議。以前見た、もし人間が都会からいなくなったら町がどうなるかというTVでは、植物がはびこってあっという間に建造物を破壊して埋め尽くしていた。雨さえ降ればほぼ大丈夫だというのは何とも強い。
植物の適応力は生命の基本だけれど、その美しさが人に求められる力になっているからここにある。やはり美は生命の武器だ。今うちのリビングで一番生命力があるのはこのモンステラかもしれない。人間の方がシオシオしている。春夏のモンステラのオンシーズンは、もっと元気なのだろうか。負けないようにせねば。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
iPhoneの表面が鏡としても使えるミラーシールを貼った。使う時は光るのでアプリも見えるはずだけれど、どうも映り込みが激しくて、いつも自分の顔が表面にうっすらと見える。映り込みにくいミラーシールはないものかと矛盾に苦しむ。
・装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/
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