グラフィック薄氷大魔王[373]「HuluでLOSTの続き」「水彩変換 Waterlogue」
── 吉井 宏 ──

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●Huluで「LOST」の続きを見る

iPhoneに機種変更したら、Huluの無料体験がついてきた。どっちにしろアカウント作らなくちゃ無料でも見れないので、Macから登録しちゃった。今までずっとガマンしてきたのに。まあいいや、これで映画もドラマも見放題。立体制作の半年間ほとんど見れてなかったから、見るぞ〜〜!! ちゃんと仕事して、見る時間作らないとね。

っていうか、これでまた映画を見る方法の選択肢が増えちゃって混乱する。Huluの映画のラインナップをざっと見てみると、TSUTAYAで言うところの新作も準新作もなく、100円で借りれるちょっと前の映画しかなさそう。それでも数としては充分すぎるほど多いけど。最新作はiTunes映画のほうが見れるし。


Hulu、使い始めてみると、けっこう途中で止まったままになって再読み込みしなきゃならなかったり、なぜか「配信停止」の注意が出たりする。再読み込みすると見れるようなるけど。画質を「自動」にしておくと多少はマシ。

で、TSUTAYAレンタルで2011年1〜2月にシーズン2まで見て止まってる「LOST」。2011年の時点でも今さら何で? と言われそうだったけど。

Huluの無料期間の2週間でどれだけ見れるか? というのを以前からやろうと思ってたけど、もう普通に見よう。ってことで、シーズン2の最終話をおさらいで見て、シーズン3の第1話だけ試しに見ようと思ったのに、そのまま第3話まで見ちゃった。やっぱおもしろいなあ。あまりにすごい展開に「うわあああ!」と叫びながらそのへんを走り回りたくなったり。

そんな感じでのめり込み、12月末から一日に2〜4回分を見てました。昨日、完結編のシーズン6の最終回まで見終わった〜〜。時間的にこんな長い作品見たの初めてかも。最終回、よかった。理想的な結末だった。「最終回を何度も見返すことがある」って人もいたけど、すごく納得。ネタバレになるから何も書けないのが残念。

視聴中、Wikipediaや解説サイトを見たりして、ちょいちょいネタバレや意外な事実を知っちゃった箇所があったのは惜しかった。登場人物紹介で、その人が最終的にどうなるかまで書いちゃうのはいかがなものかと(怒)

で、すごく思うのは、締切に追われてない状態で、連続ドラマを見るのって、異様にラクww 世の中にこんなラクなことってあるのか? くらいラク。寝てるのと同じくらいラク。罪悪感を感じるほどラク。こんなことしてたらバカになると思うくらいラクw

映画を楽しむのってちょっとエネルギーが必要でしょ? どれを見ようか迷うところから始まって、これからの2時間を楽しめるのか、仕事を中断してまで見る価値あるのか確信持てずに、再生ボタンを押すのを躊躇したり。

特に前半のルールや設定の説明に相当する部分。ここをちゃんと理解しないとちゃんと楽しめないと思うから、どんな映画でもちょっと緊張する。そのへんせっかくクリアしても、映画ってたった2時間で終わっちゃう(映画は短いほうがいいって書いてるじゃん! と自分でツッコんでおく)。

ところが、連続もののテレビドラマって、一応の設定の理解さえクリアすれば、その後はほとんど何も考えなくても楽しめるんだなあと、あらためて思った。一回分が43分とか短くて区切りがつけやすいのもいい。

代表的なテレビドラマ、ちゃんと見たくなってきた。っていうか、TSUTAYAの棚の数分の一を占領するほど膨大なDVDの本数が、Huluでもずいぶん見れちゃうっていう、こりゃもう、天国でもあり地獄でもあり……。

ところで、「LOST」に出てくる怖いタイマーみたいな、仕事を自分で決めた時間内に終了できないと、Macの全画面タイマーがカシャカシャって黒と赤の象形文字になって「ビーッ! ビーッ! System failure!」っていうタイマーアプリ、あったらいいなw と思ったら、iOSアプリにあった!! 買ってみた。止め方わからなくて焦ったわww

Dharma Clock - clock from film LOST
< https://itunes.apple.com/jp/app/dharma-lock-clock-from-film/id376999929?mt=8
>

●水彩調変換アプリ「Waterlogue」

写真を絵画風に処理するアプリやフィルタは今まで無数に見てきたけど、このiOSアプリは別次元。すごい! これさえあれば、普通に水彩タッチの仕事できちゃうw 水彩画やってる人のアイデンティティが一瞬揺らぐんじゃないか? くらいの。まあ、逆に言えば、元写真やCGなしに本物の水彩で描ける人は超すごいわけだけど。

逆に、何をどうしたら水彩の魅力発揮っぽく見えるかわかるから、実際に水彩画を描く時の参考になるかも。また、フレームレートを秒3コマとかにしてアニメーションしたらいいと思う。同じ作者の他のふたつのアプリもすごそう。センスいい!

Waterlogue
< https://itunes.apple.com/jp/app/waterlogue/id764925064?mt=8
>

3DCG作品を元に、夢中で水彩調に変換してみた作例↓

< http://pbs.twimg.com/media/Bd3Mi_nCYAEd_n1 >
< http://pbs.twimg.com/media/Bd3NfC_CQAAz34Q >
< http://pbs.twimg.com/media/Bd3OWr2CEAEUGsm >
< http://pbs.twimg.com/media/Bd3RJUzCYAEWKwm >

これなんかイイ感じの仕上がり!
< http://pbs.twimg.com/media/Bd3P011CMAEIuq4 >

元にしたのは昔ZBrushで作ったもの↓
< https://picasaweb.google.com/lh/photo/GmRahy-NJM66Ek-d60Cs7g
>

結局、動画も作ってみた。modoで作った連番画像を加工、クロスディゾルブで
繋いでみた。
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●大瀧詠一さん急死

すごいショックだ……。研究やネタ仕込みやスタジオワークとかプロデュースとか含め、モノを作る人としての在り方としてすごい影響受けた気がする。若隠居っぽくなっちゃったのは残念だったけど。

「ペパーミント・ブルー」は僕的に日本の楽曲の最高峰/金字塔。あと、松田聖子の「風立ちぬ」。あと、マニアック的には「ゆらりろ」がめちゃくちゃ好き。というか、この曲はコミックソング的側面と美しいメロディの複合としての大瀧詠一の最高傑作かもしれないとまで思う。マルチスコープのテーマとして聴けます↓
< http://www.nicovideo.jp/watch/sm2882935
>

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

例の海外展覧会参加辞退とは別件で、「立体作家的に、これを大きな取っかかりにできるぞ!」と思っていたものが、先週、何の前触れもなく消滅! あれ〜〜。そんな〜〜〜。1年8か月もワクワクしてたのに〜〜。う〜〜〜ん、ガックシ。……対策を考えなきゃ。そのへん、書けるようになったら書きます。

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< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
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