マリオカート8dxでは、やっと1位を取ることができるようになってきて嬉しい。部屋の相性と運というのも大きいかもしれない。コースが48とたくさんあるので、道を覚えるのが大変だ。
マリオカート8の時代からやっている人は、ドリフトや近道のショートカットを走るのが上手くて、勝てるわけがないと思ってしまう。
もともとマリオカート8のデラックス版なので経験者が多いのは当然だけれど、ここから始める人には色々と厳しいゲームだ。
しかしオートアクセルやハンドルアシスト、ジャイロのオンオフが自由なのはとても良い。Wiiのマリオカート時代の私は、ドリフトしてもパワーを解放する時にそのスピードを操れなくて、結局は壁に擦るようなことが多かったのだ。
今回はハンドルアシストのおかげで、ドリフトを決めてスピードを上げても、まったくコースアウトせずに走っていられる。私のようにヘタでも、スピード感を得られるような仕様があるのは画期的だと思う。年齢や経験を問わず、とりあえずは楽しめるはずだ。
●WRを目指す人たち
コースごとの速さを測るタイムアタックのモードでは、ハンドルアシストが使えなくなる制限がある。タイムアタック練習は走りの鍛錬になるので大事だ。世界一速い人の動画を見ると、上手い人はこんな過酷なことをしているのかと驚く。
タイムアタックを始めてやった時には、私はガードレールや壁にゴリゴリとぶつかってしまった。血が出る仕様なら血だらけになりそうだ(笑)。
それでも練習を積んでいると、タイムアタックの相手となるニンテンドーの見本の走りのタイムを抜くことができるようになってきた。まず、このニンテンドーの見本を抜く練習がとっても重要みたいだ。
決めた動きを決めた通りに実施すればいいだけのはずが、実際には上手くできない。集中力や指の疲れが影響するし、すべてにおいて技術がないと難しい。同じコースを三周回る場合は、一周目にコインを集めながら走ることを目指す。
最大でコインが十個ある状態だと、スピードが一割速くなるそうだ。二周目からは、結果的にその速くなったスピードでコーナーを曲がるので、一週目とは感覚がちょっと変わるはずだ。
そういった繊細なことをこなしながら、ミスなく走りきることでタイムが縮んでいくのだ。
WRの人からわずかに遅い人たちが二位以下に連なっているけれど、走りの上手さはほとんど変わらない。わずかにコーナーが膨らんだり、ターボが最速でなかったりするだけだ。
このほんの少しのために、何度も何度もトライしている人がいるのだ。別世界だけれど、その集中力の高さを尊敬する。
●味わい深い地味顔のMii
マリオカートではMiiという、自分の人間型キャラクター(アバター)をデザインして使う。男女の既存のMiiもあるけれど、せっかくなら変えると楽しい。
レースを行う部屋に集められた時に、皆がMiiの姿で出会うのだ。他のゲームのアバター作成と同じように、あらかじめ用意された幾つかの顔の輪郭や髪型から、自分で好きなものを決めて選べば良い。
目や口は形や大きさ、色や離れ具合など結構細かく設定できる。最初はありきたりなMiiが多かったけれど、最近は皆凝ってきて、ブルゾンちえみ風やどこかのタレントだと一目でわかるほど似ているMiiがいて面白い。
アメリカ人に見つけたのは、アイアンマン風に角刈りの髪型を赤くして目を四角くソックリにしたMiiだ。その出来栄えに感心する。
その中でも私がつい見てしまうのは、「こういう人いそう!」という味わいのある地味顔のMiiだ。特にイケメンでもないし、何かの有名キャラクターでもないのに、微妙な顔立ちが実にリアルなのだ。
自分本来の顔に似せようとした時に、パーツ選びと配置にセンスがあるのだと思う。似顔絵作家の人もこういうのは抜群に上手いだろうな。
電車の中で見た、ちょっと疲れたオジサン風とか、神経質そうな雰囲気が出てる人とか。眉と目の角度や間隔が、自然と調和している人の顔を見つけると、実際に存在する人から持ってきたバランスだとしか思えないのだ。
そういう人はきっと絵心がある。自分がどんな顔で、何をどうすればそれに近づくかに興味がある人なのだ。
私にとってはまったく知らない人なのに、似ているだろうなとわかるって実はすごいことではないか。「あなたのMii、すごいですね」って言ってあげたいけれど、そういうシステムはないので、レースで出会う時に一人で感心するしかない。
そういう私のMiiはどんなのかというと、実際よりも若め可愛めで作ってしまった。今は反省している(笑)。フレンド申請が結構来てしまって、今更オバサンのMiiに変えられないのだ(泣)。
まぁゲームの中でだけは楽しい方がいいってことで、このままいく。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
「アメリカン・アイドル」が復活するというニュースを見つけて喜んでいたけれど、検索するほどに本当かどうか疑わしかった。まばらな海外情報から一番新しいものを探すのが大変なのだ。審査員にケイティ・ペリーが決まったというので、具体的に名前が出た人がいるなら本当に番組は復活するとみていいみたいだ。
「アメリカン・アイドル」は番組制作会社が番組に対しての権利を持っていて、どのテレビ局と契約するかを揉めていたようだ。結局は米ABCテレビでやるそうだけれど、日本だとどこで見られるのだろう。たぶん何らかの方法はありそうだ。オーディション番組だけが世に出る方法ではないけれど、若い才能を若いうちに見つける機会は多い方がいい。