前回のテーマは「カセットテープが好き!」でしたので、今回はその流れで「FMエアチェックに夢中だった頃」をお送りします!
みなさん、FM情報誌が何種類も発売されていたのを知ってますか?
創刊が早い順に4大FM情報紙を書き並べてみました。※Wikipediaより引用
1. FM Fan - 共同通信社(1966年創刊〜2001年12月10日号にて休刊)
2. 週刊FM - 音楽之友社(1971年創刊〜1991年3月休刊)
3. FMレコパル - 小学館(1974年創刊〜1995年休刊)
4. FM STATION - ダイヤモンド社(1981年7月創刊〜1998年3月休刊)
●FM情報紙は150万部売れてた
本棚の中から「FM STATION」1988年10月3日号が出てきました! じゃーん、これです。
< http://goo.gl/eL0pWT
>
なんと、ピーク時の発行部数は4紙合計で150万部ぐらいだったようです。「FM STATION」(隔週発行)の発行部数のピーク時は50万部と言われています。
高校生の頃は「FM Fan」を読んでました。ビルボードのヒットチャートが掲載されていたのも楽しみでした。当時、ヒットチャートがどうなっていたかを知るには、ラジオ番組か雑誌からでないと情報が入手できなかったですからね。
そうそう、僕がよく聴いていたのは「DIATONEポップスベストテン」でした(1990年代になるとスポンサーが変更になって「COSMOポップスベストテン」になりました)。ジングルが「ダ〜イヤト〜ン、ポップスベ〜ステン」ってやつです。
話はFM情報紙に戻りますね。1980年代になると、「FM STATION」が創刊されました。創刊号からかかさず購入してました。ある時まで、創刊号から10年間分ぐらい残してありましたが、引越しの時に全て捨ててしましました。でも一冊だけ本棚に残ってました!
でも、なんで、FM情報紙がそんなに人気あったんでしょうか?
FM情報紙が流行っていたのは1970年代から1990年代です。もちろんインターネットは普及していません...(笑)。iTunesもありません。なので、音楽を聴くにはレコード(LP/EP)を買うしかなかったのです。
でもお小遣いで買えるレコードは月に一枚がいいところですよね。その後、レコードレンタル屋さんの登場、音楽CD媒体の登場、CDレンタル屋さんの時代がやってきて、手軽に音楽をゲットできるようになりました。
そこで、音楽好きな少年少女たちはラジオやテレビから流れてくる音楽をせっせっとエアーチェックして、カセットテープに録音するのが重要だったわけです〜。少年少女だけでなく、大人も夢中になってましたね...。
●エアチェック
「エアチェック」の意味をWikipediaで調べてみました。
エアチェック(英:Aircheck) は、テレビ・ラジオの放送番組を録画・録音して楽しむこと、またその録画・録音した媒体の意味で使われる言葉。かつて日本では、AM放送よりもFM放送の音質が良いことから、FMチェックと呼ばれる事も多かった。
でも、自分の好きなアーティストの音楽がいつ流れるかわかりませんよね〜。
FM専門誌が流行った理由は、いくつかあったと思うんです。
1. 番組表でエアチェックしたい番組が調べられる(これが一番の理由!!)
2. 好きなアーティスト情報が載ってる
3. コンサート情報が手に入る
4. アーティストのカセットインデックスが手に入る
5. オーディオ新製品情報が手に入る
6. オーディオの特価情報、通販広告も楽しい
7. 読者から寄せられるコメント欄も楽しい
8. ヒットチャートが掲載されてる
9. 広告を読むのも楽しい
こうやって列記してみると、インターネットコンテンツとソーシャルメディアが、紙の中で展開されていたんだな〜と思っちゃいますね。
●28年前の「FM STATION」
写真掲載した「FM STATION」ですが、28年前の雑誌です。思わず30分ぐらい読みふけってしまいました(笑) オーディオ広告のページに当時のアイドルの写真が載っていてドキドキしちゃいました...。
浅香唯、南野陽子、中森明菜、BON JOVI、...
そっか、FUJI FILMのカセットテープのAXIAのCMは浅香唯さんでした!
「FM STATION」は僕にとって生活の一部でした。カセットテープのインデックス(アーティストラベル)と鈴木英人やバックスバニーのカセットサイズのイラスト付録が最高でした。
〈http://goo.gl/eL0pWT〉
こうやって並べてみると素敵でしょ! 自己満足☆ このカセットテープたちは30〜40年前にエアーチックものです。
アーティストラベルですが、自分のお気に入りのアーティストシールは何枚も必要なので、集めるのが大変でした。あと、メジャーじゃないアーティストはなかなか登場しないので、文字列を組み合わせて切り貼り作成したりしました...。
そういえば、当時、兄の部屋にはオープンリールがありました。
まずはオープンリールに番組ごとまるまる録音して、あとからカセットデッキに編集するんです。当時の音楽番組は、DJトークや曲名紹介と音楽の部分がかぶらないように気を遣っているのも多かったですね。
とはいえ、タビングする時に、DJの声が入らないようにするのも大切な作業でした。手間掛かるけど楽しかったですね〜
音楽って心を豊かにしてくれますよね。音楽って楽しい!
次回は、文字の話をお送りする予定です。
【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
< http://fontplus.jp/
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1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。
その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。
小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。