レビューっぽく続いてますが、ついでにいくつか。最近見せてもらったペン操作デバイス二つとAppleのマウス。
●iLiadという電子ペーパーデバイス
iLiadは機能的には新聞や書籍などの配信を受けて読むだけの電子ブックビュアー。サイズはA5くらい。重さは同じサイズの紙のノートくらいで非常に軽い。外観は高級感があり、ページめくり等のボタンも使いやすい。付属の小さなペンで操作するのは液晶のタッチパネルや液晶タブレットで慣れているものの、これにはなんと白黒の電子ペーパーが使われている。
●iLiadという電子ペーパーデバイス
iLiadは機能的には新聞や書籍などの配信を受けて読むだけの電子ブックビュアー。サイズはA5くらい。重さは同じサイズの紙のノートくらいで非常に軽い。外観は高級感があり、ページめくり等のボタンも使いやすい。付属の小さなペンで操作するのは液晶のタッチパネルや液晶タブレットで慣れているものの、これにはなんと白黒の電子ペーパーが使われている。
最初その表示を見たとき、本当に印刷にしか見えなかった。別の画面に切り替わって初めて、電子的に表示されていることを納得できたほど。バックライトがない画面は、単に白いプラスチック板だ。記事が表示されていると、まさに紙に印刷されてるように見える。電子ペーパーは画面書き換え時にしか電気がいらず、一旦表示されたものは電気を消費せず延々そのまま表示され続ける。ただし、画面の書き換えはかなり遅いので、動画を表示するのは無理。
フィリップスからスピンアウトしたというオランダの会社iRexの製品。日本では売っていないが800ドルくらいらしい。日本語には対応してないのでリーダーとしては使えないけど、僕的には超大きな目玉があった! ノート機能。ごく簡単な白黒二値の手書き機能があり、ちゃんと紙に近い感覚で描ける。線の太さは一定だし消しゴム機能もUNDOもない。描画速度はもったりしている。けど、「電子ペーパーに直に描ける」のは感動的!!。描いたものはCFカード(かな?)とUSB(たぶん)で読み出せるらしい。
未来の電子ノートブックって感じ。すごく新鮮だった。ほしい!
< http://www.irextechnologies.com/
>
●Origami SmartCaddie
一方、台湾製のSmartCaddie。Origamiが話題になったとき、ぜひ買おうと思ってたんだけど、外観デザインの安っぽさと電池の持たなさ(実はType Uも同じく2時間半しか持たない)、それと「10万円を大きく下回る」と予告されていた割には高価格なため二の足を踏んでいた。実物を見ると、無骨で変なキッチン用品のような安っぽさはあるものの、思ったよりは悪くない。まあ、たとえばソニーがOrigamiを作ったら高級で精悍なデザインになるかもしれないけど、SmartCaddieはキッチン用品のような日用品感が用途やコンセプトから言って逆にいいかも。厚さが半分で600グラムだったら即買いかな。
7インチのタッチパネル画面は、Type Uの4.5インチ画面に慣れた目で見ると広大で見やすい。880グラム(ただし、半円形の画面キーボードはなかなか慣れないらしい)。Type Uの半額で買えるんだから、重さやバッテリの持ちを差し引いても、ビュアー&持ち歩き用にぜんぜんいいんじゃないの? と思いました。
タッチパネルなので筆圧はないが、7インチもあれば簡単なメモやスケッチくらいは普通に描ける。指や手のような比較的大きな面積のものが触れても反応せず、スタイラスペンにだけ反応するので意外なほど描きやすい。インストールされていたAlias SketchBook Proを使ってみたところ、筆圧が関係ない「ボールペン」ブラシなどではまったく普通に描けた。
< http://smartcaddie.jp/
>
●AppleワイヤレスMightyMouse
有線MightyMouseはとても気に入って使っているけど、白い机の上では使えない。以前のAppleワイヤレスマウスは、動きがフワフワして気持ち悪くて常用には至らなかった。新しいワイヤレスMightyMouseはレーザーセンサーになったということで期待。さっそく買ってきて繋いでみたところ、なんかやっぱり動きが変。旧ワイヤレスマウスみたいにフワフワ頼りない感じ。付属のドライバも入れたし、汎用マウスソフトのSteerMouseをアンインストールしたりしてみたけどダメ。おまけに、ちゃんと設定しても右クリックが効かない。初期不良か?
と思いきや、Bluetoothアダプタを別のものに代えたらぜんぜん大丈夫になった。USB1.0と2.0でも動きに違いがあるような気がする。MacBookでも確認してみたところ、まったく良好。精度も動きもキビキビしてなかなかイイ。今までで最高と思ってるサンワサプライのレーザーマウスに匹敵。画面のズーム機能もおもしろい。SteerMouseも入れ直して快適。僕的には史上最高のマウス。
えっ、それじゃあ、もしかして! と思って旧Apple Bluetoothマウスも別のBluetoothアダプタで試してみたところ、ぜんぜんイイじゃん! それも、レーザーじゃないのに白い机の上でもバリバリに使える。なんだ〜、あのトロい動きはBluetoothアダプタのせいだったんだ!
単三電池2本使用だけど1本でもいいという器用な仕様。もちろん1本ならかなり軽くなるが、電池交換が倍の頻度になる。とはいえ、電池1本で20日使ってるけど(僕の使い方では)バッテリレベルは満タンのまま。けっこう持つみたい。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
月曜日の停電。朝起きて電気がつかなくて気がついた。ブレーカーを見に行く途中で明るくなった。なので僕んちの停電は数十秒間。で、昔よく言われてたことを思い出した。まだアナログ派イラストレーターが主流の頃、「Macなんか電気がなくなったら絵が描けなくなるじゃないか」。でも、電気が来なかったら印刷できないからイラストの仕事がなくなるから同じじゃん。それに、そもそも絵具や紙だって作れなくなるからアナログ派だって困るぞ。っていうか、電気がなくなるような大異変の後も、イラストレーターを続けようってのが変だろ。
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/
>
フィリップスからスピンアウトしたというオランダの会社iRexの製品。日本では売っていないが800ドルくらいらしい。日本語には対応してないのでリーダーとしては使えないけど、僕的には超大きな目玉があった! ノート機能。ごく簡単な白黒二値の手書き機能があり、ちゃんと紙に近い感覚で描ける。線の太さは一定だし消しゴム機能もUNDOもない。描画速度はもったりしている。けど、「電子ペーパーに直に描ける」のは感動的!!。描いたものはCFカード(かな?)とUSB(たぶん)で読み出せるらしい。
未来の電子ノートブックって感じ。すごく新鮮だった。ほしい!
< http://www.irextechnologies.com/
>
●Origami SmartCaddie
一方、台湾製のSmartCaddie。Origamiが話題になったとき、ぜひ買おうと思ってたんだけど、外観デザインの安っぽさと電池の持たなさ(実はType Uも同じく2時間半しか持たない)、それと「10万円を大きく下回る」と予告されていた割には高価格なため二の足を踏んでいた。実物を見ると、無骨で変なキッチン用品のような安っぽさはあるものの、思ったよりは悪くない。まあ、たとえばソニーがOrigamiを作ったら高級で精悍なデザインになるかもしれないけど、SmartCaddieはキッチン用品のような日用品感が用途やコンセプトから言って逆にいいかも。厚さが半分で600グラムだったら即買いかな。
7インチのタッチパネル画面は、Type Uの4.5インチ画面に慣れた目で見ると広大で見やすい。880グラム(ただし、半円形の画面キーボードはなかなか慣れないらしい)。Type Uの半額で買えるんだから、重さやバッテリの持ちを差し引いても、ビュアー&持ち歩き用にぜんぜんいいんじゃないの? と思いました。
タッチパネルなので筆圧はないが、7インチもあれば簡単なメモやスケッチくらいは普通に描ける。指や手のような比較的大きな面積のものが触れても反応せず、スタイラスペンにだけ反応するので意外なほど描きやすい。インストールされていたAlias SketchBook Proを使ってみたところ、筆圧が関係ない「ボールペン」ブラシなどではまったく普通に描けた。
< http://smartcaddie.jp/
>
●AppleワイヤレスMightyMouse
有線MightyMouseはとても気に入って使っているけど、白い机の上では使えない。以前のAppleワイヤレスマウスは、動きがフワフワして気持ち悪くて常用には至らなかった。新しいワイヤレスMightyMouseはレーザーセンサーになったということで期待。さっそく買ってきて繋いでみたところ、なんかやっぱり動きが変。旧ワイヤレスマウスみたいにフワフワ頼りない感じ。付属のドライバも入れたし、汎用マウスソフトのSteerMouseをアンインストールしたりしてみたけどダメ。おまけに、ちゃんと設定しても右クリックが効かない。初期不良か?
と思いきや、Bluetoothアダプタを別のものに代えたらぜんぜん大丈夫になった。USB1.0と2.0でも動きに違いがあるような気がする。MacBookでも確認してみたところ、まったく良好。精度も動きもキビキビしてなかなかイイ。今までで最高と思ってるサンワサプライのレーザーマウスに匹敵。画面のズーム機能もおもしろい。SteerMouseも入れ直して快適。僕的には史上最高のマウス。
えっ、それじゃあ、もしかして! と思って旧Apple Bluetoothマウスも別のBluetoothアダプタで試してみたところ、ぜんぜんイイじゃん! それも、レーザーじゃないのに白い机の上でもバリバリに使える。なんだ〜、あのトロい動きはBluetoothアダプタのせいだったんだ!
単三電池2本使用だけど1本でもいいという器用な仕様。もちろん1本ならかなり軽くなるが、電池交換が倍の頻度になる。とはいえ、電池1本で20日使ってるけど(僕の使い方では)バッテリレベルは満タンのまま。けっこう持つみたい。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
月曜日の停電。朝起きて電気がつかなくて気がついた。ブレーカーを見に行く途中で明るくなった。なので僕んちの停電は数十秒間。で、昔よく言われてたことを思い出した。まだアナログ派イラストレーターが主流の頃、「Macなんか電気がなくなったら絵が描けなくなるじゃないか」。でも、電気が来なかったら印刷できないからイラストの仕事がなくなるから同じじゃん。それに、そもそも絵具や紙だって作れなくなるからアナログ派だって困るぞ。っていうか、電気がなくなるような大異変の後も、イラストレーターを続けようってのが変だろ。
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/
>
- タブレット&Painter Classic・Essentialsで絵を描こう
- 吉井 宏
- IDGジャパン 2003-10
- おすすめ平均
- すぐにはムリかも
- まさにPainterの教科書
- まさにPainterの教科書
- 難しいかも。
- 二冊買っても損なし
by G-Tools , 2006/08/16