グラフィック薄氷大魔王[398]「インターネットタイム」他、賞味期限切れ・半端ネタ大放出
── 吉井 宏 ──

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今日のデジクリは僕のテキストだけになるということで、柴田編集長から「溜め込んだネタを夏休み前にまとめて放出して下さいませんか」と。そこで、掲載のタイミングを逃した「賞味期限切れネタ」や、小ネタ集にも入れられない「中途半端ネタ」、「何を言おうとしたかわからなくなった出来損ないネタ」などを集めてみました。面白いかどうかは保証外ですw

●スウォッチ・インターネットタイム

話題になったのはずいぶん前、10年以上前かな。スウォッチ・インターネットタイムは「1日を000から999までの1000のbeat(Swatch Beat)と呼ばれる単位に区切」った時刻系。

これが世界の時間の標準になったらいいな! と思った。十進法だし、世界中同じで時差がないし、ぜったい普及すると思ったのになあ。いや、今からでも普及してくれたら......。しばらく前にswatchのサイトを見たら、インターネットタイム対応機種が一個も売ってなかった。デジタル時計では表示可能だったりするんだろうか?




Wikipedia < http://bit.ly/1rindug
>
Swatch .beats計算 < http://bit.ly/1yep8mT
>

「日本標準時(JST)はビール標準時より8時間進んでいる。そのため日本国内でのビート表記は、午前8時に@000Beatとなり日付が変わる(午前8時までは前日の扱いになる)」。日本時間でこれを書いてる今21時31分は上記のアプリやネットの換算でいうと「@563Beat」という表記になる。

日本に住む僕ら的には、一日の始まりの朝8時が「@000Beat」は感覚としてなじみやすいんじゃないかな。仕事時間的には、@000Beat〜@400Beat(16:36)か500Beat(20:00)。12時間を000〜500のBeatでもって、十進法のシンプルな管理が可能。24時間に換算すると混乱しちゃうから、一切換算なしで。

仕事以外の時間にはインターネットタイムは使わないほうがいいだろうな。テレビ番組表の時間を換算しようとしたらややこしいことになってしまう。っていうか、24時間制を世界中で完全廃止して、インターネットタイムに切り替えちゃえば何の支障もないけど。

僕は海外の仕事もしてるんだけど、締切期限が時差のため混乱することがよくある。なので、「日本時間では何日の何時?」という確認が必須。インターネットタイムを使えばそのへん便利になるかもという期待もある。

App Storeで検索してみたら、「Internet Beat」というのがありました。
Dashboardウィジェットには「swatch .beats」ってのがあった。

Internet Beat < http://bit.ly/1mMQkF1
>
swatch .beats < http://bit.ly/1mMQmwH
>

これからも普及することはないんだろうな。っていうか、僕も慣れる気がしないけどさw でも、インターネットタイムは従来の時計から離れて時間を俯瞰する感覚。時間って何だ? って感覚。クラクラしておもしろいよ!

●50年に一度の大雨

「50年に一度の大雨」とか聞くと、異常気象だ! とか思っちゃいそうじゃん? でも、47都道府県にそれぞれ50年に一度記録的な大雨が降るとしたら、「50年に一度の大雨」って平均値に近いことになる。いや、まんべんなく各都道府県に大雨は降らないだろうし、都道府県単位じゃなく市町村かもしれないし。日本で50年に一度の大雨が長崎で降った、なら大間違いだけど。

「雨に関する各市町村の50年に一度の値一覧」というPDFがあった。

PDF < http://bit.ly/1m8C6Ke
>

●読書感想文

って「感想文」って言うからむずかしいんだよねえ。感想文なら、個人の基準で面白かったとかつまらなかったとか書くことになるでしょ? でも、それストレートに書いたら評価低いもん。罠だよなあ。「その本をネタにして何か書け」だったらいくらでも書けると思う。

単に感想より「読書推薦文」とか「読書批判文」とかのほうが書きやすそう。読んでどう思ったかにかかわらず、「オススメ」と「オススメしません」の理由をひねり出すディベート方式の作文はみんな燃えるぞw ライムスター宇多丸氏の「オススメしません!」って映画、ものすごい観たくなるし。

中学のときか、読書感想文の宿題するのになるべく薄い本を選ぼうと思って、カフカの「変身」を買ってきたんだけど、わけわからんかった。感想文書いたかどうか記憶なし。薄い文庫本、古本ではなく90円だったような記憶。

他に感想文用に買った薄い本としては北杜夫「船乗りクプクプの冒険」。この本で「十把一絡げ」という言葉を覚えたんだもん。名前が出てこない船乗りたちがいるんだけど、その人たちは「十把一絡げの7人」とか呼ばれてたw

●ギーガー

H.R.ギーガーが亡くなった件について書くの忘れてた。でかい画集2冊や小型の画集も持ってた。映画「エイリアン」はすごかった。最後までエイリアンの全体像がわからなかったのが怖かった。

何が怖かったって、出てくるたびに成長してて姿が変わってるから、あの質感が悪夢そのものだったんだよね。その後の続編やフィギュアで、人間型の着ぐるみ全体が見えてしまって怖さの質が違っちゃった。

僕も1987年に渋谷SEEDの展覧会を見に行った一人です。愛知県から夜行電車で東京へ、開店時間まで付近の喫茶店で時間つぶして。SEEDの展覧会の絵は都市がテーマだったのかな? 割とのっぺりしてて画集収録の作品ほどの濃厚さがなくてちょっとガッカリした。

ギーガーって、アートとかちゃんとした情報がなかった中で、ポップカルチャーとアートやデザインを繋ぐアイコン的存在だった。僕の中ではルイジ・コラーニとかシド・ミードなどと同類の。そういう人は他にあまり知らなかったし。あの頃、映画関係で注目集めて大メジャーになったのって、ギーガーとシド・ミードくらい?

イラスト用にトリガーで吹き付け量を調整できるエアブラシを買ったとき、ギーガーの制作中のビデオ思い出してマネして描いてたなあ。マスキングしなくていい描き方なんだよね。

●吹奏楽部で腹筋

「吹奏楽部で腹筋・腕立て伏せ」
(AKB的人生論)古畑奈和 - 朝日新聞デジタル

< http://t.asahi.com/eihy
>

記事は読んでないけど、僕も吹奏楽部だったので反応。面食らったけど、当時は腹式呼吸のために腹筋を鍛えるってことで納得してた。一緒に入った友達は、母親が「体弱いから入らせた文化部で腹筋なんて!」ってやめさせちゃった。

今考えてみりゃ、腹筋が腹式呼吸に効くとは思えないけど、体と音が繋がってること意識させるには効果あると思う。ロングトーンという長い音を出す訓練はトレーニングになるけど、腹筋しても関係ないらしいです(効果ありと言ってる人もいる)。

運動部的なことを少し取り入れて部活っぽさを演出/アピールする上でも有効だろうな。「しごき」の軽いバージョンというか、先輩たちとしても格好がつく的な。まあ、僕はそのへん鈍感で先輩たちと衝突してやめちゃった。

「挨拶がない!」とか言われたけど、初期は顔わかんないし、すれ違っても一度も挨拶したことなかったもん。っていうか、先輩にあいさつするという概念自体なかった。そりゃ目を付けられるわw

そうやって、中2の夏に吹奏楽部をやめて入ったのが、先に腹筋問題でやめた友達が入った工作部。非常に地位が低い部活。でも、当時エンジン飛行機のUコンにハマッってた時期で、退部するまでUコン三昧の極楽。20機くらい作って飛ばして落とした。めちゃくちゃ充実してた。カヌーや帆船模型作ったりとかも楽しかったなあ。何の話だ?

●プログラマブル映画プレーヤー

作り手としては自分の作品を他人に短く編集されるのは、気分悪いに決まってるけどさ。

以前、「最近の映画が長すぎる」とか「一時間以内にしてくれればもっと見に行けるのに」とかツイートしたり、TSUTAYAの棚を見て「こんなにたくさんの映画やドラマがあるのに、死ぬまでに見れるのはせいぜい数百本なのはクヤシイ!」とか言ったりしてた延長のワルノリで、突然思いついた。

こういうDVD/メディアプレーヤーはどうでしょう? どこで早送り早再生するかプログラムできるプレーヤー。早送りして支障ない部分を早送りするため、どこで早送りするかのタイミングや再生速度を記憶/再生できる仕組み。ユーザーが早送りタイミングを投稿、ライブラリにする。

早送りタイミングライブラリからダウンロードして、プレーヤーに読み込んだ上で、ムービーやDVDを再生。早送りによる再生時間短縮の程度が1〜5くらいで選べる。っていうもの。早送りタイミング職人が、内容のわかりやすさと再生時間の早さを競うw

早送り職人にはいろいろ種類ができてくる。情感重視とかドラマ重視、アクション重視、会話重視、メカ重視、とかいろんな職人が出てくる。「オレはこの職人を信じる!」って感じで早送り職人にファンができる。とか......ダメ?

要するにテレビ放映用にカット編集するみたいなもの。昔、テレビの土曜洋画劇場なんか1時間25分枠、正味1時間くらいだった。無理なくカットできる映画を選んでたんだろうと信じたい。でも、カットしたらかえってわかりやすくなった映画もあるんだろうな。カットしちゃうと丸ごと消えちゃうけど、早送りならその間何があったかわかるだろうし。

長い映画やアニメやドラマを見るの躊躇してる、僕みたいな人は多いと思うのだが。

●QuickTime7って廃止なの?

今のQuickTime Playerよりぜんぜん高機能なはずだけど、QuickTime7は何で廃止されちゃったんだろ。最終バージョンをAppleのサイトからダウンロードしてみたけど、Mavericksにはインストールできないや。古いバックアップのアプリフォルダからコピーしたら、一応使える。プロ版として登録しないとPlayerと変わらない。

実用的にQT7は、3Dソフトでレンダリングした動画の連番画像を開いてムービーにするのが主な用途。QT7が使えないとなると、普通はどのアプリ使うんだ? Adobe AfterEffectsやPhotoshopを使えばいいんだろうけど、連番をちょっと開いて確認するだけには大げさな気がする。っていうか、AEはインストールしてないんだけどさ。

試しにPhotoshopで連番開いてみたら、FPSを自由に設定できるし、いきなりmp4などで保存できるし、こっちもいいかもね。とはいえ、やっぱQT7は手軽なんだけどなあ。連番読み込みもだけど、一番便利なのは選択・編集がめちゃくちゃ手軽。1フレームずつ切ったり貼ったりも可能だし。動画編集ソフトを起動しなくても簡単な編集できちゃう。

●Hulu、半年で退会

見ないわ、やっぱり。1月に「LOST」を全部見たのと映画数本観たので、元は取ったと納得しよう。ドラマは時間かかるから積極的には見ないし、肝心の映画のラインナップが、入会以来半年くらいほとんど変わらなかったのはちょっと期待ハズレ。最新映画がどんどん来るものと思ってた。

時間に余裕がある人が、ケーブルテレビの1チャンネル分として見るならめちゃくちゃお得だとは思うけど。結局、TSUTAYAやiTunes映画などのレンタルで300〜500円くらいかかるとしても、新作映画を見るのはせいぜい一か月に数本。旧作100円レンタルなら10本見てようやくHuluと同程度のコスト。

あと、HuluやiTunes映画はVLCメディアプレイヤーで見れないのが難点。DVDレンタルをVLCで見ると、音声や字幕が出たまま数倍速で飛ばし見できるし、一瞬巻き戻しとかもショートカット使えるし。音声や字幕が出たまま変速再生できるソフトってVLC以外に何かあるのかな?

VLC < http://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
>

●若いときに好きだったもの

「好奇心の窓」によって音楽の好みは20代のうちに固定されてしまう:GIGAZINE
< http://gigazine.net/news/20140212-favorite-music-personality/
>

記事の性格分析はどうかと思うけど、僕も20代後半までに気に入った音楽とその延長から逃れられてないわ、確かに。特に最近は「昔好きだった曲ばかり聴くようになるのは老化」という自分で作った制限が外れてきたかもしれない。

とはいえ、イラストや絵で言えば、20代後半までに好きだったものって一部を除いて、ほとんど嫌いになってるのはどういうわけだ? イラストをやりたいと思ったきっかけになったようなものは軒並みダメ。当時好きだったイラストや絵を見ると、こんなものにあこがれてたのかと、ゲッソリする。

まあ、踏み台になったんだろうなw そこは通らなきゃいけなかったという意味の。なので、当時の自分の絵とか見ると、当然ながらゾッとする。ヤメテーって感じ。

●Windowsリーダー最強?

PDFを見るのにAdobe ReaderやAcrobatは重くて遅く、プレビュー.appは速いけど右開き非対応。たまたま、Parallels/Windows8のWindowsリーダーで開いてみたら、ページめくりがめちゃくちゃ速い上に右開き対応!!

サッと見るにはQuick Lookが最高としても、見開きでちゃんと見るときはWindowsリーダーで決まりだわ。

WindowsリーダーFAQ < http://bit.ly/1yTav8J
>

●Appleアプリのアイコンが変更されてる件

特にドック上のiPhotoのアイコン。従来は「オレンジの夕陽とヤシの木」だったのが、Mavericksでは「青空のヤシの木」になった。iPhotoをオレンジ色を手がかりに探してたのに青いから見つからない。こういうのは改悪と言えるんじゃないかなあ。

Mac App StoreとiTunesのアイコンもよく間違えてクリックする。他のAppleのアイコンも変わっちゃったものが多いし、フラットデザイン化でさらに混乱。Twitterとかでアイコンを変えられると、誰かわからなくなるのに似てるw

あと、フラットデザインを徹底するんなら、まずウインドウのドロップシャドウをやめれば? と思う。あのシャドウで見やすくなってるのは確実なんだから、ボタンだってアイコンだって立体的なほうが見やすいに決まってる。

●MacBook Proでトリプルディスプレイ!

MacBook Pro 15インチには、ThunderboltのミニディスプレイポートとHDMI出力がついてる。試しに両方にディスプレイを繋いでみたら、両方同時に使える! シネマLEDとCintiq Companion Hyblidのデュアルモニタが、おお! まさにタワー型と同じに使える。

で、MBPのディスプレイを開いて見たら、なんと! 内蔵ディスプレイも使える。つまり、トリプルディスプレイ! これはすごいぞ!

少なくとも、シネマLEDとCintiqを繋ぎっぱなしで使えるってことだな、しめしめ。とか思ってたら、ファンがシューシューとフル回転。アプリが次々反応しなくなり、再起動するはめに。やっぱ負荷が大きいらしい。ツインファンのPCクーラーに載っけてても、冷却が追っつかないようですw

MBP、負荷がかかってるときのファンのシューシュー音は気になってしまう。Photoshopでは時々、MODOはレンダリングくらいでしか回らないけど、ZBrushなど全力で回りっぱなしになる。許容負荷のレンジが狭いというか。

Mac Proは平時でもファンは回ってるけど、低い音なのであまり気にならない。滅多にないけど本当に負荷がかかったときの、地獄の底から聞こえるような「ウウ〜〜〜〜ンン、、、ゴオオオオオ〜〜〜〜〜」ってファンの音はこわいw

●執着あるモノが夢に出てくる

実家の倉庫で(実際には倉庫などない)上京前に乗ってた歴代の原付バイクや、欲しかったバイクをいっぱい見つけた夢を見た。なぜかスノーモービルまであった。そうだ、買ったんだよな。なんで忘れてたんだろ? 的な。上京してしばらくして、無断で処分されちゃったホンダモンキーは惜しかったなあ。夢の倉庫で見つけたときには涙ぐんじゃったもん。

このパターンの夢は他にもいろいろ。無数のシンセサイザーやキーボードや録音機材なんかが山積みにセッティングされた部屋があった。確かにあった、としか思えない。あれは全部売っちゃったのか? 小型サイズのシンセだけは残してたような気がするが......。いやいや、もともとそんな部屋などなく、ショボい機材を精一杯並べた机があったキリなんだけど。

あと、棚の上の段ボールからざくざくとノートパソコンが発見されるパターンもある。箱からいくつか取り出してみるも、かなり古い機種ばかり。っていうか見たこともないような一体型パソコンとかだけど。Painterが使えるかな〜とか。それも、そんな箱などないw

もうひとつあった。久しぶりに実家の部屋に入ってみたら、昔から使ってたオーディオ機器が全部ある。ステレオセットやラジカセやら全部! カセットテープを鳴らしてみて、お! BGMにピッタリの音が出るな〜とか。

結局、新しいものを買うには古いものは処分しなくては、ってことでずっとやってきて、それでも執着が残ってるんだろうな〜。

●僕が考える「23区内の自転車は意外に不便」とは?

駅から徒歩20分の荒川区東尾久に住んでたことがある。徒歩も自転車も、ドアから改札までの所要時間はそんなに変わらない。20分が5分になるわけじゃなく、せいぜい10数分。信号待ちしたり自転車置き場に寄ったりすると、自転車が徒歩の3倍速くても違いが吸収されちゃう。だったら徒歩がいいなと思った。

どこかに出かけるのに行きは自転車、帰りは電車orタクシーor徒歩ってできない。帰りは必ず自転車を置いた場所に戻って乗って帰ってこなくちゃいけないって、めちゃくちゃ不自由! クルマも同じ理由で自前で持ちたくないと思っちゃう。

あと、帰りに自転車があるかどうか心配でしょうがない。盗まれたり回収されちゃったり。楽しみのために自転車に乗るのはアリだと思うけど、純粋に実用でいえば、23区内で自転車は不便!

●ドラえもん最終回

どうしてもモヤモヤしちゃう。2007年頃に盛り上がってた、裁判を経て違法認定された「ドラえもん最終回」がまたネットに浮上してきてる。

素晴らしい傑作マンガには違いないと思うけど、あくまで「裏」であって、本来は表に出ちゃいけなかったもの。ネットでは擁護派のほうが圧倒的に多いけど、作者が許可してないというか、できないからねえ〜。現在の著作権者は許さなかったわけだし。

この最終回が作者不詳のままだったらおもしろい存在になりえたと思うのだ。同人誌として1万3000部も売ってたのでは、白黒で言えばはっきり真っ黒。「こんなにみんなに愛されてるのに」っても、ミッキーマウスの感動的な大傑作最終回を描いて売ったらタダじゃ済まんでしょ。イヤでもそういう決まりになってる。

ただし、「この最終回をどうしても正式なものとして認めさせたい!」という運動が巻き起こって、著作権者を動かすのはアリだと思う。僕は反対だけどさ。

思うに、都市伝説的なサザエさん最終回やドラえもん最終回がおぼろげな形でしか存在してなかったところに、プロのマンガ家が愛情込め込めで描いた最終回のインパクトが必要以上に大きく見えるんだよなあ、たぶん。

出版社が企画して、いろんなマンガ家が「自分なりの○○」を描く特集雑誌でも作ったらおもしろいと思う。以前、「ブラックジャック」をいろんなマンガ家が描く特集号あったし。

●マイケル・ジャクソンのXSCAPE

マイケル・ジャクソンのアルバム「XSCAPE」って、生前に正式発表されなかったお蔵入り音源を、今風にアレンジして発売ってこと? 調べたら、マイケル・ジャクソンの「Love Never Felt So Good」って、ポール・アンカと作ってたけど、マイケルが「スリラー」のヒットで忙しくなって制作中断になった曲だそう。

Wikipedia < http://bit.ly/1qVwwB3
>

今それを発表するしないの判断って、本人がこの世にいない場合は著作権持ってるところが決められるわけか。本人が許可してないのは「This is it」もそうだけど。本人が発表しなかったものを他人に発表されるのは良くないって話もあるけど、MJクラスになると、そういう歴史込みでどんな断片でも聴きたいと思っちゃうけどね。

前に書いてた「何百曲レコーディングしてほとんどボツにした」みたいな話。昔ボツにした曲という説明込みなら、発表しちゃってもいいんじゃない? とか思っちゃう。評価の定まってるアーティストなら。

レコードやCDに入れられる曲数制限のために、泣く泣くはずした曲もどこかにたくさん眠っていそう。何か特別なことでもなければ、古い曲を新しいアルバムに入れることもないし。MJの場合、その「特別なこと」があったわけだから。

あ! 「Michael」も未発表音源集だったのか。買ってなかった。レビューに「ビハインドザマスク」がリリースされてたら日本の音楽史も変わったのに」ってあるけど、作曲=MJになって坂本龍一はそのことについて言えなかったはずだから、変わらないw

●ワンダーランド

1995年の自著「ペインター・ワンダーランド」は「ウインター・ワンダーランド」という有名なクリスマスソングのタイトルをもじったものです。その後、同じグラフィック社から「レイドリーム・ワンダーランド」が出たとき、それちがうー! と思ったw

本のタイトルにしたのは、80年代後半にエアチェックして何度も聴いてたFMの特別番組「大瀧詠一のウインター・ワンダーランド」から来てるのでした。深いでしょw

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

確かに「半端ネタ」はいくらでもあるものの、いざまとめようとすると行き詰まるものが多い。「面白さのレベルがあらかじめ見えてしまうため、時間をかけてまとめる気にならないもの」や「面白くなりそうでも、きちんとまとめるには資料を調べたり裏付けをとったり大変すぎるので手を付けたくないもの」。また、「面白かったはずなのに、状況や意見が変わってしまって今さら書けない」などなど、実際には原稿に仕上げられないものが多い。という意味で、使いものになるネタは無尽蔵というわけにはいかないなあ。

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
>
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
>