カメラ搭載のドローンの問題が急にたくさん出て来た。以前、カメラ付きの小型ヘリコプターのことを記事にした時は、まだ「ドローン」という呼び名が一般的ではなかったと記憶している。
昨年頃は呼び名として「ドローン」「マルチコプター」のどっちが一般的なのかを夫と話したことがあるのだ。それが官邸に落とされた問題により、一気に「ドローン」という呼び名に定着した観がある。自然の中で撮影するにはこれほど素晴らしい道具はないと思うけれど、街中で使われる場合は様々な問題を起こしそうだ。
昔のように人が乗るヘリコプター撮影では、ものすごい轟音や風により下にいる動物は逃げてしまうし、海や川は波が起きてしまう。それが無人のドローンだと滑るようになめらかに進む夢のような映像が撮影できる。
しかし、体育館などの奥内で撮影しているところをテレビで見たら、運転音はまだまだ大きくて、動物や人に気づかれないようなレベルにはいっていない。それでも無人で低コストで、バッテリーも改善してきているなら活用の場は大きいだろう。
いくつか使用できそうな場面を考えてみる。
災害時の物資の輸送に使う場合。機体が小さいので重さのあるものは難しいけれど、高さがある場所や入り組んだ場所でも入っていけるので電話などの連絡機器や薬なら運べそうだ。
生存者の確認に使う場合。いろいろなセンサーを搭載したドローンが、温度や動きを感知して状況を送れるようになれば、今の救助犬のような使い方ができそうだ。
ただ飛んで行って見るだけでなく、生存者が伝えたいことを側にまで行って音声で伝えられれば、大きなヘリコプターとは違う価値があるように思う。移動可能距離と時間が長くなれば有益な使い方ができそうだ。
防犯に使う場合。既にセコムでは、6月からドローンを使った警備システムを導入するという。工場などの敷地内での不審者を自動で追いかけて撮影するらしい。まるで未来のSF映画みたいだ。
小型偵察ロボットや小型攻撃ロボットがすぐにでも実現しそう。そのうち強盗や逃走者が出た時は、電信柱ごとに小型ドローンが待機していて、一斉に何機も飛び出して顔の撮影や、スパイダーネットの放射で捕まえることができるようになりそう。
コンビニのカラーボールは投げる人のスキルが必要だけれど、ドローンなら動く対象の頭の上からネットを発射することができそうだ。
例えば、夜中には警察のドローンがおまわりさんの代わりに巡回して、街の安全を守ることも可能かもしれない。チカンとかでキャーっと悲鳴が聞こえたらすぐに近くの電信柱に待機しているドローンが出動してタイホ。
あぁ、でもこの方法ではいろいろなえん罪も起こり得るかもしれない。そもそもそんな未来にまだ電信柱なのかも、発想が乏しくて申し訳ない。いや、それほど遠い未来じゃないと思えるから、電信柱なのかもしれないし。
このような安全を守るために考えた方法も、悪いことをしようとする人が使えば恐ろしい武器にもなる。無音のドローンが可能になれば、対象者に忍び寄ってなんでもできてしまいそうだ。
オレオレ詐欺のバリエーションの増え方のように、ドローン犯罪のバリエーションは出て来るたびにしばらくは人を困らせることが続くような気がする。
警察は悪い発想のプロに対し、ありったけのドローン犯罪の可能性を聞く機会をどんどん設けて欲しい。誰かが思いついた方法は、どこかの誰かもきっと思いついている。悪巧みが実現するまでには予算や意味づけなどの壁がある。
しかし今はネットでの他人の助けやあおりなどによって、実現可能になるまでのスピードがすごく早い。安価に高度な技術が手に入り、それを自慢できる場所がある今は、自由が多過ぎると思うのだ。
悪巧み、悪い発想も使いようによれば思わぬ成果を生むことがある。スパイ映画に出て来る悪事をはたらく小型で精密な機械のように、悪事は何かしらハイエンドな物を生んでいる。
ワクワクして見てしまうのも、きっと人はこういう物が好きなのだ。良いも悪いも紙一重? かもしれないけれど、道具は頭良く使うしかない。
とりあえず今の日本では、人を助けるかもしれないアイデアをつまんないことに使って捕まるのが、いかにもったいないことかを教える方がいい。
自分も損だけれど、安易な規制によって縛られれば人間も多大な損をする。良い方に働けば素晴らしい世界の仕組み。しっかり考えられたルールの中で、皆で大切に使おう。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
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クラッシュ・オブ・クランは、やっとタウンホールを7に上げた。まだまだ無料なのに楽しい。新しく手に入れられる兵士や防衛施設があるので、飽きずに遊べそうだ。今の目標は憧れのドラゴンを早く手に入れること。