こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。今回のテーマは『天体観測』です。「えっ、もじもじトークは文字にまつわるコーナーじゃないの?」というツッコミもあるかもしれませんね〜。
「もじもじ」はそういう意味もありますが、ボク、「もじもじ」な性格だったんです…。
「それはありえないでしょ!」と言われますが、幼稚園の頃は引っ込み思案だったんです。それと、川合さんの「まにまにころころ」みたいなゆるいタイトルにしたかったという理由もあります…(笑)
ということで、文字以外のネタもやります〜☆ 天体、オーディオ、家電、インターネットとかの話題が好きです。
「もじもじ」はそういう意味もありますが、ボク、「もじもじ」な性格だったんです…。
「それはありえないでしょ!」と言われますが、幼稚園の頃は引っ込み思案だったんです。それと、川合さんの「まにまにころころ」みたいなゆるいタイトルにしたかったという理由もあります…(笑)
ということで、文字以外のネタもやります〜☆ 天体、オーディオ、家電、インターネットとかの話題が好きです。
●みなさん、皆既月食、観ましたか?
じゃ〜ん、昨日の皆既月食の写真です! 白い月が赤い月になったよ☆
< http://goo.gl/r8JS5Q
>
タイミング良く、メルマガ配信日の前日2014年10月8日(水)に皆既月食がありました。機材は15cm反射望遠鏡(15年ぐらい前に製造された笠井製f750mmのニュートン式)にオリンパス製のコンデジ「XZ-2」をアダプターで接眼して撮影しました。望遠鏡がカメラの20倍バローレンズに早変わりしたと考えると分かりやすいかもです。
●天体少年だった頃
僕は1960年、群馬県桐生市生まれ。正確に言うと、群馬県新田郡笠懸村生まれなんですが、となりの家が桐生市という郡境に実家は立地しているので、面倒なので桐生市生まれって言ってます。
この笠懸村ですが、僕が小学生の頃、まだ人口が少ない田舎でして星空がきれいだったんです。今では人口が当時の10倍以上になり、ベッドタウン化してしまい、きれいな星空は期待できません…。現在の地名もみどり市笠懸町になりました。
星空がきれいということもあり、小学生の頃に我が家に天体望遠鏡がやってきました。アストロ社製口径10cm(焦点距離f1000mm)の、赤道儀付きピラースタンドの反射望遠鏡でした。
何が感動したかっていうと、
・お月様のクレーターがくっくり見えた
・土星の輪が見えた
・木星の縞縞が見えた
・木星の衛星が4つ見えた
・火星や金星や木星も見えた
・星雲や星団も見えるじゃん
です。
もう僕は宇宙飛行士を夢みちゃいました(笑)
あと、流星群のときは、庭にサマーベッドを敷いて、兄や友達と流れ星の数を数えたり、明るい流れ星は星図に記入したり、カメラ撮影もしました。1時間に100個ぐらい流れた流星群もありました!
空が暗いので、カメラを三脚固定してバルブ開放で数分露出しても、明りかぶりが少ないのです。その間に明るい流れ星がカメラの視野におさまった時には、そりゃ〜もう感激でした!
中学生になるとアサヒペンタックスのカメラが我が家にやってきました。1970年前後だったので、銀塩カメラが一般家庭にやっと流行り始めた頃ですね。ペンタックスのテレビCMが懐かしいですよね〜。
ついでに、白黒フィルムを自分で現像して紙焼きできる装置も買ってもらって暗室も作りました。
お金持ちというわけではありませんよ〜。農家のせがれなので、小中学生の頃からに農作業にかり出されました。休みの日や帰宅してから畑仕事を手伝っていたので、交換条件で望遠鏡やカメラを買ってもらったのです。
●誠報社バーゲンフェアとの出会い
生まれてから高校まで笠懸村(群馬県)に住んでましたが、大学生になると東京に出てきました。あれから35年、東京に住んでいます。
天体望遠鏡がない生活になりましたが、天文ガイドなどの専門誌をときどき読んだりしてました。あと、宇宙に関するドキュメンタリーが好きで、録画してよく観てましたね。
空の明るい東京暮らしでは、天体観測や天体写真はあきらめてました。あるとき、天体望遠鏡専門ショップの誠報社が主催のバーゲンフェアがあることを知って、水道橋の会場に足を運んでみました。
このバーゲン、整理券を求めて朝早くから並ぶという噂を聞いていたので、早起きして現地へ到着してみると…、おぉ〜、すでに30名ぐらい並んでました…。
整理券をもらって、開店までの2時間ドキドキしながら待ちました。周りは常連さんと天体マニアと思われる人達ばかり…、という感じです。僕は初めての参加で落ち着かないと思っていたので、WALKMANを聴きながら順番を待つことにしました。そうそう、僕はカセットテープ好きで、今でもメインの音楽プレーヤーはカセットウォークマンなのです(笑)
バーゲンフェアの仕組みは、こんな感じでした。
・天体愛好家が機材整理のため販売したい、新中古や中古の天体望遠用や赤道儀などを値札を付けて展示
・整理券に書かれた番号の順番に展示コーナーに入場して、早い者勝ちで品物を購入する
・マーケットプレイスのとなりのエリアに、ビクセン、ミード、セレストロンなどの協賛メーカーが、新品や型落の赤道儀やアイピース、各種備品を特価で販売
てなわけで、僕は整理券で「笠井BLANCA-80AP(口径8cm屈折望遠鏡)」をGETして、ビクセンのバーゲン会場で「GP2赤道儀と三脚」と「自動追尾モーターとコントローラ」をすごーく安価に手に入れました!
新品で揃えるとかなりの金額になりますが、定価の1/3以下ぐらいで天体撮影可能な基本セットが完成したのでありました〜!!
誠報社は、最近、スターショップに店名が変わりました。今はバーゲンはやってないかもしれませんが、オークション形式のマーケットプレースはやっているようです。
●天体望遠鏡のあるある話
「アイソン彗星現る!」とかのシーズンになると「高倍率(200倍)天体望遠鏡2万円」といったチラシを、ホームセンターとかで見ますよね…。それに手を出してはいけません。そもそも、彗星観察には高倍率の望遠鏡は必要ないのです。
彗星を観察するには、倍率7倍、10倍の双眼鏡を三脚に固定して観るのがおすすめです。でも1等星以上の明るさにならないと、双眼鏡で見つけるのも難しいかもです。最近、明るくなるよ〜と期待された彗星が、ことごとく明るくならなかったのは残念でした。
もちろん、天体観測の中級者以上なら、まだ彗星が太陽に近づいていない暗い時に、口径が15cm以上の大型望遠鏡で倍率200倍とかで観測するケースはあります。
ちなみに、100倍以上の高倍率で惑星や星雲・星団などを観測する場合、自動追尾装置がないと楽しさが半減します。なぜなら、地球は自転しているので、星空は刻々と動いているのです。
10〜20倍などの低倍率だと視野角があるので、望遠鏡を覗いていても、しばらくは視野の中にいます。だけど倍率を200倍とかにすると数秒で視野から消えてしまいます。
なので、自動追尾する機能がない望遠鏡で土星の輪が見えて感動したので、「お前も土星の輪を観てごらん」と言って子供に交代しても、「あれ〜、お父さん、何も観えないよ〜」ということになる可能性は高いです。
僕は、赤道儀と一軸モーターで星を追っかけた状態で天体撮影するのが好きです。赤道儀とは、地球の地軸(南極と北極を結んだ線)に望遠鏡の回転軸を合わせて(北極星の方向)、セッティングすれば、星の動きに合わせて、手動でギアを操作したり、モーターで自動追尾することができる機器のことです。
最近では、コンピュータ制御の自動導入装置付き望遠鏡というのもあります。日付と位置情報を設定したあとに、コントローラの液晶画面から「土星」を選択すると、自動的に土星をとらえてくれたりします。ビクセン、セレストロン、ミードという主要望遠鏡メーカーが用意しています。
でも、自動導入は便利な一方、高価です。また、僕のようにベランダ観測メインの人にとっては、この仕組みの望遠鏡はセッティングが難しい場合があります。ベランダだと、特定の方向の60度ぐらいの高さまでしか視界が開けていませんので…。
以前、セレストロン「NexStar 4GT」という入門用の自動導入装置付き望遠鏡を買ったことあるんですが、この望遠鏡は基準星(例:ベガ、スピカ)を複数個、視野に入れないとセッティングができないタイプでした。なので、うちのベランダでは基準星を複数とらえられず、使いこなせませんでした。
僕は、「空の明るい東京のマンションベランダで、お手軽に安価に天体写真を撮りたい!」が購入目的でした。天体写真を撮るには、やはり自動追尾があったほうが便利です。
だけど、天井が開けていないベランダなので、手動操作ができて、かつモーターで星を自動追尾できる赤道儀を選択したのでした。望遠鏡機材はバーゲンかオークションで、程度の良い中古品をときどき入手するようにしています。
ベランダ観測用に最初に買った望遠鏡は、8cm屈折型望遠鏡だったのですが、天体撮影するには低い姿勢でけっこう窮屈でした。数年前に、笠井製の15cm(焦点距離f750mm)のニュートン式反射望遠鏡をオークションで1万円で購入しました。現在では、それがメイン機材になってます。
撮影機材は一眼レフでなく、コンデジのオリンパス「XZ-2」です。この構成だとセッティングが10分で済むので、お手軽にベランダ天文台が完成するのです。
天体に興味がある方にアドバイスです。
お月様のクレータが観測できればそれでよしと割り切るなら、ホームセンターの1〜2万円の望遠鏡でいいかもしれませんが、期待してはいけません。天体観測はお月様が限界かもです。でも、それだけ楽しいですが…。
月や彗星(目で見える明るい彗星)、明るい星雲星団(スバル星団)の観測なら双眼鏡がいいかもしれません。星空がきれいなペンションなどに宿泊する際にも、三脚と双眼鏡でそれなりに楽しめます。
土星の輪や木星の縞縞をちゃんと観察したい、天体写真を撮りたい、という方には、赤道儀付きか自動導入装置付きの望遠鏡がおすすめです。
目的に合わせた機材選択が大事ですね〜。望遠鏡の専門ショップか、カメラ量販店の天体コーナーで、天体に詳しい店員さんにアドバイスもらうのがいいでしょう。
僕の場合、バーゲンとオークションで望遠鏡を4本入手しました。嫁から「なんで望遠鏡が何台もあるの?」と何度かツッコミが入りました(笑)TPOに合わせて使う望遠鏡が違うんです。(言い訳?)
「だって、バッグや洋服もTOPにあわせて何個も持っているでしょう!」と真面目な顔して説明したら、なんとなく納得してもらえました(笑) 自分のおこづかいの範囲で、少しずつ、こつこつ、パーツを増やしていくのは楽しいですね。
そして、なんと言っても『宇宙って楽しい』『宇宙って不思議』ということです。皆既月食以外の天体写真もこちらに掲載しました、。是非、ご覧ください☆
< http://goo.gl/4L9JHR
>
【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
< http://fontplus.jp/
>
1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。
その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。
小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。
じゃ〜ん、昨日の皆既月食の写真です! 白い月が赤い月になったよ☆
< http://goo.gl/r8JS5Q
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タイミング良く、メルマガ配信日の前日2014年10月8日(水)に皆既月食がありました。機材は15cm反射望遠鏡(15年ぐらい前に製造された笠井製f750mmのニュートン式)にオリンパス製のコンデジ「XZ-2」をアダプターで接眼して撮影しました。望遠鏡がカメラの20倍バローレンズに早変わりしたと考えると分かりやすいかもです。
●天体少年だった頃
僕は1960年、群馬県桐生市生まれ。正確に言うと、群馬県新田郡笠懸村生まれなんですが、となりの家が桐生市という郡境に実家は立地しているので、面倒なので桐生市生まれって言ってます。
この笠懸村ですが、僕が小学生の頃、まだ人口が少ない田舎でして星空がきれいだったんです。今では人口が当時の10倍以上になり、ベッドタウン化してしまい、きれいな星空は期待できません…。現在の地名もみどり市笠懸町になりました。
星空がきれいということもあり、小学生の頃に我が家に天体望遠鏡がやってきました。アストロ社製口径10cm(焦点距離f1000mm)の、赤道儀付きピラースタンドの反射望遠鏡でした。
何が感動したかっていうと、
・お月様のクレーターがくっくり見えた
・土星の輪が見えた
・木星の縞縞が見えた
・木星の衛星が4つ見えた
・火星や金星や木星も見えた
・星雲や星団も見えるじゃん
です。
もう僕は宇宙飛行士を夢みちゃいました(笑)
あと、流星群のときは、庭にサマーベッドを敷いて、兄や友達と流れ星の数を数えたり、明るい流れ星は星図に記入したり、カメラ撮影もしました。1時間に100個ぐらい流れた流星群もありました!
空が暗いので、カメラを三脚固定してバルブ開放で数分露出しても、明りかぶりが少ないのです。その間に明るい流れ星がカメラの視野におさまった時には、そりゃ〜もう感激でした!
中学生になるとアサヒペンタックスのカメラが我が家にやってきました。1970年前後だったので、銀塩カメラが一般家庭にやっと流行り始めた頃ですね。ペンタックスのテレビCMが懐かしいですよね〜。
ついでに、白黒フィルムを自分で現像して紙焼きできる装置も買ってもらって暗室も作りました。
お金持ちというわけではありませんよ〜。農家のせがれなので、小中学生の頃からに農作業にかり出されました。休みの日や帰宅してから畑仕事を手伝っていたので、交換条件で望遠鏡やカメラを買ってもらったのです。
●誠報社バーゲンフェアとの出会い
生まれてから高校まで笠懸村(群馬県)に住んでましたが、大学生になると東京に出てきました。あれから35年、東京に住んでいます。
天体望遠鏡がない生活になりましたが、天文ガイドなどの専門誌をときどき読んだりしてました。あと、宇宙に関するドキュメンタリーが好きで、録画してよく観てましたね。
空の明るい東京暮らしでは、天体観測や天体写真はあきらめてました。あるとき、天体望遠鏡専門ショップの誠報社が主催のバーゲンフェアがあることを知って、水道橋の会場に足を運んでみました。
このバーゲン、整理券を求めて朝早くから並ぶという噂を聞いていたので、早起きして現地へ到着してみると…、おぉ〜、すでに30名ぐらい並んでました…。
整理券をもらって、開店までの2時間ドキドキしながら待ちました。周りは常連さんと天体マニアと思われる人達ばかり…、という感じです。僕は初めての参加で落ち着かないと思っていたので、WALKMANを聴きながら順番を待つことにしました。そうそう、僕はカセットテープ好きで、今でもメインの音楽プレーヤーはカセットウォークマンなのです(笑)
バーゲンフェアの仕組みは、こんな感じでした。
・天体愛好家が機材整理のため販売したい、新中古や中古の天体望遠用や赤道儀などを値札を付けて展示
・整理券に書かれた番号の順番に展示コーナーに入場して、早い者勝ちで品物を購入する
・マーケットプレイスのとなりのエリアに、ビクセン、ミード、セレストロンなどの協賛メーカーが、新品や型落の赤道儀やアイピース、各種備品を特価で販売
てなわけで、僕は整理券で「笠井BLANCA-80AP(口径8cm屈折望遠鏡)」をGETして、ビクセンのバーゲン会場で「GP2赤道儀と三脚」と「自動追尾モーターとコントローラ」をすごーく安価に手に入れました!
新品で揃えるとかなりの金額になりますが、定価の1/3以下ぐらいで天体撮影可能な基本セットが完成したのでありました〜!!
誠報社は、最近、スターショップに店名が変わりました。今はバーゲンはやってないかもしれませんが、オークション形式のマーケットプレースはやっているようです。
●天体望遠鏡のあるある話
「アイソン彗星現る!」とかのシーズンになると「高倍率(200倍)天体望遠鏡2万円」といったチラシを、ホームセンターとかで見ますよね…。それに手を出してはいけません。そもそも、彗星観察には高倍率の望遠鏡は必要ないのです。
彗星を観察するには、倍率7倍、10倍の双眼鏡を三脚に固定して観るのがおすすめです。でも1等星以上の明るさにならないと、双眼鏡で見つけるのも難しいかもです。最近、明るくなるよ〜と期待された彗星が、ことごとく明るくならなかったのは残念でした。
もちろん、天体観測の中級者以上なら、まだ彗星が太陽に近づいていない暗い時に、口径が15cm以上の大型望遠鏡で倍率200倍とかで観測するケースはあります。
ちなみに、100倍以上の高倍率で惑星や星雲・星団などを観測する場合、自動追尾装置がないと楽しさが半減します。なぜなら、地球は自転しているので、星空は刻々と動いているのです。
10〜20倍などの低倍率だと視野角があるので、望遠鏡を覗いていても、しばらくは視野の中にいます。だけど倍率を200倍とかにすると数秒で視野から消えてしまいます。
なので、自動追尾する機能がない望遠鏡で土星の輪が見えて感動したので、「お前も土星の輪を観てごらん」と言って子供に交代しても、「あれ〜、お父さん、何も観えないよ〜」ということになる可能性は高いです。
僕は、赤道儀と一軸モーターで星を追っかけた状態で天体撮影するのが好きです。赤道儀とは、地球の地軸(南極と北極を結んだ線)に望遠鏡の回転軸を合わせて(北極星の方向)、セッティングすれば、星の動きに合わせて、手動でギアを操作したり、モーターで自動追尾することができる機器のことです。
最近では、コンピュータ制御の自動導入装置付き望遠鏡というのもあります。日付と位置情報を設定したあとに、コントローラの液晶画面から「土星」を選択すると、自動的に土星をとらえてくれたりします。ビクセン、セレストロン、ミードという主要望遠鏡メーカーが用意しています。
でも、自動導入は便利な一方、高価です。また、僕のようにベランダ観測メインの人にとっては、この仕組みの望遠鏡はセッティングが難しい場合があります。ベランダだと、特定の方向の60度ぐらいの高さまでしか視界が開けていませんので…。
以前、セレストロン「NexStar 4GT」という入門用の自動導入装置付き望遠鏡を買ったことあるんですが、この望遠鏡は基準星(例:ベガ、スピカ)を複数個、視野に入れないとセッティングができないタイプでした。なので、うちのベランダでは基準星を複数とらえられず、使いこなせませんでした。
僕は、「空の明るい東京のマンションベランダで、お手軽に安価に天体写真を撮りたい!」が購入目的でした。天体写真を撮るには、やはり自動追尾があったほうが便利です。
だけど、天井が開けていないベランダなので、手動操作ができて、かつモーターで星を自動追尾できる赤道儀を選択したのでした。望遠鏡機材はバーゲンかオークションで、程度の良い中古品をときどき入手するようにしています。
ベランダ観測用に最初に買った望遠鏡は、8cm屈折型望遠鏡だったのですが、天体撮影するには低い姿勢でけっこう窮屈でした。数年前に、笠井製の15cm(焦点距離f750mm)のニュートン式反射望遠鏡をオークションで1万円で購入しました。現在では、それがメイン機材になってます。
撮影機材は一眼レフでなく、コンデジのオリンパス「XZ-2」です。この構成だとセッティングが10分で済むので、お手軽にベランダ天文台が完成するのです。
天体に興味がある方にアドバイスです。
お月様のクレータが観測できればそれでよしと割り切るなら、ホームセンターの1〜2万円の望遠鏡でいいかもしれませんが、期待してはいけません。天体観測はお月様が限界かもです。でも、それだけ楽しいですが…。
月や彗星(目で見える明るい彗星)、明るい星雲星団(スバル星団)の観測なら双眼鏡がいいかもしれません。星空がきれいなペンションなどに宿泊する際にも、三脚と双眼鏡でそれなりに楽しめます。
土星の輪や木星の縞縞をちゃんと観察したい、天体写真を撮りたい、という方には、赤道儀付きか自動導入装置付きの望遠鏡がおすすめです。
目的に合わせた機材選択が大事ですね〜。望遠鏡の専門ショップか、カメラ量販店の天体コーナーで、天体に詳しい店員さんにアドバイスもらうのがいいでしょう。
僕の場合、バーゲンとオークションで望遠鏡を4本入手しました。嫁から「なんで望遠鏡が何台もあるの?」と何度かツッコミが入りました(笑)TPOに合わせて使う望遠鏡が違うんです。(言い訳?)
「だって、バッグや洋服もTOPにあわせて何個も持っているでしょう!」と真面目な顔して説明したら、なんとなく納得してもらえました(笑) 自分のおこづかいの範囲で、少しずつ、こつこつ、パーツを増やしていくのは楽しいですね。
そして、なんと言っても『宇宙って楽しい』『宇宙って不思議』ということです。皆既月食以外の天体写真もこちらに掲載しました、。是非、ご覧ください☆
< http://goo.gl/4L9JHR
>
【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
< http://fontplus.jp/
>
1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。
その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。
小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。