先週、あるイベントの日程を間違えていたのに当日気づいて、突然の空き時間ができてしまった。ポカである。すごくお天気の良い日ということもあり、以前から行きたかった合羽橋に夫婦で出かけた。
午前中からまずは浅草の雷門へ。早い時間だと雷門の提灯に日が射しているということもあり、門の前は写真を撮る団体でごった返していた。人に邪魔にならないように門の中を抜けて仲見世へ。来る予定がなかったのでなかなか気分が切り替わらなかったけれど、揚げ饅頭やお煎餅を売る様子を見ながらだんだんと観光モードになっていく。
< > 雷門
午前中からまずは浅草の雷門へ。早い時間だと雷門の提灯に日が射しているということもあり、門の前は写真を撮る団体でごった返していた。人に邪魔にならないように門の中を抜けて仲見世へ。来る予定がなかったのでなかなか気分が切り替わらなかったけれど、揚げ饅頭やお煎餅を売る様子を見ながらだんだんと観光モードになっていく。
< > 雷門
●ラッキーとアンラッキー
ふと思い出して、人気の焼きたてメロンパンの店へ行って見るとまだたっぷりとあった。前に来た時は売り切れの文字にがっかりしたっけ。持ち帰り用に冷めたものを買ったけれど、せっかくなら焼きたてを食べれば良かったと思ったり。まだ頭が戦闘態勢に入っていなかったので判断を誤る。
観光地ってどこの場所にも楽しい思い出と共にやり残したことや、食べ損ねたものがある。それらの取りこぼしたことをずっと覚えてられるほどの執念もないけれど、予定もなかったのに私がメロンパンの店へ直行したのがだんなさんはちょっと驚きだったみたい。うちのだんなさんには、食べたいものの在処を調べたり覚えておいたりという欲がない。
浅草寺の本堂へ着くと、振り仰いでそこにあるべきものが見えない。お堂のある所に、ビルの工事現場みたいにバーンと布が張られているのだ。「平成本堂大営繕 ご寄進のお願い」という看板が。屋根の吹き替えと外壁塗装などをしているらしい。本当にすっぽりと四角く覆ってしまっているので、本堂の屋根のシルエットも何もかも見えないので、外国から来た人は残念だったろうなと思う。
お参りを済ませてふと、おみくじでも引いてみようかという気になる。おみくじは「凶」さえ出なければ読むのは楽しいし、まだ今日は時間が早いこともあって、「凶」が出たら結びつける木製の棚のところにはひとつも白い紙がなかった。「凶」ってそうそう出るもんじゃないだろうしね。だんなさんがおみくじを引き、番号札の数字の引き出しを開けた。「凶」という字が目に入る。「えぇ〜、もしや本日最初の凶の人?」笑うしかなかったけれど、自分のおみくじを引くと「半吉」。すごく微妙だ。
まぁ、私は予定を間違うし、だんなさんは無理矢理連れて来られて、引きたくもないおみくじ引かされて「凶」なのはかわいそうだけれど当たっているのかも。凶のおみくじは、棚の日陰のところにこっそり結んで帰るとする。
帰る道すがらの仲見世は、行きよりもずっと歩いている人の平均年齢が低く見えた。若い人も浅草が好きなんだな。威勢の良い人力車の勧誘をなんとか振り切りながら合羽橋方面へと向かう。人力車の数が多すぎて飽和状態だと思う。
●あこがれの合羽橋道具街
合羽橋へは歩いて行った。方向音痴なので道は覚えていないけれど、いわゆる食器の売っている合羽橋道具街に着く。小さいすり鉢とすりこぎにレンゲなどを買いたいと思う。ひとつひとつの食器の店をのぞくと、さすがに種類とサイズの品揃えはすごい。全体量が多いので、逆に自分の欲しいものを見つけ出すのが大変というのもわかった。
食品サンプルのお店は、合羽橋の華と言えるのかもしれない。ミニチュアサイズもかわいいけれど、本物のレストランの店先にあるような実物大のサンプルは迫力がある。サトウサンプルさんはネットで通販もしている。
・サトウサンプル
< http://satosample.web.fc2.com/sato-net/index.html
>
何かおみやげを買いたくて探したけれど、ミニサイズのお寿司1コやケーキ1コというのはなんだかさみしい。やはりいろいろな物がずらっと並んでこそサンプルなのかもしれない。
ネット販売だったら寿司部門の「ちらし丼上:6,800円」や甘味喫茶部門の「プリンアラモード:6,500円」が1コで満足級の華やさでおすすめ。私はお店で「携帯ストラップ天ぷら:1,100円」を買った。いくらのお寿司と迷ったけれど、えびの天ぷらがリアルでサンプルらしい感じが良かった。
目的のすり鉢等も買えたので、さっさと浅草へ戻り昼食とする。前から食べたかった「天健」のかき揚げ丼。すごい塊のかき揚げがのっている。えびといかと三つ葉がおいしい。数種類の天ぷらがのる天丼と違って、ずっと同じ味のかき揚げで飽きてしまうかと思ったら、不思議にするすると食べ進めた。自分で作るならたまねぎやにんじんを必ず入れてしまうかき揚げだけれど、魚介類のプリプリ感を生かすなら、ここのように野菜を少なくするのもいいなと思う。
●本気で焼いてる手焼き煎餅
甘味のおみやげを買う。「満願堂」の芋きんに、「アンヂェラス」のアンヂェラスというロールケーキ。裏の通りで偶然みつけた「入山せんべい」は、手焼きのしっかりしたお煎餅。職人さんが数人座って並んで、お煎餅を手焼きしている姿を見たら素通りはできない。一人だけが演出風に焼いているお煎餅屋さんではなく、ここでは煎餅をばんばん生産している感じなのだ。全部の煎餅が本当に手で一枚一枚焼かれている。
しょうゆ煎餅一種類しかなく10枚1,200円だけれど、厚みがあってちょっと覚悟が必要なくらい噛みごたえのあるしょうゆ味。シンプルだけれど本格派で、本当に気に入ってしまった。
前のお客が「おこげ」と伝えて買っていたのでマネをして買ったら、白い袋の中にこげ色の濃いものや割れた「こわれ」が入ったお徳用だった。タイミングが合えば買えるので、次回買う時も聞いてみるつもり。
・入山せんべい
< http://www.tctv.ne.jp/miyakyo/tenpo/iriyama/index.html
>
私が浅草に感じている「いつもお祭り」な感じは変わらずとても楽めた。昔の浅草を知らないのに、懐かしいし温かい。きっと、日本人が日本に残っていて欲しいと思うものだけが残っているからだと思う。残したいなら常連になるか、良さを広めるしか応援する方法はないのかもしれない。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
グラチャンバレーの男子の試合は見応えがあって久々におもしろかった。バレーボールはテンポがあって点の動きも早いのがいい。オリンピックで何度もくじけたけれど強くなって嬉しい。