グラフィック薄氷大魔王[184]MJとFFとその頃のいろいろと/吉井 宏

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同じ日に亡くなるとは。マイケル・ジャクソンとファラ・フォーセット。

ジャクソン5とかぜんぜん知らなかった。80年代の初め頃、日本でスクーターのCMに出てたんだよね。ダンスがうまいかわいらしい男の子だなと思いました。その後すぐに「今夜はビート・イット」や「スリラー」で大ブレイクすることになるわけです。

すごいファンでもないんですが、「スリラー」のLPをはじめ、アルバムやCDはほとんど買いました。ブレイク以降の彼の曲は、お金をふんだんにかけて世界最高の才能を集めて作ったら、どんなポピュラー音楽(と、ミュージックビデオ)を作れるか? の実験みたいで、ゴージャスで好きです。あと、プレスリーもビートルズもリアルタイム体験としては知らないので、彼らに匹敵するであろうMJくらいは追尾しておきたいという気持ちもあったし。

当時はMTVの流行り始め。金曜の深夜にやってた「SONY MUSIC TV」を延々見てました。MJのビデオが流れるのを待ってたのです。ついでにいろんなアーティストを知ったし、いろんな映像表現も覚えました。まだビデオデッキを持ってなかったってことが、ひとつのキーになってると思う。食い入るように見て目に焼き付けるしかなかった。



1983年秋にようやくVHSビデオデッキを購入したけど、主な目的は水曜ロードショーで初放映された「スター・ウォーズ」。実は購入が間に合わず、勤め先のデザイン事務所の近所の電器屋さんに頼んで録画してもらい、店頭で再生して見ました。それを家で見るためにビデオデッキを買ったのです。

で、もうひとつの目的は、「スリラー」のビデオを何度も見たかったんです。あのダンスをマネしてみたかったのですが、まったく無理でしたけどね。

1992年のツアーを東京ドームに見に行きました。オープニングで突如ステージ中央にMJが「バン!」って出現する演出(床下から射出される仕掛け)のカッコよさ、一瞬で何万人の観客の心臓をわしづかみ。思わず僕も絶叫してました。ムーンウォークも生で見れた。ホントに「カッコイイの極致」でありました。

まあ、クドかったり(曲の途中で、数人でポーズをキメて扇風機の風を当てて髪の毛や服をはためかせて、しばらく止まってたりとか)、ワザとらしい演出(歌いながら泣き崩れちゃうとか)もあって、全部が気に入ったわけじゃなかったけど、みんなを楽しませるエンターティナーってこういうことなんだなととても感心しました(あ〜、その時の大判パンフレット持ってたのに、先日処分しちゃったな〜。その場で買ったプラスチックのオペラグラスならまだあるぞと思って確認したら、BigEggのロゴしか入ってなかった)。

スキャンダルとか裁判もあったけど、ほとんどは「ハメられ、たかられて、モメた」んでしょう。子供の頃から晩年まで「猛烈にかわいそうな人生」だったはずで、多少変にもなるでしょうけど、基本的にはマトモな人だったと信じてます。何より、そんな状況の中であれだけの成果を上げ続けた精神力に感服します。

一方、ファラ・フォーセット。当時は「ファラ・フォーセット・メジャース」でしたが、中学の頃から買っていた雑誌「ロードショウ」や「スクリーン」のグラビアページによく載っていて、それで知った。っていうか、知ったどころじゃなく、強烈に印象づけられたものです。太陽とかヒマワリみたいな、たいへん明るいイメージだった。好みの問題か、セクシーとは思わなかったけど。

訃報の前日のニュースで「FFとライアン・オニール、結婚へ」で、久しぶりにライアン・オニールの名前を見て、やはり彼もその頃の映画雑誌のグラビアでよく見たことを思い出した。

テレビドラマの「チャーリーズ・エンジェル」はほとんど見てなかったし、たまに見たときもすでにFFはいなくて、シェリル・ラッドに交代していた。ずいぶん後に深夜に何度も再放送してましたが、FFが出てくるチャーリーズ・エンジェルはたぶん見たことないかも。

「サンバーン」などいくつかの映画で見たはずだけど、実はあんまり覚えてない。なぜかなと考えてみると、やはりFFと言えば「あの写真(赤いワンピースの水着で横向きで座ってニッコリ)」の印象が強烈すぎたんだろうな。あの写真のFFは完璧でした。

余談。ライアン・オニールの娘のテイタム・オニールは、やはり当時の映画雑誌で大人気だったけど、マイケル・ジャクソンと交際していたといわれている。ってのをウィキペディアで知ってビックリ。

【吉井 宏/イラストレーター】  hiroshi@yoshii.com
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eBookJapanの電子書籍がMacでも読めるようになったとのことで、さっそく、つのだじろうの「その他くん」全4巻を購入。マンガ家になりたかった中学〜高校生の頃の僕のバイブル。捨ててないから実家のどこかにあるんだろうけど、30年近く行方不明のままだった。読めて感激!!