装飾山イバラ道[260]2020初心
── 武田瑛夢 ──

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今年最初の掲載ということで、初心を書いておきます。

●東京オリンピック

オリンピックイヤーに何をするか、どこにいるか、ひとそれぞれだと思う。しかし、今年は後からどうしたって思い出せる、巨大なフセン付きの年となる。

以前も記憶のフセン的な話をしたと思うけれど、キリの良い数字の年や何か大きな出来事のある年は、後から思い出しやすいのだ。

なーんも思い出せない時代もあるのに、私が新居に越して来た年は、どんな音楽を聴いてどんな気持ちで部屋にいたのかをクリアに思い出せる。





家具の少ないその部屋で、少しづつ買ったものを配置していったあの時。なぜか椅子ばかりが増えたリビングや、大きすぎてびっくりした冷蔵庫。入居したらまずは、部屋の寸法をメジャーで計るということを知った(図面との誤差は普通にあるらしい)。

今は同じ所に住んで長いので、夫の荷物も追加され、モノが増えすぎてしまった。何もなかった部屋が懐かしい。

新たに引っ越す予定もないので、フセンが経つ年が最近はなかった。しかし、昨年は令和が始まり、誰にとっても大きくて目立つ変化があったのだ。

今年のオリンピックも楽しみだし、この夏は注目の試合を逃さないように準備したい(笑)。マラソンが東京でなくなったのは残念。

東京がオリンピックに彩られていく記憶をしっかりと刻むために、今からあちこち出かけるのも良いだろう。写真もバカスカ撮ろう。五輪前と五輪後では、いろんな場所が結構違うかもしれない。

●コミュニケーション管理

制作に注力するのは私にとって今年最も大切なことで、パソコンの前にいる時間も長くなっている。

SNSを活用していく予定で、幾つかの趣味アカウントで練習気分を楽しんでいる。自分の好きな時に好きな頻度で投稿できて、いつも来てくれる仲間がいる世界は何と楽しいのだろう。

しかし、この世界特有の大変さもある。イベントやライブ、実際に集まるオフ会のようなコミュニケーションが濃くなってきた時。どこまで参加するのが良いのか、無関心は冷たいのか、人からの評判を気にするかなどだ。

SNSは同じようなメンバーの、いくつもの違う輪っかが重なりあうように関係している。全く知らないグループもあれば、だいたい知っている人のグループもある。

コミュニケーションの濃度が微妙に違うので、どこまで手を伸ばすかを自分で決めようと意識している。私は割と用心深い方だと思う。

始める前は既に自分の年齢がSNS向きではないと考えていたけれど、そんなことは全然なかった。40代50代が、がんがんいる印象。

ただ、もっと若い世代が多そうなジャンルの趣味では、人とのつながりを活発にすることが出来なかった。色々試して、活発になってきた方を生かすやり方で良かったと思う。

今はARTのアカウントをどのように始めるか、色々用意するのが楽しい。年賀状に使っている書の文字もまとめていきたいし、一つ一つを丁寧に、思い切りよく出来たらと思う。

●変化を作る

昨年と今年では意識的に行動を変えようと思っていて、英会話の教室の場所を新しくしたり、財布を新しくしたり、目に見えるものを変えてみている。

私の通っている英会話教室は系列チェーン店。講師が空いていればどこでも予約を取れるので、ネットで探して予定を埋めていく。

新しい教室の英会話で初めて会った女性講師に自己紹介していたら、相手もゲームが好きらしかったのでゼルダの話をした。その後の35分は、全部「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の話で終わってしまった(笑)。趣味の世界が同じというパワーはやはりすごいのだ。

彼女もとてもゼルダが好きで、私が「光る馬は捕まえた?」「もちろん! バイクは知ってる?」「え、知らない~」みたいな話を延々とした。日本人でもなかなか話せる人がいないので、とても嬉しい。

私はガノン討伐をしているので、ガノンと戦ってフィニッシュしていると伝えたけれど、「討伐」は英語だとSubjugationらしいです。今調べました。

日常会話で「討伐」を使う機会は滅多にないので、知らなくても困ることはないけれど(笑)。

どうやらゲームクリア後にやる、ダウンロードの追加オプション的なゲームはいつの間にかどんどん増えていたみたい。最初ので挫折してやめていたけれど、またやりたくなった。続編も制作予定らしいしワクワク。

そして、初対面でもストレスなく話せたので、女性同士というのも良いと思った。また同じ人の予約を入れよう。英会話教室の最寄り駅を変えるだけで、帰りに立ち寄る店も変わる。

紙の手帳も再び使っている。もちろんメインはiPhoneのカレンダーだけれど、手書きの手帳の価値を再認識している。罫線のないノートと、手帳と両方を使って思ったことをバリバリと書いていく。

今年は手帳を喜びでいっぱいの年にしたい。

【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


昨年「IT イット THE END」を見た。※ネタばれなので要注意。スティーヴン・キング原作。テレビ放映された第1作の「IT」を見ていたので、「それ」がどんなものかは知っていたし、映画としてとても好き。怖い。でも途中で笑えてくる。面白い。子供達が美しくて魅力的だし、恐怖の具現化が容赦なくて怖い。

今回の作品で怖かったのは、あのおばあさんのシーン。ヒロインが昔住んでいた自宅アパートに行くと、今住んでいるおばあさんにお茶を勧められる。話をしながらお茶を用意するおばあさんが、後ろでどんどん変化していき、、、。シン・ゴジラの進化より怖い、進化するおばあさん。怖すぎて笑えた。アァ、もう一回見たい。

・IT イット THE END ブルーレイ& DVD
http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/