こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。
今日は、宇宙のお話・第二回「太陽系」をお送りします。
日が暮れるのがだいぶ早くなりましたね。昼間の時間が一番長かった夏至が6月22日だったので、その日から少しづつ昼間の時間は短くなっていたのです。
僕は「昼間が一番長い日」は7月だと思い込んでましたが、6月なんですねー。6月は梅雨の季節なので、「昼間の一番長い日」は本格的に暑くなる7月だと思ってました。そう思っていたのは僕だけじゃないはずです……笑
そして昼間が一番短い冬至が12月22日なので、夏至から冬至に向けての中間折り返し地点が、今月23日の秋分の日なのです。
つまり秋分の日は、昼間の時間と夜の時間が同じになる日(正確には同じではなく昼間の時間のほうが少し長いらしい)なのです。
天文学の観点からも「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の四つは一年を通じて節目になる大事な出来事なのです。
一年をさらに細かく分けると「二十四節気」という節目があります。たとえば、天気予報士が「今日9月8日は暦の上では白露(はくろ)ですね。大気が冷えてきて露ができ始める季節となりました」と説明するしたりしますよね。その「白露」が二十四節気のひとつになります。
小寒(1月6日)
大寒(1月20日)
立春(2月4日)
雨水(2月19日)
啓蟄(3月6日)
春分(3月21日)
清明(4月5日)
穀雨(4月20日)
立夏(5月6日)
小満(5月21日)
芒種(6月6日)
夏至(6月22日)
小暑(7月7日)
大暑(7月23日)
立秋(8月8日)
処暑(8月23日)
白露(9月8日)
秋分(9月23日)
寒露(10月8日)
霜降(10月24日)
立冬(11月8日)
小雪(11月23日)
大雪(12月7日)
冬至(12月22日)
小寒(1月6日)
大寒(1月20日)
その年によって日がずれることもありますが、これら二十四の節目は、地球からみた太陽の見かけ上の通り道(黄道)において、太陽が春分点を通過する時点を起点して24分割したものになります。
このように年間を通じていろんな節目が刻まれていることで、太古の時代から人類が農業を営む上で、とても役立つ指標になっていたのではないでしょうか。
地軸が傾いている関係で、黄道の春分点を起点にした「春夏秋冬」があるわけで、日本は春夏秋冬の季節感を最も感じることのできる絶妙な緯度(北緯25〜45度)に位置しているのです。
現在は協定世界時(UTC)があり、世界共有の時刻や暦を共有できていますが、暦の歴史をひも解くと、暦の体系や分類は時代や地域によりまちまちです。
ちょっと調べてみたのですが、暦の歴史を理解するには数日掛かりそうです……。いつかまとめてみたいと思います。
先日話題になった閏秒(うるう秒)や、通常四年に一度やってくる閏年(うるう年)の調整を、もし実施しなかったら、何万年か経過してるうちに季節がずれてしまうことになりますね。う〜ん、暦って深い……。
季節や時刻の基準になるのは太陽ということなのですね。地球にとって太陽は、生みの親であり、生命の源なのです。おてんとうさまに感謝しないとね……。
●水金地火木土天海(冥)
小学生のころ、つまり45年ぐらい前になりますが、理科の授業で太陽系の惑星は「水金地火木土天海冥」と教わりました。
冥王星は2006年までは惑星とされていました。しかしながら、近年の研究や望遠鏡技術の発達により、冥王星に類似した天体がいくつも発見され、国際天文学連合の総会にて冥王星くんは「準惑星(dwarf planet)」と呼ばれるようになりました。
なので、現在、太陽系の惑星は? と聞かれたら「水金地火木土天海」ということになります。なんか寂しいですね……。
僕は、自称、ベランダ天体少年(天体おじさん!)なので「水金地火木土天海」の太陽系の惑星をいくつか撮影したので、ご披露します。じゃ〜ん!
< http://goo.gl/kYrmQP
>
空が明るい都内のきびしい環境の中、結構きれいに撮れたでしょ。でも、これを実現するために、下記をコツコツと中古やバーゲンで揃えました。
・笠井製15cm反射望遠鏡(F値が明るいf750mm、つまりF5.0)
・自動追尾ができるモータードライブ付き赤道儀(ビクセンGP2赤道儀)
・F値の明るいカメラ(オリンパスXZ-2、F1.8〜F2.5)
車に望遠鏡を積んで重装備で星の綺麗な山の中へ出かけて撮影したことは、実はまだ一度もないのですが、リビングから数メートルの横のベランダでお手軽に天体観測するのも悪くないです。
観測する数時間前に望遠鏡をベランダに出して(望遠鏡内の空気の温度を外気温度になじませるため)、観測のセッティングに10分、観測後の撤去に5分というお手軽なベランダ観測所なのです。
さて、すべての惑星を解説すると長くなるので、僕が好きな木星と土星を簡単に紹介します。
●木星
木星は太陽系の中で一番大きな惑星です。直径(赤道面)は約143,000kmなので、直径換算で地球の十倍以上になります。
木星の特徴は、赤道と平行して綺麗な縞々が確認でき、大赤斑という渦巻状の模様もあります。木星は岩石などで構成されているわけではなく、水素とヘリウムガスで構成されています。
そして、望遠鏡でも確認できる四つ衛星は、ガリレオ・ガリレイが発見したので「ガリレオ衛星」と呼ばれています。
そして、その中のエウロパと言われる衛星には、氷に覆われた海が確認されており、氷の下には水があると考えられ、生命の存在が期待されています。
先ほどの天体写真でも木星の縞々が確認できますよね。うまく撮影ができて、実は自分でもビックリしました……。
ウィキペディアで、太陽系惑星の大きさ比較のイラストが掲載されていたので紹介します。小学校の理科の復習だと思ってご覧ください。
< https://goo.gl/1JnHiZ
>
●土星
土星は太陽系で二番目に大きい惑星です。誰もが知ってる通り、綺麗な環(輪)が見えます。
土星の中心には岩石から成る核があるようですが、木星同様に水素とヘリウムガスが主成分で構成されている惑星と考えられます。
土星はなんといっても環(輪)が魅力ですよねー。先ほどのベランダ天体写真でもちゃんと輪が映ってたでしょ! 本当に東京の江東区のマンションのベランダから撮影した土星なんです。
土星までの距離は平均で13-16億kmですね。どのくらい遠い検討がつきません。地球一周が4万km換算で約36,000周の距離のようです。余計にわからなくなりました…(笑)
次回は更に範囲を広げて、銀河系のお話をお送りする予定です。
ほんと宇宙は不思議ですね。そして楽しいですね〜☆
【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
< http://fontplus.jp/
>
1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。
その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。
小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。