crossroads[72]私がプログラミング教育に関わる理由/若林健一

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こんにちは、若林です。

ラグビーワールドカップが始まりましたね。8月に東京へ行った時は、あちこちで告知のポスターを見かけたのですが、関西ではあまり見かけることがないのはなぜでしょうか。日本でラグビーといえば、大阪には有名な花園があり、もっと盛り上がってもいいんですけどね。

ちなみに、決勝は横浜で開催されるのだそうですね。てっきり決勝は花園でやると思ってました。そんな風に思っているのは、関西人ぐらいなんでしょうね。もしかすると、僕だけかもしれない(笑)。

https://www.rugbyworldcup.com/





■私とプログラミング教育

個人的にプログラミング教育に関連する活動をやっていたり、デジクリでもプログラミング教育ネタを取り上げることが多く、おそらく私は「プログラミング教育の人」と認識されているのだろうと、私自身も認識しています。

それはある意味正しいのですが、一方で誤解されている部分もあると思いますので、なぜ私がプログラミング教育に関わる活動をしているのか、整理しておきたいと思います。

なお、ここでいう「プログラミング教育」とは、「学校の授業時間にプログラミングを通じて学ぶ、またプログラミングそのものを学ぶ」ことを指します。

■CoderDojoとプログラミング教育

私が「プログラミング教育の人」と認識されている理由のひとつに、「CoderDojoの活動をやっていること」があると思います。

CoderDojoの活動がプログラミング教育に関連するものなのかどうかは、人によって意見が異なりますが、少なくとも私はCoderDojoがプログラミング教育の活動だとは思っていません。

CoderDojoは創作活動の場であり、大人と子どもが分け隔てなく対等に活動できる場がCoderDojoなので、プログラミング教育とは一線を画すものだと考えています。

したがって、私が「プログラミング教育」をキーワードに、体験会やイベントを開催したり、教育委員会の方や先生とお話する時は、CoderDojoの文脈でお話することはありません。

もちろん、私自身の紹介として、CoderDojoという活動をやってますよという話をすることはありますが、その程度です。

そもそも学校でやろうとしていること、学校に求められていることは、CoderDojoでやっていることはまったく別ですから、そこをごちゃまぜにしてしまうと、学校の先生方は混乱してしまいます。

ここは本当に注意が必要で、学校の先生方の前でお話をする時は、この点についてかなり慎重にやっています。

では、なぜプログラミング教育に関する活動に積極的かというと、大きく2つの理由があります。

■プログラミング教育における誤解と曲解をなくしたい

ひとつは、プログラミング教育界隈には、あまりにも誤解や大人都合による曲解が行われていることが多いからです。

【誤解】
・プログラミングをやれば論理的思考力が身に付く
・プログラミング的思考を身に着ける上で、デバッグによるトライ&エラーが有効である

【曲解】
・アンプラグド(PCを使わない)学びなら、簡単にプログラミングの授業ができる
・学校におけるプログラミング教育とは、「コーディングを覚えることが目的ではない」のでPCを使わなくてもよい

誤解はやむなしとしても、大人の都合での曲解はあってはなりません、誰のための教育なのか? 大人の都合で子どもたちが必要になるスキルを身に着ける機会が損なわれることは、なんとしても避けなければならないのです。

これらの誤解をなくし、曲解に警鐘を鳴らして正すことが、私をプログラミング教育に関わらせるひとつの理由であります。

■プログラミングを突破口に子どもたちの成長プロセスを変えていきたい

もうひとつの理由として、「プログラミング」を通じて保護者の方や学校関係者の方とお話できる機会が増えたので、これを突破口に子どもたちの成長プロセスを変えていきたいという思いがあります。

これからの時代に必要なのは、敷かれたレールの上を走るだけの人ではなく、レールのないところを進んでいく人だ、と言われて久しく経ちます。

しかし、教育においてはそういった方向性での実践が、なされているようには見えません。子どもたちは、あらかじめ用意された正解にたどりつくことを求められ、先生方もそういった教育方法しか取れない方が多いと思います。

「プログラミング」は、実践方法次第では「自分でレールを敷いていく」ということが経験できる良い機会です。

このあたりは、私自身の「プログラミング的思考」に対する考え方とも繋がっていくもので、具体的な内容は長くなりますので別の機会に取り上げたいと思いますが、間違いなく「プログラミング」は教育を変えていく、ひとつの突破口になると信じています。

プログラミングはあくまでも手段。でも、その手段を使えば、教育の分野で今までできなかったことができるようになる。

その実現を目指して、これからもプログラミング教育に関わっていきたいと思います。


【若林健一 / kwaka1208】
https://crssrds.jp/aboutme/
子供のためのプログラミングコミュニティ「CoderDojo」
https://crssrds.jp/CoderDojo/

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