グラフィック薄氷大魔王[271]「ねんどのじかん」ZBrush4 R2がスゴスギル!/吉井 宏

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●"Clay Time" ZBrush4 R2の魅力全開!

新しいZBrush4 R2のDynaMeshのデモムービーを見た。Clay Time(粘土の時間)。こここれは! 2000年にZBrushを最初にいじったときの驚きや楽しさが、次元を一個上がって復活したみたいだ。

Making Time For Art #3 - "Clay Time"
< http://www.zbrushcentral.com/showthread.php?157573 >

よくわからないけど、買収したsculptrisの三角ポリゴンを自由自在に増減する機能を取り入れて、ボクセル的にしたものかな? メッシュの密度を気にすることなく、本当の意味での粘土的造形が可能になったらしい。

こちらはR2の新機能のオンパレード。
Sneak peek #2 of ZBrush 4R2
< http://www.zbrushcentral.com/showthread.php?t=152654 >

新しい動画。もう気ィ変になるくらいすげ〜〜。
Making Time For Art #4 - "Clay Time"
< http://www.zbrushcentral.com/showthread.php?t=160240 >

最初の動画を見たときに心配だったのは、頭部のようなひとかたまりのモデルは大丈夫としても、手足などを引っぱり出すのが難しいんじゃないか? 結局、ポリゴンモデラーでベースの形状を作って読み込むことになるのでは、粘土的モデリングの魅力が薄れてしまう。でも、ムービーを見る限り、下半身を引きずり出したり翼部分を作ったりなどゼロから形を作るのにもけっこう使えそう。

ZBrushの何がすごいって、やはり開発者のpixolator(Ofer Alon)氏がアーティストでもあること。ZBrushの魅力全開の作品やデモを作ることで、他のアーティストが「よーし、オレも!」って発憤させられる。




2005年くらいまでは、ZBrushを流行らせようと思っていろいろはしゃぎまわってました。雑誌の記事を書いたりセミナーに呼ばれたり、ZBrushの日本語ページを作ったり。2004年の「AGOSTOデザイングラフィックス」誌の未刊の次号はZBrushの大特集号で、僕やしくりさんをはじめ内外のアーティストの記事や作品が集まったすごい号になるはずだったのが惜しかった!

極度にディテールに凝るZBrushユーザー作品がどんどん出てくる中で、僕はディテールより全体のシルエットというかフォルムのほうに興味があったので、ちょっとちがうかなと思ってました。

ZBrushはディテールは得意だけど、全体の形を微妙に整えつつってことが難しかったので、C4Dとかのまともなポリゴンモデラーに移ろうかなと思ってたところにmodoが登場し、そればかり使うようになったのでした。ZBrush、ここ4年くらいはほぼ使ってません。

ZBrush4 R2は9月20日リリース(日本時間では今日9月21日)、使うぞ。

Pixologic < http://www.pixologic.com/home.php >

●「スター・ウォーズ」のブルーレイBOXの超目玉

ブルーレイBOXの特典ディスクの未公開シーン集に、幻のあのシーンが入ってる! 三十数年間、見たい見たい〜! でもフィルムは現存してないんだろうなとあきらめてたシーン!

冒頭、「ルークが農場で空を見上げ、宇宙で戦闘が行われてるのを双眼鏡で見つけ、仲間のたまり場に駆け込んでビッグスと再会。ビッグスはルークもあこがれている反乱軍に入ることを告白」ってシーン。公開前の解説にはそのシーンのスチル写真があったのに、本編からは公開直前にカットされてしまった。

「ルークがスゴ腕のスカイホッパー操縦士であること」も語られる。スカイホッパーは競技用小型機で、ルークのガレージのシーンで模型と実機の一部が画面に出てます。撮影されたか不明だけど、ビッグスとタトゥーインの渓谷の底でレースしたり、大ネズミをハンティング。それがクライマックスのデス・スターでの戦闘の伏線になってるのです。僕はそれを公開前から知っていた!

このシーンがないと、辺境の田舎少年がいきなり戦闘機を操縦できちゃうように見えるのだ。本編で復活してほしいぞ。カットされたのは、テンポが悪くなるのと上映時間を短くして上映回数を稼ぐためらしい。確かにこのシーンを冒頭に入れると、活劇のイントロとしては台無しになってしまうかもしれない。

けど、「荒唐無稽なおとぎ話」なエピソード4が、少なくとも「地に足のついた人間味のある映画」にはなるはずだったんだけどなあ。そうだ、レイア姫の反乱軍がデス・スターの設計図を奪う戦いと合わせて、タトゥーインのルークの描写を入れたTVスペシャルとか作らないかなあ。「クローンウォーズ」みたいなCGでいいから。

あんまり関係ないけど、一つ思いついた疑問。タトゥーインには戻らないってことで、ルークのエアカーのランドスピーダーを中古屋に売って旅費にするわけだけど、どうせならスカイホッパーだって売れたのにね。まあ、時間がなかったのと戻るのは危険ってことなんだろうけど。クルマと飛行機じゃ桁違いの値段で売れただろうに。

ところで、ブルーレイ。ドライブは持ってる。まず、Macでブルーレイが見れるというBlu-ray Playerでは再生不可。何枚か試したけどディスクとの相性が激しいらしい。WindowsのTotalmedia Theater 3でもダメ。5の体験版を入れてようやく見れるようになった。WinDVD11Proとどちらを購入するか検討中〜。

○東北復興支援「赤べこプロジェクト」展に参加しています

「福島県の縁起物・郷土玩具の「赤べこ」をクリエイターたちが自由にペイント。展覧会を定期的に日本各地で開催することで、様々な人々が「東北」に触れ、震災と原発の問題を自分の事として意識するきっかけをつくることで、問題の風化を少しでも防ぎたいと思っています。」という趣旨です。すごい豪華メンバーが参加しています。
会期:2011年9月2日(金)〜9月25日(日)
会場:@btf 3A(東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル3F/3A)
< http://www.shopbtf.com/at/tenran_akabeko.html >

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

Snow Leopardのまま残してある旧MacBook Pro、ホイールスクロールがLionと逆なので気持ち悪い。すでにLionのスクロールに慣れちゃってるし、たしかにこの方向のほうが正解だと思う。Snow Leopardのスクロールを逆にするユーティリティとかないかなと思ったらあった! 「Scroll Reversal」を入れると、スクロールを正逆どちらにも設定できる。助かった。Windowsでも逆にしたいと思ったら、ちゃんとそういうツールありますね。
< http://www.lifehacker.jp/2011/04/110405scroll_reverser.html >

・iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」販売中
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >

・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
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