写真展開催がいよいよ9月3日にせまり、尋常じゃない忙しさである。
●小河孝浩×齋藤浩『旅の途中〜出会いこそ人生の醍醐味〜』
会期:2014年9月3日(水)〜7日(日)10:00〜18:00(最終日は16:30閉場)
会場:宮崎県立美術館 県民ギャラリー1、2
入場料:一般400円(高校生以下無料)
たとえ東京からでも、宮崎までソラシドエアで片道9500円より。みなさん是非!
宮崎の巨匠・小河孝浩氏と意気投合、ノリと勢いで結成した『道程青年団(ザ・ディスタンス)』による初の展覧会となる本展は、目的地へ行く過程で遭遇したフシギな風景や美しい構造や訳わからんモノ等をそれぞれの視点で切り取り、来場者と一緒におもしろがる、といった内容。
そんな訳で、会期中は毎日フロアレクチャーやギャラリートークを開催し、みなさんと一緒に写真論的世間話を楽しみます。
すでに地元紙やラジオ、TVでも紹介され、『アサヒカメラ』の展覧会情報にも写真入りで掲載されとる!
企画が決まったときは「まだ一年も先のことだし〜」なんて考えていたけど、もう一週間を切ってしまったのだ。ほんと、あっという間である。
先日、なんとかギリギリのタイミングでプリントした作品を宮崎に送ったのだが、まだ会場設置用のポスターやらボードやらキャプションやら細かい仕事が残っている。
これらを制作しつつ、地道系デザインの入稿が一件、チャリティー系のデザイン入稿が二件、新規のありがたーい仕事が一件を同時進行する。
タイヘンだし、そもそも稼ぎになるのか否かは置いといて、以前の◯か月間仕事皆無状態の恐怖と比べれば、気持ち的にとても落ち着いていられるからおもしろい。
そうそう、何故◯か月もの間仕事が皆無だったかといえば、仕事の激減から、うっかり「なんでもやります」的な方向にシフトしかけたところ、ものすごいブラックな仕事(徹夜仕事が5週間続いて15万とか)や、お金を払ってもらえない仕事(仕事がないって言うからやったのに支払いが16か月遅れてるくらいで文句いうな! と怒鳴られる)に関わってしまい、かなりなダメージを受けたのだ。
その反省から、相手の見える、きちんとした仕事しか受けない! と心に決めたところ、このような◯か月を過ごすこととなったのである。
以前、知人から「技を仕掛けに行くと、掛け返されるよ」と言われたことがあったのだが、ああ、このことなのか、と実体験をもって納得した今日この頃であります。
そもそもデザインとは、伝えたい人の気持ちを相手に対してわかりやすい視覚表現に翻訳する仕事である。
なので、誰のために何を伝えるのかの設計すらできないような案件はデザインとは言わない。クライアントの顔が見え、伝えたい相手の顔が想像できる仕事(本来それが当たり前なんだけど)を誠実に対応したい。
今回の写真展がきっかけになって、大好きな宮崎の仕事ができたらいいなあ。デザインとは人を幸せにするための“解決策”なんだということを、仕事を通して啓蒙していきたい昨今である。
ちょっと話がそれた。
さて、展覧会の会場では小河孝浩の新刊『オガワタカヒロ毎日行進』が発売される。ちなみに、表紙デザインは齋藤浩(我ながらイイ仕事をしたと思っています)。
しかし、こうなったらオレの本も出さねばならん。負けちゃおれんと、急遽小さな写真集を制作した。文庫本サイズの作品集『趣味の構造美』。
<
>
会期中、現地で販売します。なくなり次第終了。増刷の予定ナシ。そんな訳でみなさん、9月第1週は宮崎県立美術館へ!
<
>
【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
会期:2014年9月3日(水)〜7日(日)10:00〜18:00(最終日は16:30閉場)
会場:宮崎県立美術館 県民ギャラリー1、2
入場料:一般400円(高校生以下無料)
たとえ東京からでも、宮崎までソラシドエアで片道9500円より。みなさん是非!
宮崎の巨匠・小河孝浩氏と意気投合、ノリと勢いで結成した『道程青年団(ザ・ディスタンス)』による初の展覧会となる本展は、目的地へ行く過程で遭遇したフシギな風景や美しい構造や訳わからんモノ等をそれぞれの視点で切り取り、来場者と一緒におもしろがる、といった内容。
そんな訳で、会期中は毎日フロアレクチャーやギャラリートークを開催し、みなさんと一緒に写真論的世間話を楽しみます。
すでに地元紙やラジオ、TVでも紹介され、『アサヒカメラ』の展覧会情報にも写真入りで掲載されとる!
企画が決まったときは「まだ一年も先のことだし〜」なんて考えていたけど、もう一週間を切ってしまったのだ。ほんと、あっという間である。
先日、なんとかギリギリのタイミングでプリントした作品を宮崎に送ったのだが、まだ会場設置用のポスターやらボードやらキャプションやら細かい仕事が残っている。
これらを制作しつつ、地道系デザインの入稿が一件、チャリティー系のデザイン入稿が二件、新規のありがたーい仕事が一件を同時進行する。
タイヘンだし、そもそも稼ぎになるのか否かは置いといて、以前の◯か月間仕事皆無状態の恐怖と比べれば、気持ち的にとても落ち着いていられるからおもしろい。
そうそう、何故◯か月もの間仕事が皆無だったかといえば、仕事の激減から、うっかり「なんでもやります」的な方向にシフトしかけたところ、ものすごいブラックな仕事(徹夜仕事が5週間続いて15万とか)や、お金を払ってもらえない仕事(仕事がないって言うからやったのに支払いが16か月遅れてるくらいで文句いうな! と怒鳴られる)に関わってしまい、かなりなダメージを受けたのだ。
その反省から、相手の見える、きちんとした仕事しか受けない! と心に決めたところ、このような◯か月を過ごすこととなったのである。
以前、知人から「技を仕掛けに行くと、掛け返されるよ」と言われたことがあったのだが、ああ、このことなのか、と実体験をもって納得した今日この頃であります。
そもそもデザインとは、伝えたい人の気持ちを相手に対してわかりやすい視覚表現に翻訳する仕事である。
なので、誰のために何を伝えるのかの設計すらできないような案件はデザインとは言わない。クライアントの顔が見え、伝えたい相手の顔が想像できる仕事(本来それが当たり前なんだけど)を誠実に対応したい。
今回の写真展がきっかけになって、大好きな宮崎の仕事ができたらいいなあ。デザインとは人を幸せにするための“解決策”なんだということを、仕事を通して啓蒙していきたい昨今である。
ちょっと話がそれた。
さて、展覧会の会場では小河孝浩の新刊『オガワタカヒロ毎日行進』が発売される。ちなみに、表紙デザインは齋藤浩(我ながらイイ仕事をしたと思っています)。
しかし、こうなったらオレの本も出さねばならん。負けちゃおれんと、急遽小さな写真集を制作した。文庫本サイズの作品集『趣味の構造美』。
<

会期中、現地で販売します。なくなり次第終了。増刷の予定ナシ。そんな訳でみなさん、9月第1週は宮崎県立美術館へ!
<

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。