![I-O DATA Ultra ATA/133対応 7200rpm 3.5インチ内蔵型ハードディスク 250GB [HDI-250HS]](http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000BRU7F0.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
で、最近3週間の間に3台続けてHDDがイカレた。調子が悪いとかの前触れもなく、「カッコン、カッコン」という金属を叩くような音(HDDの磁気ヘッドが壊れ、データを読みに行って失敗する音らしい)がして、ボリュームが認識されなくなる。こうなると復旧はまず不可能らしい。
●その1「音楽データ専用HDD」
iPodに曲を補充しようと、音楽データ専用のハードディスクの電源を入れたら、あの恐怖の音「カッコン、カッコン」が……。
あああああ、やられたー。全部DVD-Rに焼こうと思って山ほどディスク買ってきたのに、やってなかったからこの有り様だ。しつこく何度も電源入れてたら一度だけ認識したけどフォルダの中は何も表示されず、フォルダごとコピーしようとしたらエラー。あとはもうどうやっても認識されず。ユーティリティも何も効かない。
CD二千枚からせっせと換したAACファイルと、ISDN時代を含めて数年かかってMP3.comからダウンロードした音楽、計110GBが、パー。まあ、CDから変換したものはまた変換しなおせばいい。例によってCD棚のどこまで変換したかわからなくなってたんで、また最初から変換しなおさなきゃな〜と思ってたところだからいいや。
ダウンロード購入した音楽は何万円分もないし、MP3.comはCDに焼いたものがたぶんあるので壊滅じゃないけど。でも、最近iTunesストアやTRESORからダウンロード購入したものの大半、それにここ2〜3年でツタヤから借りた数十枚分のCDを変換したものは、このHDDに入れてあった。と思ったら、11月にマシンを新調したときに丸ごと移動しておいたHDDのバックアップがあってなんとか無事。
ちょっと惜しいのは、大昔の短編アニメーションを集めたReFrederatorというビデオポッドキャスト。最新50本しかダウンロードできないので、それ以前のものは入手不可。と思ったら、本家サイトで全部ダウンロード可だった。と思ったら、これも別のHDDにバックアップがあった。いや、机の下はなんだかわからない外付けHDDの山なので。
復旧不可能なデータはほぼ無しだった。よかったー。バックアップ狂の面目躍如。っていうか、バックアップしたまま忘れてるのはモズの早贄か。
●その2「MacBookの内蔵HDD」
つい先日、知り合いから「MacのHDDが壊れたみたいだけどどうすればいいの?」と電話がかかってきたばかり。この場合も「カッコンカッコン」だった。やっぱHDDは壊れるもんだよな〜と思ったら、今度は自分のMacBookのHDDがイカレた。ちょっと席を離れて戻ってきてみるとフリーズしてた。パワーボタン長押しで再起動しようとしたら、起動しない。何度やってもダメ。システムを読みに行ってない感じ。耳をくっつけて聞いてみると、どうもハードディスクが回転してないようだ。電源をオンにした直後にあの「カッコンカッコン」が2〜3度聞こえてあとは何も音がしない。FireWireターゲットディスクモードもダメ。
テックツールプロCDでチェックすると、ドライブ以外は超健康。やはりHDD。幸い、MacBookは持ち出し専用で、ほとんどのデータは元からコピーしたもの。Mail.appのデータも MacBookproと共通だしメールサーバーにも残ってる。なのでデータの損失はほとんどなし。
翌朝、渋谷のアップルストアのGenius BarにWebから予約を入れておき、昼に行って見てもらい、HDD交換することに。2時間後、工場出荷状態に戻って一件落着。とりあえずその日のうちにBootCampのWindows XPも含めて復旧完了。ついでに内蔵HDDと同じ容量の80GBのポータブルHDDを買ってきた。これにバックアップするつもり。
システムやアプリも含めて新しく構築する作業はなかなか気持ちいいものなんだけど、やはりアクティベーションは面倒だなあ。
これ、実はなんと、Macを初めて修理に出したことになるんだよね〜。15年間20台のMacを使ってきて初めて。まあ、HDDの故障やクラッシュは当たり前のことで、普通は自分でHDDを買ってきて交換するから、ホントは故障に数えたくないんだけど、今回のMacBookは1年保証が残っていてHDD交換ならタダなので。
●その3「データ整理途中のHDD」
そんなふうにHDDのトラブルが続いたので、ふと「そういえばあの古い80GBのHDDの中身(数百枚のMOディスクからコピーして整理中だったデータ80GB分)を他のHDDに移しておかねばあぶないな〜」と思いつき、数年ぶりにMacにつないでみたら、すかさず「カッコンカッコン」。にゃははは〜。もう慣れっこ。
実は半年ほど前にも同じく古いHDDを「これ、何が入ってたっけ?」と接続したら「カッコンカッコン」ってのがあった。5年以上前のHDDはほぼダメなんじゃないかな。使用時間の長短に関わらず。
……というわけで、ハードディスクは確実に壊れます。今、あなたが使ってるマシンの内蔵HDDが5分後に動いてるかどうかは運次第。
しかし、HDD内部の磁気円盤のデータは無事なのにヘッドが機械的に壊れて読めなくなるのはクヤシイ。DVD-RやCD-Rなら機械は外だからマシだろう。メディアの寿命が10年と言われることもあるけど、とりあえずCD-RやDVD-Rが読めなくなった経験はない(MOはしばしばある)。とはいえ、CD-Rを使い始めて12年以上たったから、そろそろあぶないのかも。
昔のCD-Rを試しに入れてみた。ISO9660で焼いたものは日本語のファイル名が文字化け(点線だけとかになっちゃう)。拡張子をつける習慣がまだなかったので、何のデータなのかまったくわからない。当てずっぽうで拡張子をつけたら開くものもあるし、どうしてもわからないものもある。CDに焼いたからって安心できないぞ。昔、OS9以前の環境で大量にCD-Rを焼いた人は要注意。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
3月末まで未曾有の大勝負状態に突入します。すみませんが、連載は少しの間お休みします。
HP < http://www.yoshii.com/
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>
iPodに曲を補充しようと、音楽データ専用のハードディスクの電源を入れたら、あの恐怖の音「カッコン、カッコン」が……。
あああああ、やられたー。全部DVD-Rに焼こうと思って山ほどディスク買ってきたのに、やってなかったからこの有り様だ。しつこく何度も電源入れてたら一度だけ認識したけどフォルダの中は何も表示されず、フォルダごとコピーしようとしたらエラー。あとはもうどうやっても認識されず。ユーティリティも何も効かない。
CD二千枚からせっせと換したAACファイルと、ISDN時代を含めて数年かかってMP3.comからダウンロードした音楽、計110GBが、パー。まあ、CDから変換したものはまた変換しなおせばいい。例によってCD棚のどこまで変換したかわからなくなってたんで、また最初から変換しなおさなきゃな〜と思ってたところだからいいや。
ダウンロード購入した音楽は何万円分もないし、MP3.comはCDに焼いたものがたぶんあるので壊滅じゃないけど。でも、最近iTunesストアやTRESORからダウンロード購入したものの大半、それにここ2〜3年でツタヤから借りた数十枚分のCDを変換したものは、このHDDに入れてあった。と思ったら、11月にマシンを新調したときに丸ごと移動しておいたHDDのバックアップがあってなんとか無事。
ちょっと惜しいのは、大昔の短編アニメーションを集めたReFrederatorというビデオポッドキャスト。最新50本しかダウンロードできないので、それ以前のものは入手不可。と思ったら、本家サイトで全部ダウンロード可だった。と思ったら、これも別のHDDにバックアップがあった。いや、机の下はなんだかわからない外付けHDDの山なので。
復旧不可能なデータはほぼ無しだった。よかったー。バックアップ狂の面目躍如。っていうか、バックアップしたまま忘れてるのはモズの早贄か。
●その2「MacBookの内蔵HDD」
つい先日、知り合いから「MacのHDDが壊れたみたいだけどどうすればいいの?」と電話がかかってきたばかり。この場合も「カッコンカッコン」だった。やっぱHDDは壊れるもんだよな〜と思ったら、今度は自分のMacBookのHDDがイカレた。ちょっと席を離れて戻ってきてみるとフリーズしてた。パワーボタン長押しで再起動しようとしたら、起動しない。何度やってもダメ。システムを読みに行ってない感じ。耳をくっつけて聞いてみると、どうもハードディスクが回転してないようだ。電源をオンにした直後にあの「カッコンカッコン」が2〜3度聞こえてあとは何も音がしない。FireWireターゲットディスクモードもダメ。
テックツールプロCDでチェックすると、ドライブ以外は超健康。やはりHDD。幸い、MacBookは持ち出し専用で、ほとんどのデータは元からコピーしたもの。Mail.appのデータも MacBookproと共通だしメールサーバーにも残ってる。なのでデータの損失はほとんどなし。
翌朝、渋谷のアップルストアのGenius BarにWebから予約を入れておき、昼に行って見てもらい、HDD交換することに。2時間後、工場出荷状態に戻って一件落着。とりあえずその日のうちにBootCampのWindows XPも含めて復旧完了。ついでに内蔵HDDと同じ容量の80GBのポータブルHDDを買ってきた。これにバックアップするつもり。
システムやアプリも含めて新しく構築する作業はなかなか気持ちいいものなんだけど、やはりアクティベーションは面倒だなあ。
これ、実はなんと、Macを初めて修理に出したことになるんだよね〜。15年間20台のMacを使ってきて初めて。まあ、HDDの故障やクラッシュは当たり前のことで、普通は自分でHDDを買ってきて交換するから、ホントは故障に数えたくないんだけど、今回のMacBookは1年保証が残っていてHDD交換ならタダなので。
●その3「データ整理途中のHDD」
そんなふうにHDDのトラブルが続いたので、ふと「そういえばあの古い80GBのHDDの中身(数百枚のMOディスクからコピーして整理中だったデータ80GB分)を他のHDDに移しておかねばあぶないな〜」と思いつき、数年ぶりにMacにつないでみたら、すかさず「カッコンカッコン」。にゃははは〜。もう慣れっこ。
実は半年ほど前にも同じく古いHDDを「これ、何が入ってたっけ?」と接続したら「カッコンカッコン」ってのがあった。5年以上前のHDDはほぼダメなんじゃないかな。使用時間の長短に関わらず。
……というわけで、ハードディスクは確実に壊れます。今、あなたが使ってるマシンの内蔵HDDが5分後に動いてるかどうかは運次第。
しかし、HDD内部の磁気円盤のデータは無事なのにヘッドが機械的に壊れて読めなくなるのはクヤシイ。DVD-RやCD-Rなら機械は外だからマシだろう。メディアの寿命が10年と言われることもあるけど、とりあえずCD-RやDVD-Rが読めなくなった経験はない(MOはしばしばある)。とはいえ、CD-Rを使い始めて12年以上たったから、そろそろあぶないのかも。
昔のCD-Rを試しに入れてみた。ISO9660で焼いたものは日本語のファイル名が文字化け(点線だけとかになっちゃう)。拡張子をつける習慣がまだなかったので、何のデータなのかまったくわからない。当てずっぽうで拡張子をつけたら開くものもあるし、どうしてもわからないものもある。CDに焼いたからって安心できないぞ。昔、OS9以前の環境で大量にCD-Rを焼いた人は要注意。
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
3月末まで未曾有の大勝負状態に突入します。すみませんが、連載は少しの間お休みします。
HP < http://www.yoshii.com/
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>