crossroads[43]遅れた電車の中で鉄道のIT化を考える/若林健一

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こんにちは、若林です。

私、フリーランスと間違われることが多いのですが、れっきとした会社員で、未だかつてフリーランスとして働いたことはありません。

奈良に住み大阪で働いているので、毎日電車通勤の生活を送っているのですが、ここ数年、特に運行ダイヤの乱れることが多くなった気がします。

奈良を通っている鉄道は近鉄(近畿日本鉄道)とJR西日本だけなのですが、私の感覚ではどちらも他の鉄道会社に比べて、ダイヤの乱れることが多いような気がします。ほぼ毎日のように(というと言い過ぎかもしれませんが)何かしらのトラブルが発生している感覚です。





ダイヤが乱れる理由は、踏切事故、ホームでの人身事故、天候の影響など様々ですが、この間は「線路内に竹が倒れたため運転見合わせ」という、田舎ならでは理由もありました。

ダイヤの乱れの原因の多くが、鉄道会社の責任ではないのは重々承知しているのですが、そういう状況に陥った時の鉄道会社の対応には、納得できないことも多くあります。

たとえば、ホームでたくさんの人が電車を待っている状況でも「この車両は当駅止まりです。ご乗車になれません」といった案内がされたり、当然ながら電車が遅れてても(遅れてるからこそ?)特急のような有料列車は優先されるわけでして、ほとんど人が乗っていない特急列車に、超法規的措置で乗れるわけでもない。

わがままかもしれませんが、乗れる車両があるんだからもう少し柔軟な対応ができないものかなぁと思ったりします。

もちろん、鉄道会社も杓子定規に運行しているわけではなく「当駅止まり」の車両も次の目的地があるからそこで止まるのでしょうし、特急についてもダイヤが乱れているからといって、一般の乗客を乗せてしまうと不公平が発生するわけですから、特急料金を払っている乗客に対する払い戻しが必要、みたいな話にもなりかねずよけいに混乱をきたすかもしれませんしね。

そういうところは仕方がないとして、なんとかして欲しいなと思うのは、乱れたダイヤの復旧方法。全体的に遅れているので、時刻表は何の役にも立たず、そんな元の時刻表を基準に「何分遅れでの発車です」と言われてもまったくピンとこない。

「120分以上遅れの到着です」というアナウンスがされたこともあったのですが、「それ、元の時刻をいう意味があるのかな?」という感じです。

無理にすべての列車を時刻表基準でアナウンスするぐらいなら、当初予定されていた運行を取りやめる「間引き運転」をして、「これとこれは運転休止、それ以外は定刻通りになります」という方がわかりやすいし、別ルートを使うか、遅い列車の到着を待つかの判断ができます。

ただ、それだけの情報の整理を短時間にやるのは人手では難しいので、こういうところに人工知能が活きてくるのではないかなと思います。

緻密な計算で作られた鉄道の運行ダイヤはデータの塊ですから、これをバラして組み立て直すのは、コンピュータがもっとも得意とするところのはず。

トラブルによる遅延データを学習させれば、人間がやるよりも素早く正確に復旧ダイヤ案を出せるのではないかな。

みたいなことを、乱れたダイヤのせいで遅れた電車の中で考えておりました。

そういえば、駅の時刻表って今でも紙のままですけど、あれを液晶などのディスプレイに変えて、時刻表情報を柔軟に書き換えられるようにもできますね。鉄道はまだまだITが力を発揮できる余地を残した分野だと思います。

ダイヤを乱れさせないことが先決なのでしょうけれど、ダイヤを乱す原因のほとんどは人間なので、こればかりは解消されそうにありませんね。


【若林健一 / kwaka1208】
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