グラフィック薄氷大魔王[596]VRゴーグル「Oculus Go」体験/吉井 宏

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VRゴーグル「Oculus Go」を購入。パソコンと接続せずにゲームやコンテンツを楽しむスタンドアローンモデル。スピーカーもついてる。

トラッキング(視点の移動など)に対応してない簡易版なのだが、その分とても安価。アイルランドから3日で届いた。Amazonでも買える。
https://www.oculus.com/go/




●ゲームでひどい3D酔いに

とりあえずやってみたかったのは、「空を飛びたい!」だったので、さっそく「Rush(ムササビスーツでダイビング)」のゲームを購入してプレイしてみた。
https://www.oculus.com/experiences/go/1279952315376503

案の定、極度の3D酔いになってしまい、翌日まで気持ち悪かった。二度とプレイしないだろうw ちょっとでも視点(というかカメラの位置)が動くと「オエッ」てなる。

ジェットコースターのゲームは、スタート直後にゆっくりカーブを曲がり始めたところでギブアップ(10秒もたないw)。戦闘機の空中戦ゲームもやってみたいのだが、たぶん同じくめちゃくちゃ酔うと思う。

僕は特に3D酔いがひどい。マリオカートも5分と続けられないし、以前のNHKの天気予報で「日本地図のアップが3D的に動いてキュッと止まる」だけで、「ウッ」ってなったほど弱いw そういう人には向かないかも。

で、3D空間の空を飛ぶのは、立っても座っても視点が固定されてるかぎり、まったく面白くないことがよくわかったw

●VR動画

Oculus公式やYouTubeのVR動画も見てみた。3Dの空間を感じるものは新鮮な体験だし、「おおっ!」って動画もあるけど、イマイチなものも多い。360度動画は上下左右に頭を動かさなきゃ見えず、面倒だし内容の割に徒労感が大きいw

もちろん、視点が動くものはまったくダメ。視点が固定されている場合でも、頭を動かすだけでグラッと3D酔いを感じてちょっと不快。

解像度が足りない感じなのは原理的にしかたない。視界正面に見えるのは、動画を左右に分けた面積のさらに数分の一でしかないので。

あと、2Dの360度動画ってサイズ感が無限大になっちゃうのね。視差がないから無限遠。室内が体育館、人間がゴジラサイズ。スポーツや自然や景観などの360度動画も多くがそういうもの。

●大きなスクリーンで映画

2Dの動画鑑賞はかなり良い! でっかいスクリーンで映画を観れるのだ。映画館のようなスクリーンサイズ特有の「目への圧力」があって、非常に良い。テレビやパソコンのディスプレイにはそういう「圧」はない。

ブラウザでAmazonプライムビデオが観られるし、NetflixアプリやYouTubeアプリもある。アプリによっては背景が「映画館」「野原」「月面」「ゴージャスなリビング(座ってるソファやテーブルの上の雑誌やコーヒー、窓の外に見える雪山、後の階段や天井までリアル!)」とか選べたりする。

残念なのは、画質が粗いこと(SD程度?)と、早送り早戻しがやりにくいこと。ブラウザによってはコントロールUIが表示されず、再生が始まったら停止も含めて一切の操作ができなかったりする。OculusブラウザにUIを追加するOculus Go用ブックマークレットを入れてみたけど、イマイチ。

FirefoxアプリではAmazonビデオにUIが表示されるし、「10秒戻る」とかのボタンが使えるからかなりマシ(ただ、映像が緑色に反転して乱れてしまうことがときたまある)。Netflixアプリは前後シーンの映像サムネールをクリックする方式だけど、使いにくい。

そこらへんなんとかしてくれれば、映画鑑賞用にいつも使いたい。やはり大きなスクリーンの「圧」の魅力は捨てがたい。残念な点には目をつぶってもいいから。

(当初、U-NEXTも「デスクトップモード」で観られたのに、何かのアップデート以来、観られなくなってしまい残念)

●本格VRゴーグルへの期待

レビューなど見ると、やはりOculus Goはあくまで簡易版であって、残念という人もいる。ゲームなども他からの「とりあえず移植」のものが多いらしい。トラッキングに対応した上位機種は、それなりの高性能パソコンを用意しなくちゃいけないのでハードル高いのだ。

3Dやペイントなどの制作をVR空間内でやるにも、そういう機種が必要。視点移動ができないと、空間に頭を固定されてるようなもので、実在感も限定的。やはり、Oculus RiftやVIVE Proなどの本格VRゴーグルを使ってみたい。

●その他Oculus Go雑感

・頭に固定する縦横のバンドで髪の毛がめちゃくちゃになる。僕が気にするくらいだから、長髪やオシャレさんや女性には耐えられないんじゃないか? しかたないので手で支えて使ってる。長い柄を付けるアタッチメントか取っ手を、3Dプリンタで作ろうと計画中。

・Sketchfabにアップしてある自分の3Dキャラやループアニメが、立体的に観られるのは良い。視点のコントロールがイマイチだけど。ModoからVR用に立体視でレンダリングできるらしいので、そちらも試してみるつもり。

Sketchfab
https://sketchfab.com/

・Oculus Roomsという「自分の部屋」がある。友達を招待したりされたりして空間を共にし、アバターで会話したり、いっしょに映画や音楽を楽しむことができる。仕組み上、書類や資料をいっしょに見ながら打ち合わせや会議が出来ちゃうわけで、いきなりこんなことが実現できてるんだと驚く。

Oculus Rooms
https://www.oculus.com/experiences/go/1101959559889232/

【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com/
http://yoshii-blog.blogspot.com/

ところで、ホーム画面もVRの仮想空間にあるので、Oculus Goをつけたり外したりした瞬間に「別空間にワープ!」の感覚があって面白い。ちょっとだけ「レディ・プレイヤー1」っぽい。

ただ、スッキリ広大なVR空間から、ゴチャゴチャで狭い仕事部屋に戻ったときのガッカリ感w やはりVR空間にステキなスタジオを作って仕事したいw

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