以前、下記のコラムで説明したように訳あって見るのが遅くなっていた『デクスター 〜警察官は殺人鬼』のシーズン7もようやく見終わった。
◇装飾山イバラ道[118]「正義の念オシ」と「悪のレッテル」
< https://bn.dgcr.com/archives/20130409140200.html
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デクスターと妹のデボラとの関係性が大きく変わってしまった展開だった──。ある夜私は、どんどんストーリーが暗く深刻な方へ傾いて行くのを一人で見ていた。※以下はネタバレを含みます。
そこへうちの旦那さんがお風呂から上がってきて、テレビ画面を見ながら「何これ何これ、どうして? どうして?」と聞いてくる。旦那さんはデクスターの血の気の多さが苦手なようで、残りは私が一人の時に録画を見てよいということになっていたのだ。今までのシーズンもだいたいそんな感じだった。途中でいつも離脱するのだ。
◇装飾山イバラ道[118]「正義の念オシ」と「悪のレッテル」
< https://bn.dgcr.com/archives/20130409140200.html
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デクスターと妹のデボラとの関係性が大きく変わってしまった展開だった──。ある夜私は、どんどんストーリーが暗く深刻な方へ傾いて行くのを一人で見ていた。※以下はネタバレを含みます。
そこへうちの旦那さんがお風呂から上がってきて、テレビ画面を見ながら「何これ何これ、どうして? どうして?」と聞いてくる。旦那さんはデクスターの血の気の多さが苦手なようで、残りは私が一人の時に録画を見てよいということになっていたのだ。今までのシーズンもだいたいそんな感じだった。途中でいつも離脱するのだ。
問題の場面は、妹のデボラがピストルを手に究極の選択を迫られているシーン。確かに突然ここから見たら、どうしてこんなに「にっちもさっちも行かない」ことになっているのかわからないだろう。どちらの選択をしても悪い方へしか転ばないような展開だ。
私は旦那さんに「どうしてこんなことになったかって、今までを見ていないとわからないに決まってるじゃん。簡単に説明するとーラゲルタがああしてこーして......んもう、今イイところなんだからちょっと黙ってて!」
なぜラストシーンの一番イイところを見ている時に、ドラマを見てもいなかった人に、同時通訳のようなスピードでストーリーを要約しなきゃいけないんだろう(笑)。
旦那さんのタイミングがたまたまで、悪気がないのはわかっている。しかし、私はドラマの深刻な世界にどっぷりと浸っていたのに、旦那さんときたら、タオルで頭を拭き拭き、どしたのどしたの?モードだったので、その温度差がありすぎて腹が立ったのだ。それどこじゃないのにー。
ということで、少し黙っていてもらったらいろいろとショックな場面が続き、シーズン7のラストシーンが終わってしまった。話はブツっと切れたので、次に続くシーズン8へと完全になめらかに続くパターンみたいだ(視聴者だけを待たせて)。あの究極の選択の後、デクスターたちがどうなったのか気になってしょうがない。
ストーリーがあまりに飛び跳ねたので、旦那さんへの怒りはすっかり吹っ飛んでしまった。デクスターの今後の流れは、もう悪い方へしか行かない気がする。これはもう終わるしかないんだろうなと思いながらネットで情報を探してみると、やはりデクスターは次のシーズン8で完結するらしい。どんなかたちで終わらせてくれるのだろうか。
こうしてラストシーンにちょうどぴったり大きな山場を持ってくる作りは、シーズン6から7へも同じだった。全8シーズンで、ラストの3シーズン分が繋がっているということか。なんと贅沢な配分で計画されたものだろう。
見ている人は職場のマイアミ警察の仕事仲間にもだいぶ愛着が出ているし、その中で向こう岸へ渡ってしまった主人公をどう位置づけていくのだろうか。
シーズン6まではデボラには「正義感」という個性がしっかりとあった。デボラが次にどう動くのかは、最も正義感が強い人だったらこうするだろうという推測でだいたい合っていた。デクスターは一般とはかけ離れているので、時に予測のつかない行動をするけれど、周囲は基本的には常識的と思える行動をしていたわけだ。
シーズン7からはデボラはデクスターの秘密を知ってしまい、いつも通りのデボラではなくなっていく。予測のつかない行動をする人物が二人になった今後は、もっと複雑なものになっていくだろう。明かされた秘密と、新しく背負った秘密を抱えて。
ドラマ製作陣も「連続殺人鬼の主人公」で行くという走り始めはバンバン快調に、見た事もないような設定を自由に繰り出して私たちを楽しませてくれた。ただ、この落とし前をどうつけるつもりなのか、作り手として一番悩むところだろう。
シーズン8の放映は日本では6月から開始になるようなので、もう少しの辛抱だ。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
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トマトジュースでダイエットってのが流行ったけれど、ジュースだと一杯でトマト2〜3コ分ぐらいらしい。ところが、トマトピューレの濃縮したものならスプーンひとさじでトマト1コ分なので、料理に使うと簡単に大量のトマトを摂取できるという。
そこでトルコの「サルチャ」というのを買った。たっぷり入っていてそんなに高くもない。パスタのトマトソースを作ったら濃厚で甘くて美味しい。トマト缶詰はトマトの酸のせいでBPAという良くない成分が溶出するらしく、紙パックか、瓶のものを選んだ方が良いというし、分量もちょうど良かった。おすすめです。