グラフィック薄氷大魔王[530]「Cintiq27の正しい置き方発見」他、小ネタ集
── 吉井 宏 ──

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●Cintiq27の正しい置き方発見

ようやくCintiq27の「正しい置き方」を見つけたかもしれない。

覚悟決めてCintiq27インチを使うぞ! ってことで、先日から置き方を探ってた。ディスプレイを立てて使うときに一番上まで上げてカチッとロックがかかる状態にせず、手前に倒して画面を机に降ろした状態がベストではないかなと。

普通に画面を立てると高さ53cm、机面まで降ろせば44cm。目の前の9cmの差って大きいよ! そびえ立つCintiq27の圧迫感がかなり和らぐ。

「正しい」置き方
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完全に立てた状態
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液タブモード
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もちろんこの状態にできるのは知ってたけど、画面が近すぎる気がしてちゃんと試してなかった。確かに近いけど、文字が大きく見えるので遠いよりも見やすい。

立てるとちょっと見上げる感じだったのが、目より下になったのもいい。あと、以前は板タブの向こうにキーボードを置いてたから、机の幅が足りなくてムリだったのだ。今はキーボードを横に置いてるので大丈夫。

利点もある。スタンド中央奥のロック解除ボタンを押す必要がないので、液タブモードに移行がスムーズ。また、画面が近いので液タブモードにしなくてもペンで操作可能。腕を遠くに伸ばさなくていい。

これで、最初の目的「普段はディスプレイとして使い、描画時だけ液タブとして使う」がスムーズにできそう。もちろん、液タブ状態オンリーで使えればそれにこしたことないけど、描画作業以外は板タブのほうがやりやすいから。

あと、平たく倒した液タブと、立てたディスプレイでは形の見え方がちがう。液タブで仕上げて普通のディスプレイで見ると、「あちゃー!」ってなることがたびたびある。なので、時たま画面を立てて眺めてみるのは有効。

●究極のミニマリストの住処

「ミニマリストは清貧っていうより、『清富』ぐらいな感じかもしれません。」www

「佐々木俊尚さん『ミニマリスト的生活が成り立つのは発達した流通と情報テクノロジがあるから成立する』に同意の声」
https://togetter.com/li/1128793


ミニマリストにあこがれはあるけど、実際には無理。せめて昔、湯村輝彦氏が言ってた「一個主義」に近づきたいなあとは思ってる。機能がダブってるものは持たない。で、自分で管理するものはなるべく少なくする。

よく紹介されてる、自称ミニマリストのがらんどうの部屋を見るとゲッソリする。以前書いたけど、ポトラッチよろしくモノを持たない競争になってそう。それはそれで楽しいんだろうけどw

その意味で究極のミニマリストに最も近づけるのは、「ホテル暮らし」だと思う。今だったらノートパソコンやスマホだけあれば、ほぼ大丈夫でしょう。どうしても手放せない重要なモノは貸金庫やトランクルームを利用。服なんかも必要に応じて買うけど、用が済んだらそのまま捨てる的な。

自前でモノを持たない。レンタルなんて面倒なことせず、使い捨て。そりゃ金かかる。モノを持たないためにインフラやサービスや金を使うのはアリだと思う。エコロジーや清貧の真逆だけどw

そこそこリッチじゃなきゃ無理。

で、今それを誰がやってるかというと、ホリエモン。そういえばホテル暮らしってものを知ったのは、淀川長治とデーブ・スペクターでした。

●BOSEの取っ手付きBluetoothスピーカー

SoundLink Revolve+
https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/wireless_speakers/soundlink_revolve_plus.html


円筒形のスピーカー。発売直前のWeb記事で見てBOSEのショップへ飛んでいき、即予約購入という、僕にしては珍しい買い方をした。

何がツボだったかというと「取っ手」w 人が使う道具として取っ手があることは重要。長く使ってた取っ手付きiPadケースは本当に使いやすかった。初代iBookの取っ手も大好きだったしw
http://www.yoshii.com/dgcr/BOSE_IMG_20170622_095934

いくつか持ってたスピーカーはどれも一長一短で、部屋を音で満たす無指向性スピーカーに興味があった。心配だったのは、これがモノラルスピーカーだということ。ショップで試聴したときは気にならなかったが、部屋ではどうかな。

使ってみた。持っていた一体型Bluetoothスピーカーは、小型なのでステレオ感に乏しかったのだが、BOSEのこれは音自体が豊かなためか、ステレオじゃないことがほとんど気にならない。

あと、以前書いた「重低音は仕事のBGMには向かない」件も気になっていた。使い始めてしばらくは、BOSE特有のドォーンドォーンって重低音がジャマでしょうがなかった。

重低音って一瞬遅れて聞こえるのも気になってしょうがない。iTunesやHear(Macの音質調整ソフト)のイコライザで低音を下げてた。

二週間くらいしたら、重低音に慣れてきた。遅れて聞こえる感じもなくなった。今まで使ってきた小さいスピーカーでは聞こえなかった音が聞こえる感じ。

っていうか、他のスピーカーでは1パート少ない演奏みたいに思えてきてる。これがみなさん重低音にこだわる理由なのね。

あと、モノラルだから物足りないとかあまり感じないのが不思議。ディスプレイで映画見るときに使ってみてもぜんぜん変じゃない。やはり豊かな音が補っちゃうのかもしれない。

もう一本買えばステレオにもできるんだけど、手軽さは半分以下になっちゃうので今のところ興味なし。

モノラルにこだわったフィル・スペクターの「Back to Mono」を聴くと最高w

カメラの三脚に固定するネジ穴がついてる。床置きより高い位置にあるほうが空間的にお勧めらしいので、三脚で立ててたけど、ぶっ倒すこと数回w 危険なので今はやめてる。
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【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


期せずして知ってるスペクターが二人とも登場w

先週の「なりたい!」の件。あらためて考えてみたら、勘違いでクリエイターになりたいと思ってる人はなる前に自分でわかるし、どうしてもそっちに行きたい人はクリエイティブ周辺の適性に合った管理とかの仕事見つけるだろうから、それで万事オーケーなんじゃない? って思った。

テレビ見てたら藤井四段に「夏休みに将棋以外にやりたいことはありますか?」って聞いた記者がいて、バッカじゃないの?と。「勉強と休みの日、仕事と休みの日」という考え方しかしてこなかったんだろうな。

猫のゴロゴロを聞けるWebアプリ。バッカじゃないの?(いい意味で)w 猫の姿が見えないのと手触りがないことを除けば完璧w パラメータすごい。機嫌の具合や、ときたま「ニャ」とか入る頻度とかも調整できる。BOSEのスピーカーで聴くとでっかい虎のゴロゴロみたいw
https://purrli.com/


・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x


・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii