グラフィック薄氷大魔王[202]ハードディスク破壊サービス
── 吉井 宏 ──

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先週、ITmedia等のニュースサイトで紹介されていて、「おお〜! これはイイ!」と思ったのが、「ソフマップがハードディスクやCD-Rなどの記録メディアを客の前で完全破壊してくれるサービスを開始」。廃棄も頼めるとのこと。料金は、むき出しのHDDなら980円。ケースやパソコンから取り出すのはプラス500円。

ソフマップ 記録メディア破壊サービス
< http://www.sofmap.com/tenpo/topics/exec/_/id=tp00025/-/sid=0
>

情報漏洩が心配で捨てられないハードディスクが十数個。半数以上が、「カッコーン、カッコーン」というあの悪魔の音がして、読み書きできなくなってるHDD。

最も古いもので、僕の初代機のMacintosh IIciをアップグレードしたQuadora700に入ってた425MBのHDDや、PowerBook150のHDD、昔、ウェブマガジン「月刊アイピーネット」の「月刊Yoshii」に顛末を書いた「異音のするマシンを修理するために部品取り用に購入した中古のIIci」に入ってた100MBのもある。先日の引越でも、ずっしり重いボックスごとしかたなく持ってきたんです。



用意した古いHDD
< http://www.yoshii.com/dgcr/HDD-destroy-01 >

紹介記事の写真では、穴が四つ開いてケースがひしゃげた状態にしてくれるようだ。安い金属加工用のドリルで似たような処理ができるはずで、980円はちょっと高いかもしれないけど、危険と騒音と廃棄を考えたら、サービスを利用するのもアリだと思う。

3.5インチを12個、2.5インチを2個の計14個を用意し、さっそく行ってきました。全国の23店舗でやってるようですが、僕が行ったのは秋葉原の「Mac・クリエイターズ館」。受付で廃棄同意書みたいのにサインし、スタート。

デスクトップPCサイズの破壊装置の扉を開けてHDDを入れ、ボタンをポチッとな。次から次へ、穴がぷすぷす開いてケースがグニャグニャの残骸が出来上がる。こりゃ完璧だ。

唯一、係員を手こずらせたのがQuadra700のHDD。大きくて処理装置の入り口に入らないのだ。装置の仕様上、「厚みは26mmまで」だそう。普通のHDDは厚みが25mm程度なのだが、これは倍くらいの厚さ。基盤などがいろいろくっついてるために分厚いのだが、それを取り外してもらっても入らない。HDDのフタ部分の厚みが原因かもと取り外して、内部のプラッタ(磁気ディスク)がむき出しになっても入らない(内部、初めて見た。がらーんとしてるけど美しい)。

そのHDDの内部
< http://www.yoshii.com/dgcr/HDD-destroy-02 >

とうとう入れるのはあきらめ、プラッタ部分をレンチでガンガンぶっ叩いてもらったのだが、少々歪むだけで派手には壊れない。けっこう頑丈。もうそのくらいでいいですよと言ったのだが、係の人的には完全破壊したことにならず納得できないようで、ついに磁気ヘッド等をバリバリとむしり取り、プラッタだけ取り外して、装置の中へ放り込んで一件落着。14個が見事にスクラップになりました〜!

完全破壊されたHDD
< http://www.yoshii.com/dgcr/HDD-destroy-03 >
見るからに二度と使えなそう
< http://www.yoshii.com/dgcr/HDD-destroy-04 >

行ったのは30日(月)。破壊サービスは27日から始まったのだが、係の人によれば、僕は二人目の利用者だそう。こんな豪快なサービスも珍しいので、利用者殺到かと思ったら、そうでもないみたい。実はこのサービスは「秋葉原総合リユース館」のみで、数年前からやっていたそうです。

帰りがけに秋葉館で1.5TBのHDDを二個と「裸族のお立ち台DJ」を買いました。今回、処理した14個合わせてもたぶん1.5TBの一個分にもならない。値段もたぶん数十分の一。先週の「MOディスクの山とブルーレイ」もそうだったけど、記録密度の上がり方と値段の下がり方には感心します。

【吉井 宏/イラストレーター】

HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

事業仕分け。まず、どの事業も一律に予算を半分とかにすれば不公平感がなくなるし、その上で仕分けを考えりゃいいのにと思います。ところで、近所で27日に開店したショップにふらりと入ったところが、僕のツボ! 現実離れしたキュートな柄のバッグや布やお皿などのショップ、Cath Kidston。
あんまりカワイイので、店内ではしゃいでたら奥さんに言われた。「まわりを見て。店員も客も若い女の子ばかりでしょ!」。うわ、ホントだ、はずかしい。でも、iPodかデジカメかタバコ入れにしようと、小さいポーチを購入。開店記念のミネラルウォーターをもらった。偶然同じ柄。たまらん〜。「イギリスを象徴するクラシカルなデザインをモダンでポップな感覚と融合させたプロダクトで人気のインテリア・雑貨ブランド」だそうです。

ポーチとペットボトル
< http://www.yoshii.com/dgcr/cathkidston >
Cath Kidston
< http://www.cathkidston.co.uk/
>

◎アニメ『ヤンス!ガンス!』放映中。
TVK(テレビ神奈川)金曜朝7:25と深夜25:25。

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