先日、12個のキャラクターを三面図+ポーズ1個=48個をIllustratorで描く仕事をやって、たいへん苦労しました。三面図とはいえ2Dなので、3D的につじつま合ってるかわからないし。3Dで作ってからIllustratorでトレースするほうがラクだったかも。
なんちゅうか、近年は3DCGで「対象そのもの・形状そのもの」を作るのに慣れちゃってるので、「対象を平面の絵に置き換える」こと自体がじれったくてダメ。こんなに苦労して正面図を描いても、ぐるっと回して見れないなんてバカバカしすぎ。こういうとき、Adobe Dimensionが今あったらなあ。って感じ。
そもそも基本的にIllustratorはかなり苦手。ピクセルを直接いじるペイント系ソフトに比べると、やろうとすること全部をいちいち制限されてる気がする。これを描こう! という衝動がいくつかの手順を経ないと実現できないもどかしさ!
ロゴのようにキッチリと形を作るにはいいんだろうけど、データの状態がはっきり見えちゃうから、どうしても際限なくいじってしまう。また、重ね順で解決せずに大きな部分を作り直さなきゃいけなかったり、きれいな曲線を作るのに意外に手間かかったり。
曲線が鋭角で繋がってとんがった部分など、印刷では見えない小さな部分なのにアンカーとハンドルを美しい状態に整えないと気持ち悪いし、水平であるべき部分は完璧に水平にならないと落ち着かない。気にしちゃうから悪いのだろうけど、そのように「美しいデータ」にして情報量を最小にしようと思うとすごい手間がかかってしまう。
なので、世の中のイラストレーターやデザイナーがIllustratorを使いこなして素敵な絵を描いてるのを見ると、どうしてあんなソフトで描けちゃうわけ? って不思議。とはいえ、Painterを使っていた頃は、どの時点が完成なのか見極めにくいペイントソフトはもうイヤだ! Illustratorをメインツールにしたい! なんて思ってた時期もありましたけどね。
そんなときFractalDesignから出た、Expressionっていうドロー系なのにペイント系っぽい絵が描けるツール。もしかしたら将来はペイント系ソフトなど消滅してしまい、解像度関係なくどこまでも拡大できるドロー系の時代になるかも! と思って夢中になってたりしたのでした。よくよく考えてみれば、「写真」って画像なんだから、ペイント系がなくなるわけないじゃんね。
だいたい、IllustratorもPhotoshopも、絵を描く上で肝心な、少なくとも10年前には当然搭載されてるべき部分を放りっぱなし。......などとAdobe Creative Cloudから逃れられない腹いせをTwitterに書いたりしてましたけど、すみません。Illustratorに関しては撤回します。CS4止まりだったため、AI CS5から加わったらしい新機能もよく知らなかったし。
で、いじった範囲で「おお!」と思った点です。
なんちゅうか、近年は3DCGで「対象そのもの・形状そのもの」を作るのに慣れちゃってるので、「対象を平面の絵に置き換える」こと自体がじれったくてダメ。こんなに苦労して正面図を描いても、ぐるっと回して見れないなんてバカバカしすぎ。こういうとき、Adobe Dimensionが今あったらなあ。って感じ。
そもそも基本的にIllustratorはかなり苦手。ピクセルを直接いじるペイント系ソフトに比べると、やろうとすること全部をいちいち制限されてる気がする。これを描こう! という衝動がいくつかの手順を経ないと実現できないもどかしさ!
ロゴのようにキッチリと形を作るにはいいんだろうけど、データの状態がはっきり見えちゃうから、どうしても際限なくいじってしまう。また、重ね順で解決せずに大きな部分を作り直さなきゃいけなかったり、きれいな曲線を作るのに意外に手間かかったり。
曲線が鋭角で繋がってとんがった部分など、印刷では見えない小さな部分なのにアンカーとハンドルを美しい状態に整えないと気持ち悪いし、水平であるべき部分は完璧に水平にならないと落ち着かない。気にしちゃうから悪いのだろうけど、そのように「美しいデータ」にして情報量を最小にしようと思うとすごい手間がかかってしまう。
なので、世の中のイラストレーターやデザイナーがIllustratorを使いこなして素敵な絵を描いてるのを見ると、どうしてあんなソフトで描けちゃうわけ? って不思議。とはいえ、Painterを使っていた頃は、どの時点が完成なのか見極めにくいペイントソフトはもうイヤだ! Illustratorをメインツールにしたい! なんて思ってた時期もありましたけどね。
そんなときFractalDesignから出た、Expressionっていうドロー系なのにペイント系っぽい絵が描けるツール。もしかしたら将来はペイント系ソフトなど消滅してしまい、解像度関係なくどこまでも拡大できるドロー系の時代になるかも! と思って夢中になってたりしたのでした。よくよく考えてみれば、「写真」って画像なんだから、ペイント系がなくなるわけないじゃんね。
だいたい、IllustratorもPhotoshopも、絵を描く上で肝心な、少なくとも10年前には当然搭載されてるべき部分を放りっぱなし。......などとAdobe Creative Cloudから逃れられない腹いせをTwitterに書いたりしてましたけど、すみません。Illustratorに関しては撤回します。CS4止まりだったため、AI CS5から加わったらしい新機能もよく知らなかったし。
で、いじった範囲で「おお!」と思った点です。
●ライブトレース
ライブトレースが高性能化したらしいのでやってみた。下図、左がAI CS6のライブトレース、写真低画質を元に30色。右がAI CS4の同条件のトレース。見映えがぜんぜんちがう! 細かい設定は見てないので条件は揃ってないかもしれないけど、ぜんぜん違いますね!
< http://twitpic.com/9ioj7w/full
>
漢字の画像を「白黒のロゴ」でライブトレースしてみた。遠目には、それほど変わらないかな? 拡大してみると、確かに「使える」感じに近づいてるかも。変なグネリが少ない。
< http://twitpic.com/9iolyj
>
写真高画質トレース、左がCS6、ぜんぜんちがう! このままイラストとして入稿してもいい感じ! 単に色数増えただけ? 空のグラデーションとかなめらか。旧バージョンにくらべて格段に「見映えがして使える絵」になりますね。
< http://twitpic.com/9iong1/full
>
同じトレースの別部分。カッコイイ! まあ、僕的にはあんまり使い道がなくて残念。
< http://twitpic.com/9ionzt/full
>
●線幅ツールなど
ん? 線幅ツール? えーこんなのあったんだ、便利! 太い強弱の線でコミック風の線を描くとき、今までいちいち線の入りと抜きをそれっぽく作るの苦労してました。パスのアンカーがないところでも太さ調整できるのはすごい。
< http://twitpic.com/9n7mim
>
で、線幅調整までできるのに、アートブラシの筆圧でサイズ変更はできんのかーと思ったら、ブラシの個別設定を確認したら、ちゃんとできるじゃないですかー!
< http://twitpic.com/9jmd0n
>
散々文句言ってましたけど、今回のAI(CS5からも含む)は「アートブラシを筆圧でサイズ変更」と「線幅ツール」がついただけで僕的にはかなり満足です! いつもボロクソ言っててスマンです。
あとCreative Cloudに関しては、Apple Motionの代わりになるかなと、試しにAfter Effectsも使ってみましたけど、僕が使おうとした機能の範囲ではマニュアル見なくてもMotionとほぼ同じに使えまして、こりゃあ、AEもはずせなくなりそうな雰囲気......。
あ、キャラクター正面図を描いてて思ったんだけど、Illustratorに左右対称編集モードがないのはどう考えてもオカシイ!! 左右反転コピーして中央をジョイントするなどという原始的な操作をいつまでやりゃいいんだ〜? あと、Photoshop CS6で備わった無段階自由ズームがついてないのも残念。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>
金環日食、なんとか見れました〜。朝6時に起きたら曇ってて、こりゃダメだと思ったけど、チラチラと雲を透かして見えるようになり、金環の最中はほぼしっかり見えました。2009年の日蝕もギリギリどうにか見えたし、けっこうラッキーです。小学一年くらいのとき、学習図鑑で「これから日本で見られる日蝕」の表を見て、はるか未来の日蝕に思いをはせたりしてたわけだが、そのはるか未来には50歳前のおっさんの僕がいたのであった......。
ところで、数週間前、たまたま食べた海苔巻き(スーパーで売ってた高級じゃないもの)を食べて、「海苔巻きっておいしいなあ!」って、なぜか海苔巻きスイッチが入ってしまった。その後、ほぼ毎日食べてました。最初は小さいパックを買ってきて夕食のおまけに食べてましたが、しまいにゃ海苔巻きをおかずにご飯を食べるみたいになってきた。炭水化物多すぎ。ヤバいかもなあと体重計に乗るのを躊躇してたのだが、先日勇気を出して乗ってみたところ、うわああ! 最高記録更新! ちょっとダイエットしないと。
●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV
>
●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb
>