今は、予定の立て直しや、新しい形でのスタートをしている人が多いのではないだろうか。実際に駅前には人が増え、皆がお互いのスペースを確保したすれ違い方に慣れてきたと感じる。
街の中で人がどこにいるのかを注意して見るようになると、いつも誰かが立ち話している場所というのが見つかる。
大通りの一本隣の角のそばで、いつもバイクが停めてあるあたり。日によって違う、3~4人のメンバーで集まっているのが不思議だ。なんとなくバイクのシートがテーブルっぽい雰囲気を醸し出すから、そのまわりで話していくのだろうか。
目立ちすぎない、そこそこ明るい、駅に近い、そんな場所が「落ち着く」のだろう。ウーバーイーツの人が大きなリュックを背負って自転車で休んでいる場所も、だいたい決まっているみたいだ。自転車にまたがったまま道を探したり、待機するのに居やすい場所があるのだと思う。
私は人がなるべく少ない道や、ルートを探すようになった。コンビニの前にはいろんな角度から人が集まってくるので、一旦人の動きを良く見ることにしている。この街の人の流れ図のようなものが、頭の中に出来つつある。
●自分で出来ること、人に頼むしかないこと
この夏の間にしておける事をリストにして、やっつけておこうと思う。歯医者や美容院や健康診断など、急がないので先送りにした事は多い。それらを優先順位をつけて行っておきたい。そして自分で出来ること、人に頼むしかないことを真剣に考えるようにもなった。
うちでは母も夫も私がヘアカットするようになった。すきカミソリという良いツールのおかげだ。ハサミでカットは難しくても、少しづつすいていく方法なら大きく失敗はしない。小さい失敗は積み重なっていくけれど(笑)、結果的には割とまともにカットできる。遠目に見た全体感を優先させる。
最初は母の髪から練習した。小さい頃は私がカットされていた側だ。母の髪は今やほとんど真っ白なので、かなりきれいにカットされているように見える。自分でも上手いと思ってしまうけれど、たぶん白いせいで毛先のばらつきも見えづらいのだ(笑)。
自分がしたことのないくらい短い髪の毛って、何が普通なのかわからないのだ。便利なのは美容院で使っている、パーマ液が下に落ちないように首にフィットする月形の洗面器。パーマ用トレイというらしい。うちにはあれがあるので、カットした髪をそこへまとめられて便利だ。
ケープとか他のものも試したけれど、短髪ならトレイの方が良かった。そもそも自分で植物のヘナの髪染めをするのに便利ではないかと思って買ったトレイ。しかし自分だと手がぶつかってやりにくいという悲しみ。素人なのに専用の道具買いすぎ系の私。まぁ、役に立って良かった。
夫は、床屋には一月に一回行っていた。私がカットした母の写真を見て、自粛期間は床屋に行けないし、カットさせてやろうといった感じで承諾した。少し納得行かないけど、まぁ、いいか。
全体は母の時と同じで、すきカミソリでバサバサすいていく。私は右利きなの
で、右側は切りやすかったけれど、左側は難しかった。
そして男性のヘアカットで一番難しいのは耳の周り。プロはどうなのだろう。耳の周りと襟足はハサミを使った。その後、もみあげを自分でシェーバーを使って整えてもらって完成。もみあげが整うだけでも、キチンとして見える。なるほど。
こんな時代にならなければ、夫は私に髪をカットさせなかったかもしれない。既に二回目のカットを経て、この方法で行けそうだと私の自信もついてきた。
そしておそらくどこもそうだと思うけれど、マンションの排水管の清掃。一時中止になっていたものが、新しく日程が組み直されて決まった。外部の人が家に入ってくるのは、久しぶりで緊張する。マンションだとそういったメンテナンスは、全体のためにも避けられないものだ。これは母のマンションの方も、日程は違うけれど行われる。
人に頼むことができるだけありがたいのだから、やれる時にやってしまおう。また寒い時期に何らかの病気が流行るかもしれないことは、皆が警戒していると思う。もし、そんな冬にならなかったとしても、時間を大切にする意識は以前より高まっていると思う。
今年も真ん中。仕切り直して頑張っていきたい。
【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を久しぶりに見て、映画館で見た時の興奮を思い出した。この映画の初公開の時には私もまだ若く、スピルバーグの映画を見る喜びに溢れていた。マイケル・J・フォックスは、今見てもキュートで素晴らしい。
タイムマシン系映画は大好きで、テクノロジーへの興味というよりも、人生で起こる出会いや、何かを成し遂げるヒントが垣間見える楽しさが好きなのだ。どこでどう出会うかで結果が変わる。今は悪いと思える出来事も、良い事へとつながるたねになるかもしれない。