最近、学校で先生方が集まると、体のどこが痛いかという話になることが多い。大小はあるけれど、皆何かしらの不調を抱えている。
特に肩や肘などの関節の痛みは年齢的な要因も大きいので、痛み解決のための情報はありがたい。どのぐらいの年齢で始まって、どう治っていくのか、もしくは治らないのかについて、恐ろしいけれど聞きたいのだ。
四十肩や五十肩と言われるものも、ぴったり年齢に当てはまるわけではないけれど、なぜか一度は痛くなって年齢を実感させられる通過点のような気がする。
私は最近は右肘が痛くて、症状はテニスをした時に起こる「テニス肘」に近いみたいだ。ただ私の場合はテニスをしないので、これが「ゲーム肘」であるのは自分で気がついている(笑)。だって、ゲームをすると痛いから。
幸いパソコンをしている時や、家事をしている時にはさほど痛まない。
今やっているマリオカート8DXは、インターネット対戦の場合は他人と遊ぶので、平日は夕飯が終わった時間帯が一番参加者が多いようだ。同じぐらいのレートの人が集まるので、全体数が多いのがわかるのだ。
日本人の比率は高いけれど、世界中の人とつながるモードを選んでカーレースをする。
レートの数値は1000から始まって、レースの勝敗で加点や減点がされて変化していく。強さを示す数値ではないけれど、これで大体の経験値がわかる。同じレート帯の人が多い時間にレースをした方が、負け続けることが少なくて楽しいのだ。
コントローラーを手に持つ時に、肘を曲げて両手首で角度を保ったままボタンを押したりするのが良くないようだ。一定の角度に保つ動きは、短い時間だと気にならないけれど、長くなるとそこに繋がっている大きな筋肉に疲労が蓄積していく。
たいして激しく動かしたわけでもないのに、嫌な痛みが残って消えないことに後で気づく。若い頃と違って、自分の修復能力が追いつかなくて、中途半端な修復途中の筋肉をまた使うのだから治るわけがないのだ。
わかっているんだけど、世界各国のお友達とアイテムを投げ合うのが楽しくてやめられない(本来はカーレースのはずだけれど)。
●英語で「痛いの痛いの飛んでいけ」は?
肘が痛いなーと思いながら「痛いの痛いの飛んでいけ」の歌を思い出した。ちょっと気になって、その英訳を調べてみたら色々あった。
その中の「Pain pain go away.」があまりに日本語と似ているので、本当なのかちょっと疑った。言葉数といい、日本の歌のメロディそのままでもいけそうではないか。
ネットで調べてみると、このフレーズは医療機器メーカーのニプロのCM「世界のおまじない編」でも取り上げられていて本当みたいだ。
CMを見てみたらメロディは違っていた。痛みなんかどっかへ飛んで行けという発想はどこでも同じようで、各国に似たようなおまじないの言葉があるらしい。
傷が痛い子供にはお母さんの優しい言葉でそう言われれば、本当に痛みが和らぐのだと思う。人に言ってもらえるおまじないは、人からもらうお守りと同じようによく効くはずだ。
最近テレビ番組で、銭湯の朝風呂でお互いの背中を流し合うおじいちゃんたちを見て同じようなことを思った。人に背中を流してもらうのは、手の届かないところを洗う以上の効果があるだろう。
お風呂で人に背中流してやろうじゃないかと言われて、それを受け入れられる関係って、今見せられるとすごくいい感じに見えた。
家族以外に背中を流してもらえるのだ。高齢化社会だけれど、昔の銭湯のような関係があれば解決することは多いような気がする。
現代は個々の生活が細かく仕切られて、見えにくいので心配になってくる。ちょっとしたストレスも心の痛みも、飛んでいくような声の掛け合いができる場が必要なのだ。
私の行っているスポーツジムも昔とだいぶ客層が変わり、高齢者が多い。家のお風呂よりも大きな、ジムのお風呂に入りたい気持ちはよくわかる。
入浴中に具合が悪くなるなど、何かあっても人がいる安心感もあると思う。世間話も大切だろうし、来ているおばあちゃんたちは幸せそうに見える。
どこかの常連になっておくというのも、生活をうまく回す方法だと思う。少しづつ巡回ルートに組み込んで、新しいことも取り入れる。私は社交的な方ではないけれど、声を掛け合える関係を増やしていきたいと思う。
自分の肘の痛さは、シップを貼ってなんとかしのいでいる。新しい治療法で、思いっきり痛いけれどよく効くのがあるみたいだ。
長く続く痛みを取るために、急激に痛い思いを一回すればいいとしたら?どっちも嫌でなかなか答えが出ない。しばらくゲームをしなきゃいいという簡単な答えがあるけれど……。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
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マリオカート8DXで使っているキャラはネコピーチ。ネコの着ぐるみを着ているピンク色のピーチ姫で可愛いけれど、これからの季節には暑苦しいような気もする。